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「73話」 近づく、終焉!

 カテン国……彼らの突然の暴挙には、周辺諸国の大いなる混乱が生じた。


 もともと、国際法などが存在する世界ではない。


 彼らはどこまでも愚直なまでに領土を求めていた。


 彼らが狙うのは世界制服?


 たった一つの巨大な世界帝国?


 否


 彼らに目的など、遂行するべき使命などはありはしなかった。


 そこには、ただ……


 運命によって、流されるママ、それに翻弄される哀れな国々が浮かぶだけだった。


 だから、それをねじ曲げようとした男がいた。


 そうして、運命は捻じ曲げられた。


 カテン国はこのまますすまば辿る破滅の未来を、男は戦い続ければいずれ訪れる死の運命。を……


 それぞれ、捻じ曲(トゥインクル)げた。


 ☆


 それは、やまない咆哮を挙げ続ける。


 『天界の門(ヘヴンズ・ドア)』ももう完全に開き切っている。


 ゆえに、リベリヲンは単なる1天使でも、反逆の堕天使でもない……


 純然たる、神の如き超越者として、そこには君臨していた。


 畏れ奉るべき、“神”


 しかし、そんなら神でさえも完璧な存在ではない。


 これは、宗教の話だが、神というのは父と子と聖霊よって成る一神の存在らしい。


 漆黒の翼……


 ()はネブカドネザル。


 ()はルシファー


 しかし……聖霊(精神)が彼らには欠如して居た。


 


 古く、絵画に置いて、地上の三位一体としてのテーマを表す時、そこには幼子イエス、その父ヨセフ、そして聖母マリアという構図が成り立つという。


 彼らが母に寄せる郷愁は単なる胎内回帰願望によるものだけではない。


 そう、彼らは|聖母(精神)を求めている。


 ☆


 俺は、此処までの自分の思考をまとめて、ある事に気がついた。


 ん……?  じゃあ、もしかして……!


 考えれば、考える程そうである、という事実が俺の頭を怜悧に突き刺す。


 俺の視界の端では多くの人がリベリヲンと戦っている。


 リリーさんはその魔法名『クリムゾン』の名に恥じぬ紅蓮の焔をあげ、

 父、グレイプ、レンゲ、ローレル、リーフが古着の応酬を続ける。


 だが、しかし……


 リベリヲンには傷一つついてはいなかった。


 ただ、やはり、整然と一里の変化も無い表情を母……カミーリャえと向ける。


 たいするカミーリャも恐れる様子もなく、俺との間に設けたその子供をただ、あるがまま(・・・・・)に見つめていた。


 だが、俺はそれどころではない。


 このままではけして終わる事の戦いが永遠に繰り返されるだけだろう。


 しかし、俺にはそうしないで住む手管が在った。


 


 「ルシファーと、ネブカドネザルはまだ婚前には融合仕切っていないんだ……」


 俺は、ポツリとその言葉を漏らした。


 俺の傍でオリーブの首をかしげる気配がする。


 「どういう事?」


 俺は、そう質問してくる生徒(オリーブ)に教会学の講師として指導を開始した。


 「まず……オリーブでも神様が父と子と聖霊による三位一体でなるってことは知ってるよな?」


 俺の言葉におずおずと首を縦に降るオリーブ。


 良かった、知らないって言われたら終わりだったね!


 「それは、人にも同じことが言えるんだよ」


 即ち、肉体と魂、それらを繋げる精神……


 「え、でも……」


 俺の言葉に疑問を覚えたのか、口を挟むオリーブ。


 しかし、俺はそれを片手で制した。


 「まぁ、最後まで聞いてくれ……」


 だから、俺はリベリヲンにも同じように、三位一体を顕現させようとした……


 だから……


 「あいつには、精神がなくて、魂と肉体が上手く結びついていないの?」


 と、俺の言葉にあっさりと正解を下したオリーブ。


 う…うん、そのとおりなんだけどね?  最後まで言わせて欲しかったな~……


 まぁ、良いか……


 ともかく、俺がするべきことはただ一つ……


 「父さん(・・・)!  そいつを……ぶった切って!!」





 力の限りに叫ぶことだ!!

 いやいや、ニアくん!Σ( ̄。 ̄ノ)ノ


 他力本願はダメだろ!Σ(゜д゜lll)

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