「4話」 能力?羞恥ぷれい!
ひねりの無いタイトルw
やっほー。
無事に異世界ライフin THE ベビーベット生活を送ってるニアだよ!
えっ?
ニアって前世の名前じゃないかって?
うん、まぁそうなんだけどね、コッチでもニアっぽい。
おそらく母さんと思われる人も俺の事ニア、って呼んでたし。
発音自体何を言って居るかわからないけれども言葉の“意味”自体は分かる。
……う~ん、
便利何だが気持ちが悪い。
あ、それとその翻訳パワーはどうやらジジイが俺にくれたチカラの一環らしい。
ん?
なんでわかるかって?
「《天界の扉:Lv.1》『“天使の耳”』を発動中。」とか言われりゃ誰でも分かるだろうな。
便利だし何も困る事はないだろう。寧ろ助かるぐらいだ。
まぁ、勿論 《ヘヴンズ・ドア》とやらのチカラはこれだけじゃない。
とか思ってた時だった。
「あら、ゴメンねニア、起こしちゃった?」
俺の横たわっているベビーベットの上から、若い女の人の声が聞こえて来た。
「う……?」
目だけ動かして見てみるとそこには透き通る様なハニーブロンドに、控えめな新緑を思わせる緑の目をした女性がいた。
あら、美人。
分かると思うが、この人が俺の母さんだ。
多く見積もっても高校生くらいにしか見えない。下手をしたら中学生くらいだ。
……この世界の結婚適齢期はわかん無いけど父親が犯罪者じゃない事を祈る。切に!
まぁ、母の話しを聞く限り父は今はオートとやらに仕事に行って居て今は家にいないらしい。
そんな事を考えていたら突然母に身体を持ち上げられた。
少し緊張した様に震える手は俺が初めての子供だからだろう、ご愛嬌だ。
そして、母さんは俺を片手に抱え直すと、おもむろに胸を覆う衣服を剥ぎ取った。
よぉし、落ち着け。俺。
これはあくまでパパのだからな。お食事なんだぜ!汚職時じゃ無いぜ!
なんか自分でも何言ってるかわカンなくなってる間に俺は母のソレにしがみつくようにしていた。
濃厚な旨味が広がりました。
☆
ふぅ、今したが食事という難関をクリアした後、再びベビーベットの中だ。
母はどうやら忙しいらしく、いまこの辺に気配は無い。
うーん、俺だから良い物の赤ちゃんを一人にしても良いのか?
まぁ、俺が言っているのはあくまで元・日本人としての価値観からであって、この世界ではどうかは知らないけどさ。
それに、人の居無い今はチカラの実験に好都合だった。
チカラと言うのは勿論 《ヘヴンズ・ドア》の事だ。
今はLv.1とか在るため段々上がってく事が分かる。確かあのジジイもそんな事言ってたと思う。
たしか……Lv.7までは行くはずだったかな?
今はLv.1で『“天使の耳”』とかの翻訳と……
『“降臨”』……と、
俺が頭の中で唱えた瞬間だった。
俺の産毛で覆われた頭に光の輪が、
背中には小さな翼が生えた。
そう、超! わかりやすい天使ちゃんスタイルだ。
ほら、よく絵画とかに出てくる……プット?
まぁ、ともかく天使ちゃんだ。
因みにこの翼は移動手段にもなる。
まぁ、慣れていない分あまり飛べはしないが……
きっと慣れたら良い感じで空が飛べるだろう。憧れるね!
それと、この輪っかの方だが、僅かに発光しているから暗い所でのバックライトの代わりになってくれる。
便利だね! 使用時わかんないけどさ!
まあ、これが今俺が使える能力かな?
Lvが上がれば他に使えるチカラ
も増えていくだろうし、もしかしたら他にも色々な事が分かるかも知れない。
そう思いながら俺は羽根を動かした。それに合わせて身体よりも少し大きい程度の翼がピコピコと揺れる。
う~ん、
今日は不調かも知れない。
いつもだったらベビーベットの柵くらいまでは上がれるんだけどな……
そう考えながらもずっと羽根を動かしていたら疲れてしまった。
まぁ、第二の目的はこれだから良い。体力作りってやつ?しかも省エネ!
ふぅ……
まぁ、まだ手足どころか首も座ってない状態だしな。
先ずは出来る事からコツコツと!
……俺、何処に向かってんだろ?
☆
外の景色は昼寝の時間が終わってすっかりと黄昏時に変わっている。
母は忙しい時間は過ぎた様で俺のベットの近くの椅子に座ると編み物を始めていた。
良いね、なんかこう言う時間って。
そう言う俺はもう一度俺はチカラの確認をしようと、思考をそちらに向けたら。
【 《天界の扉:Lv.1》『“天使の眼”』を会得】
との事でした。
ほわい! ?
しかし。それだけで終わったらまだ良かった……が!
「ただいま……!」
全く見知らぬヒトの登場で更に俺は混乱するのでした。
現れた人は⁈
まぁ、ぼかす必要とかないけどね!
そして次回はプチ展開?