「番外」 “彼女”たちの場合『1』
コレはクリスマスにボツに成った奴です。
低クオリティー、ご容赦ください。
因みに、オリーブ視点です。
番外編:“彼女”たちの場合1
☆オリーブの場合
〜〜〜
「おそい……!」
アタシは、大聖堂の鐘の音がなるのを聞きながらつぶやいた。
今日は、せっかくニアが『クリプタ』が休みだからって、いったから、アタシが外に連れだしてあげたのだ。
そう!
あ、あくまでニアが地下で病気にならない為であって、別に一緒に遊びたいとかじゃ……
でも……
私は、自分の高鳴っている胸を、暑さのせいと首をふってごまかした。
その時。
「わりぃ、待たせた?」
後ろから声がした。
もう……!
「あったりまえじゃない!アタシがどれだけ待ったとおもってんの!」
私は振り向きざまに怒鳴った。
それでもニアはへらへらと締まりの無い笑いを浮かべている。
ニアの服装は、いつもより若干ラフなもので、鎖骨辺りが覗いて居た。
そ…そういえばコイツがグレイプの服選んでるんだったけ……
な…なかなか、似合ってるじゃない。でも……
「さ…30点ね! グレイプ程じゃないわよ!」
グレイプみたいに見栄えする容姿じゃ無い分、劣ってるのよ……!
私は、そうニアにいったのに、コイツは、変わらず笑みを浮かべて……
「お、ありがと。 オリーブも、白のワンピースがにあってるぞ、特に、髪型が好きだな 100点満点だ!」
そういって、私の頭をクシャリと撫でる、ニア。
ーーッ~~……!!
「あんたが言うと……安っぽいわよ……」
私は、ニアにそっぽを向けるしかなかった。
だって、紅い筈の顔を、コイツだけには見せたくなかったから。
☆
アタシ達は今、南区にきていた。此処はその服屋だ。
「ね…ねぇ、ニア……これとか、アンタに似合うと……」
私は、ニアの瞳とおんなじ色の、若草色のシャツを差し出した。
コイツが、服を探すなんて意外だった。
「おぉ!ありがと!オリーブ!」
私からシャツを受け取り、颯爽とレジに向かうニア、一瞬触れただけの手が、暖かい。
走り去る背中は何故か、大きく見えた。
き…気のせいよ!
アイツとアタシ……そんなに、身長変わらないんだから。
ニアが戻ってきた。
「ありがとな! グレイプも喜ぶよ!」
梱包された箱を胸に抱えて。
☆
「お…おい! どこ行くんだよ!」
アタシに半ば怒鳴る様にして叫ぶニア。
煩い……!
「待てって!」
私が、ニアの言葉を無視し続けていたら、突然手を取られた。
ッは…! 離せ!
「……どっち道、お前の家、そっちじゃないし、帰るだったら、攻めて、飯を食ってからにしよう」
時間は、すっかりと昼時だった。
☆
「……どうしたんだよ、さっきから」
アタシは、また、ニアの言葉で我を戻した。
だ…だって……!
「あ、アンタ……此処、貴族用のレストランじゃ……!」
そう、壁の飾りも、来てくるお客も、そしてニアの食べてる料理も……!
全部が全部、高級感がある、
此処は、きっと東区だ。
「まぁな」
ことなげもいって、魚の切り身を口に運ぶ。
その所作は、あまりに優雅で見とれてしまった。本物の貴族みたい……
「だってよ……」
え……?
突然、ニアが歯切れ悪そうにそっぽを向いた。
片手は、ニアの後頭部の茶髪にうもれている。
「せっかく、お前との昼食なんだから……奮発したいだろ?」
一転、優しげな笑顔でアタシに言ってくるニア。
ッ~~~……!!!
「し、知らないわよ! バカ!」
思わず叫んでしまったアタシ。
多くの貴族様から注目された。
恥ずかしさで火が出そうだ。
でも……
イヌも食わない、って、おもってるのかな……?
そのうち、他のヒロインもやりたい。




