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「39話」再確認!


 俺は、カミーリャちゃんを連れて『教義(ドグマ)』を降下していた。

 向かうは、最下層 『第9教義(ドグマ)コキュートス』だ。


 え? なんで(ソコ)に向かってるかって?

 いやね、カミーリャちゃんと会った場所が第7教義でさ、

下に向かった方が楽だったんだよね。


 まぁ、まだ第8教義にもたどり着けて無いんだけどな!


 おっと、そんな事を思っている間にその第8教義にも到着した様だ。


 ふふふ、

カミーリャちゃんもさぞ驚くだろうな!


  「こ…コレは……!」


 驚愕の声が聞こえる。

 そうだろうな、何せ、此処こそが……


 「第8教義(ドグマ) マルボルジェ 『(エンゼル)いの(プラント)』だよ……」


 俺はなるべーく、静かに聞こえる風に言った。

 けど内心大興奮だ。

いや、だってさ、やっぱり頑張った成果って人に見せたいもんじゃん?


 まだ、院長にも見せてないんだもん。

 この第8教義……じつはまだ全然完成されてないんだよね。


 と、言っても最初にカミーリャちゃんの見た第7教義よりかはマシだけどさ。


 「に…ニアくん、これは一体⁈」


 カミーリャちゃんの驚愕の声が背後から聞こえる。

 いや~ 正直、顔がにやけて無いか心配だな!


 「まぁ、まってて……話は下についてから……」


 いや、本当は俺はさっさと話したいんだよ?

 でもさ、協力者はもう1人いるからね。

 ソイツとの紹介も兼ねてさ。


 『第9教義(ドグマ) コキュートス』……ソコが、この学院の地下に伸びる『教義(ドグマ)』の最深部だ。


 前も言ったとおり、この地下空間は礼拝堂として扱われて来た。


 で、この第9教義はその最も神聖なる場所……大祭司様だけが入る事の赦される至聖所として扱われていたらしい。


 まぁ、今は、祭司もへったくれもない俺がいるんだがな!


 え? なんでそんな所に え~と……そう、ダンテさんの地獄の名前ついてるかって?


 ……うん、はい、俺の気分でした、ゴメンなさい。


 と……

俺が、第9教義にまでおり切った瞬間だった……

 

 「遅いぞ ニア! なにやってたんだ!」


 協力者(ソイツ)の声が大理石の壁に反響した。


 「え……?」


 それに答えたのは

カミーリャちゃんの……


 「なんで王子様(リーフさま)がここにいるんでかーー!!??」

 

 今日最大の叫び声だった。


 ☆


 そう、俺のもう1人の協力者とはこの、リーフ第1王子だ。


 ……そう……


 「っおい! なんで 女がココに来てんだ!」


 突然 怒鳴られてしまった……

いや、だってねぇ……


 「見つかってしまった物は仕方あるまい……」


 俺は、今だ目を白黒としているカミーリャちゃんには聞こえない様に言った。


 やっぱり、なるべく聞かれない方が良いよね?


 「……ハァ」


 ☆

 

 あの後、俺は、リーフの記憶を消した……そう思っていた。


 しかし……本当にしかし!

消えていなかった……


 何故かは、俺もわからない。


 これまで多くのグレイプの事を狙った連中の記憶を散々消して来たが、こんな事は初めてだった。


 うーん……マジでブラックボックスだ……天使の俺の力がアダムの子孫に敗れるとは……


 は、どうでも良くて……


 つまるところ、リーフは俺の秘密を唯一しる人間って、ことだ。


 まぁ、だから俺も色々と開き直って、色々と話した。


 と、言ってもそんな大それた事は話してないけどな。


 ま、せいぜいが『“運命”』に乗っ取れば、グレイプが死んでしまう可能性がある事ぐらいだ。


 で、俺は確かに『“運命”』の修正力であって、運命を“申し子”の様に覆す事はできない……


 だからこそ……


 迷ったよ、散々に迷ったよ!


 だけれど……

だけれど、だよ?


 俺に、グレイプ以上に優先すべき物なんかあるかね?


 いいや、無い!

あっていいはずがない!


 と……言うわけで……


 「カミーリャちゃんにも言っておこう、 ここは……『グレイプの事を護る為だけの』組織だと言う事を!」


 


 

 

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