「41話」 ついに登場!
作者「ついにグレイプのライバルが⁈」
ニア「これまた腹に逸物抱えてそうだな」
「うそ……」
ワタシは、目の前の光景が信じられなかった。
速く……この事を、リーフくんやニアくんに教えないと……!
『第2教義』に問題発生。 祖進化体 進化祖体試作種 脱走を確認。
同 進化祖体試作種亜種の個体も脱走。
ーー
俺は、カミーリャちゃんの報告を受けて、ユックリと眼を閉じた。
速すぎる……1年無いとは知っていたとはいえ……
ついに、『“運命”』の胎動は無視できぬ大きさへと至っていた。
☆☆☆
オレは、グレイプと一緒に学院の中庭を歩いていた。
こいつは、入学してから何かとオレにかまってくる。
いや、まぁ……別に、嫌いなキャラじゃ無いし、こいつの未来の事を考えると、確かに無視はできないけど……
何でこう成ったかなぁ……
「おい! 好い加減ショーブしてくれたって良いだろ!」
毎日の様に 顔を合わせたら直ぐに勝負を挑まれる。
あ~……そういやコイツ、こう言うキャラだった!
「なんでだよ!」
「なんで……て、オレとオマエがライバルだからだよ!」
びしぃ! と、オレに木刀の先端を向けてくるグレイプ。
はぁ…… オマエのライバルはオレじゃなくて、リーフの筈だろ?
そうじゃなくてもオマエの父親だって、原作通りならかなり強い筈だろうし……
「オレは、オマエのライバルに成ったつもりはねーよ」
第一、オレが学院に入学する前に一回闘っただけだろ。
それなのに、ここまで懐かれるなんて予想外だ、
なんか、オレを追って学院に入学したらしいし……
だからそれはリーフの立ち位置だろ!
ん? いや、確かにライバルだけだったら選択肢的にはオレもなるのか?
はぁ……
と、オレが今だ木刀を構えるグレイプに溜息をついた瞬間だった。
ーー?……
「え? おい……」
「魔力が……なくなってる?」
まるで、魔力が吸い上げられる様に、急速に中庭からなくなっていった。
おいおい……
冗談じゃねーぞ?
こんな真似出来るキャラなんて、一匹しないねーじゃん。
オレは、突然の自然魔力喪失に身を震わせた。
額には冷や汗が流れている。
「おい? どうしたんだ?」
隣でグレイプが訝しげに聞いてくるが、今はそれに答えている暇は無い。
はやく……コイツを逃がさないと!
「お前は、逃げろ!」
「は…はぁ?」
オレが叫んでも眼を白黒させるだけのグレイプ。
ッ……!
やべえ……
このまんまじゃ、原作通りの結果に成っちまう!
コイツも、コイツの親父さんも、死なせる訳にはいかねえ!
オレが、そんな事を思った瞬間。
ソレは現れた。
「ゴオォォォーーーー!!!」
耳が、鼓膜が、大地が震えるほどの咆哮。
目の前には5mをこす、巨大な影。
やっぱり……
でも、何でだ?
こいつらが生まれてくる原因になる『地下聖堂』はオレが壊した筈だ!
「ギュルルゥゥ……!!」
ソイツは、真っ黒な体毛が全身を覆っていた。
あれも、原因通りだったら、かなりの硬度を持ってる筈だし、 迂闊に素手で触れば、あっという間に魔力を奪われる!
そのせいで、原因のグレイプは死んだだったな……
クソッ!
それにしても、アレは確か“魔物襲撃”より後だからまだ半年はある筈なのに……! なんで!
「な…? なんだよ!アレ!」
クッ……!
速く、速くグレイプを逃がさないと!
「お前はとっとと逃げろ!」
「そんな事出来るわけねーだろ!オマエはどうすんだよ!」
この、頑固者め……
「これでも、本物の“魔法使い”の端くれだぜ? 舐めてくれるなよな?」
っても……流石にギガントピテクスはキツイかもな……
☆☆☆
作者「うーん、次回は……」
ニア「グレイプ殺したら、オマエも殺すから」
作者「……あ、当たり前ダヨ?」




