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あらすじ2
続いて明石の中宮がやってきます。源氏は孫の匂う宮が
可愛くてたまりません。そのやんちゃぶりは昔の源氏に
そっくりです。中宮はなぜ8年間も實の母と別れて暮ら
さなければならなかったかを悟ります。
最後の正室葵上との実子近衛大将夕霧がやってきます。
なき親友柏木にまつわる思い出話が続きますが、源氏
と女三宮の子薫が実は柏木の子ではないかとの厳しい
追及が続きます。
源氏はついに事のすべてを告白し、柏木にむごい仕打
ちをして死に追いやったことを明かします。と体調が
急変して源氏は臨終を迎えます。
親族が集まり化野への野辺の送りに修行中の薫だけが
間に合いません。荼毘ののち「父上ーっ!」と叫びな
がら馬に乗ってやっと薫が現れました。
とその時一転にわかに掻き曇り稲妻が走り雷鳴がとど
ろきます。同時に暗転して冥府で源氏が薫の声に恨み
を込めて蘇ります。薫の実父柏木も同時によみがえり
二人は魔王と白鬼になって戦います。