「番外」 “彼女”達の場合 『2』
作者「今回はカミーリャ目線ですが……」
ニア「低クオリティだな」
“彼女”達の場合 2
番外編:カミーリャの場合
今度こそ……渡すもん……
私は、真っ暗なままの寮の部屋でうずくまっていた。
ルームメイトの居無い私の部屋は、ガランとしてて、いかにもさみしい。
私は、今年、学院に入学した1年生……
なんで入学したか……
「オリーブちゃんの……おかげかな……」
私は、そっと、恋敵だけど、親友の女の子の名前を呼んだ。
今日の事を思い出して、胸が痛んだ。
ニアくんの隣には……いつもオリーブちゃんがいる……
でも……私は、オリーブちゃんにはない、私だけの秘密がある。
☆
~~昼間の出来事~~
私が、この学院で気に入ってる場所と、時間がある。
「うーん……今日もいい天気……」
それは、西校舎から礼拝堂までの、二階の渡り廊下……
私は、そこでお弁当を食べるのがすきだった。
そこは、西校舎の中庭が一望出来る場所で……
いつか、こんな見晴らしのいい場所で……ニアくんと、お弁当を食べたいな……
私が……そんな事を思っていた時……
「ち…ちょっと! 隣に座ら無いでよ! みんな見てるじゃない……!」
オリーブちゃんが叫んだ。
その隣には……
「別に良いだろ、講師室も教室も居辛いんだよ」
ーーソレって……オリーブちゃんの隣は、居易い…って、事かな……?
私は、その場を逃げ出すしか無かった。
〜〜その日の夕方〜〜
私は、夕暮れも届かない、地下の道を歩いていた。
ここは、本当は非公開な場所で…… いつか、ニアくんに教えて貰った道から、そこから繋がってた道。
私とニアくんの……2人だけの道。
学院の地下には何があるんだろう?
ーーゆっくりと、あるく、
彼との思い出を再びなぞるように。
大好きなのに、時々ニアくんの事を、怖い……って、思う時がある。
なんでか、なんて説明はでき無いけど、とにかく……
そんな風に歩いていたら……
「え……?ここは……?」
生まれて初めてみるほど、余りに広い空間に出てしまった。
私がいるのは、すり鉢上の空間の中間当たりで、とても広いから、おそらく層になっているこの空間だけでもそれがすり鉢上の中間だとわかった。
「ーーようこそ、カミーリャちゃん……」
瞬間、私を呼ぶこえがした。
その声は……
「に…ニアくん? なんで……?」
そう、ニアくんのこえだった。
予期せぬ出会いに、嬉しさと戸惑いを覚えつつも、私はニアくんに聞いてしまっていた。
「ゴメン……今 それを話す事はできないんだ…… そうだ!」
え……?
「カミーリャちゃん……俺を、助けてくれ無いか?」
私はその日、初めて……ニアくんに、必要とされた。
☆
私は、布団の中で、火照ったからだが冷めない様に縮こまっていた。
胸に抱くあの人がいれば、私は決して凍え無い……
だって……私は、今……その人に必要とされているのだから。




