「51話」 ついに完成か!
作者「うーん……今回はなんとも名状し難い話かな?」
ニア「まさか、作者が自分でもこの物語を理解して居ないとは……書く資格あるのか?」
俺は、1人夜のバルコニーで星を見つめていた。
……
おもいだすのは昼間の事。
彼、“申し子”たるローレル君との会話のことだ。
目を閉じてゆっくりと彼の言葉を反復する。
ローレルくんの決意を秘めたあの言葉は、今でも俺の中で飴玉のような心地よさを持つ。
『オレは、グレイプを護りたい……!』
俺は、そんな彼の言葉を思い出し、これまでの自分の行いのを自重する。
「……結局、俺は運命的の奴隷か……」
しょせん、俺は運命の“修正力”として此処にいる。
だから、俺がこの世界に満ち溢れる運命を捻じ曲げて、グレイプを延命させる、という事は最初から不可能だったんだ。
そう、あの時のギガントピテクスの時も、死す運命にあったグレイプを助ける為に、その死の原因を作ったにすぎなかった。
あの時、グレイプが生き残り、尚彼が生きているのは、
全て、ローレルくんによる功績が多いと言える。
「……“申し子”か……」
運命を捻じ曲げ、世界から多くの生命を欠落させる存在の“申し子”……
だが、彼らは奪う為ではなく、護るためにその存在があるとら信じている。
……だから、
俺も、彼……ローレルくんにかけてみたいと思っている。
たとえ、それが世界中の運命を管理する“神々”の意に反したとしても……
と、俺がそろそろ肌寒く成ってきたので、部屋の中に戻ろうとしたその時。
「はぁ、いつまでも何やってんだよ、ニア」
俺の部屋の扉の方から、聞き慣れた声がした。
俺は、慌てる事もなくその声の主を視界に捉える。
「なに、よさただ夜風に当たっていただけだよ」
俺は、未だに訝しげにコチラを見つめてくるリーフに軽い弁解を申すと、カーテンを閉めた。
冷え切った体に部屋の空気は暖かい。
「で……こんな時間に何の様だ?」
俺は、突然現れたリーフに問いかけた。
まさか、一国の王子がなんの様もなくくることはないだろう。
それに、それが更にリーフなのだ。
ただの用という訳でもないだろう。
「まぁ、多分お前が考えていふことと多分同じだろうな」
俺は、リーフのそんな含んだ物いいが気になり、先を施す。
「それで?」
俺のその言葉に、リーフのオレンジ色の瞳がイタズラ気に輝く。
俺は、リーフのこんな瞳が苦手だ、
リーフがこんな瞳をするということはよほど俺に嬉しくないニュースを持ってきたのだろう。
……が、そんな俺の予想はあまりに大きく外れていた。
「第9教義で、漸く反応が上がったぞ」
……!?
ナッ……!!
それは、つまり!
俺の、驚愕の表情を読み取ったのだろう。
ますます笑みを深くしたリーフはようやく話の確信をついた。
「あぁ、“天への扉”……その原型が完成した」
高らかに告げられるリーフのの言葉。
そのよく通る声は俺の部屋の中を満遍なく埋めた。
しかし、俺の頭の中では全く別のことを考えていた……
……まさか……
作者「今話で出てきた天への扉ですが、これは勿論主人公・ニアの能力名に由来しています」
ニア「そんな事を聞きたい読者が世界中探して何人いるんだろうな?」
作者「じ…次回、ネブカドネザル再登場!彼の正体と椿ちゃんとの関係とは!」




