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プロローグ
それは遠い昔の記憶。柔らかな日差しの中で子供達が楽しそうに戯れている。各々好きなことをしている子供達に先生が声を掛けた。
「みんなの将来の夢はなにかな?」
大好きな先生からの質問とあって、子供達は目をキラキラさせながら答える。
「警察官だよ!」
「わたしはねーお嫁さんになりたいのー」
「うーん…パン屋さんかなあ……」
大きく声を張り上げて自慢げに答える子供達。先生の愛情のこもった優しい眼差しがなんだか嬉しくて、自分もそれにつづく。
「ぼくは大きくなったら……
あのとき、自分は一体なんて答えたのだろうか。
思い出せないまま、いつものように俺は目覚めた。
初投稿です。よろしくお願いします。