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「75話」 魔王の死!

タイトルが……タイトルがぁ!

(´Д` )


 「ッ……!」


 光り輝くリベリヲン、そのあまりの光量に俺は目を閉じ得なかった。


 しかし、閉じた瞼の内側で俺の思考はフル回転していた。


 なんなんだ……?  この光?


 そう、たったひとつ、この疑問だけが何度も何度も、グルグルと俺の頭の中で渦巻いている。


 攻撃的なものでは……ない。


 そうだとしたら今の俺なんかあっという間にやられている事だろう。


 うん、わらえねぇ。


 と、俺が結論も出ないままに自嘲していると漸く、光量が収まってきた。


 刹那の時間、俺は訝しんで瞼を開いた。


 「う……」


 先ほどまで、目を閉じていたとはいえ、圧倒的な光りに焼かれ続けた俺の視界はかなりぼやけていた。


 目に映る景色も、どこか……青色がかかった様に見えにくい。


 そして、やっとの事馴染み始めた網膜と景色の中で……


 俺は、信じられないものを見た!


 「う……く……」


 片膝をついて、うつむいたまま呻き声をあげる、見慣れた少年……


 そして、その横には物言わぬ肉塊と成った、黒い髪の青年……ルシファーが在った。


 その背には、4枚の翼が生えている。


 が、ルシファーの背中に生えていた翼はまるで、風化する様に瞬間的に消えてしまった。


 それと同時に、ルシファーの肉体と長い年月を持って細かく成った砂塵の様に消え失せた。


 「……そう…か……」


 この時の俺は目の前の出来事に立ちすくみ、目をみひらいていた。


 だが、しかし……頭だけが鮮明にこの、あるがまま起こった瞬間の事を冷静に処理していた。


 凍れる炎の様に……恐ろしさを感じる程に……


 「天使の力に肉体(ルシファー)が耐えきれなかったんだ……」

 

 あの時、翼を4枚にした事の意味を俺は今更ながらにも悟った。


 4枚の翼……智天使(ケルブ)……即ち、『仲裁する者』。


 複数形にしてケルビムたるそれは、文字通り仲裁者。


 「魂と肉体を精神をかえさずに繋げようとしたのか……」


 しかし、その結果は見ての通り……『天界の門(ヘヴンズ・ドア)』を失う結果になった……




 その場に居るだれもが言葉を失っていた。


 ただ、呆然とほんの数秒前までそこに存在していた壮麗なる堕天使がいなくなった事を、ただ、肌を射す空気だけで感じていた。


 「終わった…………」


 誰かが、そっとつぶやいた。




 しかし……俺には、どうしても……




 違う、始まった(・・・・)んだ、としか思えなかった。


 

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