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「44話」 過去と革命!


作者「今回は父回」


ニア「これもこれで中途半端だな」



 唐突に語られたのは、父の過去だった……


 その内容は、常に予想のはるか上を行っていて……


 とても、信じられる内容じゃ無かった。


 ううん……


 やっぱり、信じたく無いだけかもしれない……


 自分の父親が、“ヒト殺し”何だって  事を……


 ーー


 「ボクは、南の国……ケトケイ国の男爵家の嫡子として生まれたんだ……」


 俺は、いや……俺たちは眼を見開いた。


 そりゃあ、いままでの10余年……父が、貴っき血筋なんだとは知らなかった。


 でも、それで納得できるところもあって……


 でも……⁈


 「ケトケイ国……てことは」


 ……そう、既に、この世界の地図に、ケトケイ国など存在していなかった……


 それがどういうことか……?


 ……ケトケイ国は、隣国、カテン国に侵略された……


 元々、南に位置するケトケイ国は古来から豊穣の国で、 その為、周りの国々から狙われてきた。


 それでも、そんな野蛮なチカラから護ってきたのは、更に南にそびえる山々だった。


 しかし、そんな自然の要塞も、僅か25年程前に崩壊した。


 「それが、ボクが4歳の時だったかな……?」


 どこか、遠い眼をしながら昔話を語る父……


 そんな父が、どうしても遠い人に感じてしまった。


 当時は、ひどい物だったという。


 その時4歳だった父は、目の前で両親を殺され、

 その後、カテン国に奴隷として連れていかれたらしいかった。


 確かに、父は珍しい魔力持ちだったから……


 両親はゴミの様に切り捨てられたのに、自分だけ生き残る事が我慢ならなかった……


 「そのせいかな……?それから暫くは失語症にかかってね……」


 イヤなのにイヤと言えない。


 イタイのにイタイと言えない……


 当時から、キレイな顔立ちだった父は、様々や視線にさらされてきたんだろう……


 「奴隷だから」 「ヒトでは無いから」


 そんな理由、ただそんな理由で……


 心も体も、父は食い物にされて行った。


 魔力の研究の為に毎日何時間もひどい目にあった。

 

 ……“魔力持ち”

 だから、グレイプがそうだってわかった時に……


 「それで、10歳くらいの時かな……? その時には徐々に言葉も取り戻してきてね……ある時」


 ーー徴兵ーー


 僅か10歳……

 当時、グレイプと変わらないくらいの父が、戦争の為の駒にされた。


 「……国は、西の方を攻めるつもりだったのだろうね」


 ふと、突然。

 グレイプが俺の手をグッと握りしめてきた。


 痛い……ッ


 それでも、俺は声を発する事ができなかった。


 ……だって、グレイプが…泣いているから……


 「それから、更に4年間は、地獄の様な日々だったよ……」


 仲間も、友人も、そして家族すらも……


 父は、争いで全てを失っている……


 それでも、ううん……それだからこそ、父は、劔を離す事が無いのかな……?


 「ボクが14歳のとき、この国への諜報へ出る命令が下ったんだ」


 この国……!

 イスリアに⁈


 でも、父が14歳と時、っていう事は……15年、前……?


 でも……!


 「もちろん、ボクはまともに諜報をするつもりなんか無かったよ……」


 だから、王都へいうはずだったその命令を、無視して……


 「それで、ボクがたどり着いたのは小さな村だった……」


 …、もしかして……


 「そこで、ボクの人生が全て変わったんだ……」


 怪しいはずの自分、

 それなのに、迎え入れてくれた村人たち……


 4歳の頃から失っていた、優しさの心を、取り戻した……


 「村で、1週間ほど過ごしたときかな……?本国(カテン)から、ついに斥候がきたよ……」


 ……この場合の斥候は、役に立たなく成った兵士を殺す、専門の殺し屋……


 「村の人たちも、巻き込んでね……」


 父がそう言った瞬間。


 「そんなのおかしいじゃんか! なんで……なんで!」


 グレイプが叫んだ、

 確かに、言いたい事は痛いほどわかる。


 それでも……


 「落ち着きな、グレイプ……」


 「だって……!にいちゃ……」


 俺は、無言で首を降った。


 悔しそうに唇を噛みながら俯くグレイプ。


 ……優しい、優しいあまりに、可哀想だ。


 「ボクは、そいつらと戦ったよ……勿論勝てたけどね、でも、

無傷、ってわけにも行かなかった……」


 当たり前だろう、

 何せ、父が戦ったのは兵士を殺す為の兵士なんだから……


 「それでね、ボクを助けてくれたのが、そのときに9歳だったアイリス何だ」


 恋に堕ちるのに時間はかからない。


 「その5年後に生まれたのが、ニア……1年後にグレイプが生まれたよ……」


 そこで言ったん言葉を切る父。


 本の先ほどまでは過去に向けられていたその瞳は、今や俺たちをはっきりと捉えていた。


 ……


 「だから、ボクは、君たちを絶対に守る…… 例え、どんな事があっても、必ず……」


 俺は……俺たちは……

 父の、幸福(しあわせ)の形そのもの……


 だから、俺は……


 ーー邪魔者ーー


 ☆


 その夜……


 隣国、フツクエにおいて、

 かつて無いほどの戦火が上がった。

 




作者「戦火……その正体とは⁈」


ニア「サブタイトルみりゃ一発だろ」


作者「……じ、次回、フツクエ国と言えば?」

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