「45話」 一時の平和!
作者「今回は短めです!」
ニア「これと言った話でも無いくせにな」
民衆正義……か。
俺は、眼下で燃えたぎる紅蓮の焔を眺めて居た。
革命に湧く人々には、頭上にいる俺には気づかない。
紅に彩られるのは、この国……フツクエの象徴であった宮殿……
王宮だ。
さらに、その被害は大きな庭を挟んだ離宮にも及んで、パンやレンゲの生まれ故郷を焼く。
今宵の革命によって、多くの死者がでた……
そう……ほんの1夜だ……
たったの1つの夜に、夥しい量の血が流された。
その、真っ先に名をあげられるのは王族……その筆頭が、重税を課した王妃だ。
この革命の中心に成ったのは子爵以下の貴族、
そして、既に形骸化されていた民衆議員達だった。
……それでも……
「本当に、それは、真実なのか……?」
俺の疑問は、燃え上がる火の粉にかき消された。
☆
突然の隣国におきたクーデターに、本国イスリアは蜂の巣を突ついたような騒ぎに成っていた。
「まぁ……そりゃあそうだわな……」
現・イスリア国と旧・フツクエ国は比較的良好な関係を気づいてきた。
それが、ある夜に突然パーに成ったのだ。
さらに、この国は公式でも非公式でも、さの亡き国の由緒ある血筋を保護している立場だ。
暴徒となった、フツクエ国民に攻め入られる可能性もある。
まだ、その出来事の沈静化もできていない現状では、すぐにでも起こりうる自体だった。
「兄ちゃん……大丈夫か?顔しさ色悪いぞ?」
っえ……⁈
と…しまったな。
俺とした事が、学院で……しかも、グレイプ達に教えてる最中に考え毎に没頭してしまったらしい。
荘厳な礼拝堂のシャンデリアの意匠が目に付く。
「あぁ~……ゴメン」
まぁ、昨日は、あまりにたくさんの事が一度に在りすぎた……
と言うのもある。
サルは逃げるわ、
グレイプは攫われるわ、
父の過去は暴露されるわ、
何より、革命か……
「さて、じゃあ聖典の5章31節を読んでくれるもの」
俺の声が礼拝堂に響いた。
……そんな、露骨に目を逸らさなくてもいいじゃ無いか。
「はぁ……まぁ“教会文字”で書かれてるから仕方ないか」
この子達、どうにも“教会文字”苦手みたいなんだよなぁ~
古語は得意な子は多いんだけどね。
グレイプは……うん、両方とも苦手だね。
はぁ……“教会文字”はともかく、古語は大陸中だったらほぼどこでも伝わるから覚えて欲しいんだけどな……
俺の意識はまた、昨日の夜へと飛んだ……
☆
この革命のどさくさに紛れて、ギガントピテクスを3体放してみた。
結果は上々。
3体とも 進化祖体試作種亜種に進化してくれた。
バイオプリズンで培養するよりも数倍早いペースだった。
現在の目標は……
『胎児』に自我をもたらす事だからな……
作者「さぁて、次回はまたライバルくんが登場?」
ニア「革命はどこに行った」
作者「ふふふ、その事もぬかりない!」




