「31話」 就任式!
作者の都合で、大変申し訳ありませんが、今回は短めです。ご了承ください。
「では、次は、新任の先生を発表したいと思います」
院長の挨拶が終わり、教頭が厳かに告げる。
さて……そろそろ、か……
「ではどうぞ、ニア・アウグスティヌス=アントニウス先生」
俺は、最終確認にタイを締め上げ、みなりを確認する。
っよし!
俺は、一歩、前へ出た。
明るい照明に一瞬顔を顰めるが、すぐ笑顔になる。
そう、この全校集会用の会館に集められた生徒達の、驚いた顔が見えたからだ。
俺の登場に騒然となる、会館。
そりゃあな、自分と同年代だったり、それよりも年下の俺なのだ。
驚かさずして、なんとすると言うのだろう。
特に、新入生の方はなお顕著だ。
俺が、舞台にでた瞬間。
突然、叫び声が聞こえた。
「に…兄ちゃん! ?
なんで⁈」
「「ニア(くん)!!」」
俺は、よく知るその声達に苦笑で返すしかなかった。
☆
此処で、説明に入る。
俺が、担当することに成る“魔力理論”だが、コレの提唱者は実は俺だ。
今でこそ、学院の正式カリキュラムに含まれているとは謂え、
俺が、俺を唱えた時はあまり受け入れなかった。
と、言うか まぁ、リリーさんに言ってから……と言う、色々な工程を持っての今だ。
正直、この“魔力理論”は、グレイプが魔力持ちだと知った時に生まれたものだ。
基礎理論としては、魔力有りも魔力無しで別れていることから始まる。
論文は匿名で提出。
その時に俺が使った偽名が“ANGEL”ーー“エンジェル”だ。
そう、院長は、俺がエンジェルだと知る唯一の人物だ。
え? リリーさんはどうしたん
だ?
《天界の扉:Lv.3》『“天国の鍵”』って、言ったら伝わるか?
……そう、俺は、リリーさんの記憶を消した。
グレイプを守る為に、
いや……言い訳だな。俺はただ単に、怖かったんだ。
俺が……ヒトじゃないって、バレることが。




