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「49話」 初・対面 !


作者「ゴメンなさい!」


ニア「…………」


 「……」


 ワタシは、ニアくんの作った沢山の大きな試験管を眺めていた……


 ここは、第2教義(ドグマ)……


 上の、第1教義にて、進化する事を許されたギガントピテクスが、更なる高みへと登りゆく為の階段……


 ニアくんの謂う……


 “天への扉”……


 きっと、その所以は第7教義(ドグマ)  『(ゴット)きの(プラント)』にある。


 ただ、唯一の神を……


 ニアくんの謂う、運命を捻じ曲げるための力を手に入れる為に……


 ……ねえ、ニアくん……

 なにを、しようとしているの?

 

 ワタシが巨大な試験管を見つめ、漠然と疑問を抱いた瞬間だった……


 「……知りたいか?  母さん……」


 すっと……よく通る、男の子の声がした。


 ワタシは、突然のその声に背筋に剣を突き立てられた様な気持ちになる。


 「……誰……?」


 ワタシは、声のした方向を振り向く事ともできずに、その声の主に聞いた。


 返事は帰ってこない。


 ……


 「誰なのよ!」


 しかし、結局、私の叫びに対する返事はなかった。


 ワタシは諦め、後ろを振り向こうとした瞬間……


 その、声が答えた。


 「なんだよ……忘れちまったのかよ……」


 え……?


 ワタシは、耳を疑った。


 忘れ……た?


 「母さん…………」


 ーー!




 ☆☆☆


 クソ……!


 俺は、茜色の空のなか、悪態をつく事をやめなかった。


 気づくべきだった!


 あの時のギガントピテクスには感情が芽生えていた!


 痛みも……


 それに対する復讐心も!


 空の中では様々な物が輝いている。


 どんな物も、みな等しく茜色に染まっている。


 しかし、俺にはそわな美しい茜色がどおしても血の色の様に思えてならなかった。


 ……ただの杞憂であって欲しい……


 焦燥的な祈りが俺の心を焼いてゆく。


 【天界(ヘヴンズ)(ドア):Lv.2『“天使の眼”』】


 俺は、自らの能力で弟の居場所を探る。


 やっぱり……!


 居場所は、先程と全く変わらず、大地の遼か下をさす。


 ……そう、グレイプは今、地下空間(ドグマ)にいる。


 それも、他に2つの人影とともにだ。


 ……あの時……


 脱走したギガントピテクスは二体いた……


 ギガントピテクスと、

ギガントピテクス・ビラスプレンシス……


 最悪の展開だ。


 ……くそっ!


 

 ☆☆☆


 「……ワタシが母親って……どう言う事?」


 ワタシは、対に声の方を振り向いていた。


 振り向いた先にいたのは、  

ほぅ  と、息を飲むほどの可愛い男の子で、

 肩には大きな皮袋を担いでいる。それが、体のちいさな彼をより威圧的に見せていた。

 まるで、睨みつける様にワタシを見てくる。



 だけれど、ワタシはそんな瞳に不思議と恐怖は抱かなかった。


 「決まってんだよ、あんたがオレをたくったからさ……」


 その男の子が、肩に担いだ大きな皮袋を下に置きながら私の言葉に答える。


 ワタシが、この子を作った?


 ワタシが、その子の言っている事がわからず、首を傾げた、その瞬間。


 「……オレこそが、ニア・アウグスティヌス=アントニウスの計画のラストピースだ……」


 ーー……っえ?


 ワタシは、

耳を疑った。


 「どう言う……事?」


 この子が、ニアくんの計画のラストピース……?


 ワタシが、その子の言う事がわからず顔をしかめると。


 「イイさ……母さん、またくるよ……」


 っえ……?


 皮袋から完全に手を離して、優しげな……それでも、少し悲しい瞳をもって、ワタシに語りかけてくる。


 「そうだ……これだけは覚えていてよ……ニア・アウグスティヌス=アントニウスには言わないで……」


 ……オレの名前は、“ネブカドネザル”……


 「っ……!待って!」


 ワタシが叫んだ頃にはもう遅く、彼……ネブカドネザルはそこから姿を消していた……


 そして、入れ違いに現れたのが……


 「ニアくん……いつからそこに?」


 何時の間にか、何処からか現れていたニアくんだった。


 「グレイプ!」


 ニアくんは、ワタシには目もくれずにその皮袋に駆け寄り、その口を開く。


 え……⁈


 ワタシは、目を見開いた。


 なぜなら、その皮袋から姿をを表したのはグレイプくんだったから……


 目を開けないグレイプくん……


 そんなグレイプくんの様子をみたニアくんの顔はまるで蒼白だ。


 しかし、生きている事が確認できた事で胸をなでおろした。


 正直、私も同じ気持ちだった。


 「……カミーリャ……コレ、誰がやったんだ?」


 瞬間、深い……


 地獄の様に憎悪に満ちた声がニアくんの喉から現れた。


 ……こワい……


 ワタシは、ニアくんからの恐怖に負けて、ついネブカドネザルの名をいいそうに成ってしまった。


 だけど……


 「し…知らない……」


 口をついて出たのは、全くの逆の事だった。


 ……なんで…………



 


 


作者「……じ、次回は現れた謎の少年と月桂樹くんについて……」


ニア「それ、展開速すぎじゃね?月桂樹が言ってた魔物襲撃は?」


作者「……だってさ、作中で魔物なんて一回も出てきてないんだよ?イメージできるわけ無いじゃん?」


 

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