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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。

眠い眠いね寝るとこまでは

作者: 8月の赤
掲載日:2025/10/25

途中数学の問題あるんで、解いてみて下さい!!間違いがあったら教えて下さいね!!

“ごめん”その言葉が何故か頭から離れない。

ーーーーーー

俺こと佐々田数ささだかず

中学2年の健在な男子中学生である。

勉強もスポーツもまあそれなりだと思う。

つまりはそこそこのポジを持ち合わせている。

あだ名は“すう”だ。

もし、あの頃なにかもっとしていたらあいつは、“さや”はまだここにいてくれたんだろうか

ーーーーーー

「おはよー、ばか」

「開口一番それっすか」

朝っぱらからとんでもない挨拶を献上してくださったのは幼馴染の望月小兎もちづきことなんだかんだこいつとは別クラスになった事は無い。

親同士の仲が良かったので俺らはもう生まれる前から出会うべき運命にあったのだろう。

小兎はクラスに友達も多い、ていうかこいつのことを嫌いな奴なんて居るのか?って位にはモテる、そうモテるのだ。少し代わってもらいたい。

こうも一緒にいて何がこいつと異なったのだろう。

小兎は基本何でも出来る、で、可愛い。

そしてそれを鼻にかける事はしないので誰にでも頼られるし、常にこいつの周りには人がいるはずなのだが、どうもこいつは俺の側がいいらしい。

移動教室も行き帰りも休日も大抵こいつが居る。

なんなら親より一緒にいるんじゃね?って位。

「おーい」

「…」

「なんで無視するのさ」

どうやら考え込んでる間に話しかけられていたようだ。俺は

「わりぃわりぃ、小兎くんが可愛すぎて見惚れてしまいました(棒)」

と冗談で誤魔化した。

「ばか」

適当に返されたのもあって拗ねているようだった。

「帰りにココア献上いたすので許してくだされー」

とか言ってバカやっていると担任が来て

「早く席つけー、ったく相変わらず仲良いなー」

と言われ学校が始まっていく

ーーーーーー

「すうくんとことくんは仲がよろしいですなぁ」

「そう?」

「なっ、そこは“さやの方が好きだけどキラッ”ってなるとこでしょ!」

「大好き」

「へぇー、ふーん、そう」

さやは不意打ちをくらって髪をいじりながら困ってそうで、でも少し嬉しそうでもあってその日1日機嫌が良かった。

ーーーーーー

「はっ、はあぁ〜」

どうやら昔の夢を見ていたらしい。盛大な安堵のため息を吐くと3時間目、数学の真っ只中だったのを思い出した。気づいた時には時すでに遅し、

「ほーう、俺の授業で居眠りとはいい度胸じゃねぇか。この問題(二元一次方程式)といてみろ」

4x+2y=6

8y -5 =6x

まあ随分と舐められたもんである

「x=22分の19、y=11分の38」

「ちっ、正解」

なんかまあ舌打ちみたいなものが聞こえたけどそっとしとこう。幻聴さんだったのよ。


「あーねっむ」

あまりにも眠いので今日は早々に教室を出ようと思った。

普段ならクラスメイトと馬鹿やったりしていつまでも校舎からでないのだが今日はそんな気分でもなかった。

足早に教室を出ようとすると、小兎に止められた。

「なんで、置いて帰ろうとしてるのさ」

「今日眠いんだよな」

「だからっていつも一緒に帰ってるのに」

そういう小兎はもう泣きそうな顔をしていた。

これが女子やら先生やらに見つかろうもんなら命がいくつあっても足りない。 俺は小兎を半ば押し出すように学校を後にした。


「すうは勇気あるんだねー見直しましたよー(棒)」

「いや、あれは眠い授業が悪い」

「先生今頃泣いてるね」

「しらね」

「あ、真面目な話だけど」

「何?」

「今日の居眠りってさ」

「おう」

「なんか夢見てた?」

「なんで?」

「なんか安心したーみたいな感じだったから、夢でよかったみたいな?」

その通りだった。

さやの夢を見てあの頃が恋しくなって苦しくなって多分あれが現実だったら俺は迷わずそちらに向かっていたかもしれない。

そう考えたら自分はいつかこんな風にどこかに行ってしまいそうで…怖かった

「…」

「それに3時間目のあともずーっとぽけ〜ってアホみたいな顔しててさ、どうせさやかの事絡みでしょ」

そういう小兎は寂しそうだった。

「はいはい、大正解ですわ。まったく小兎に隠し事は通じないな」

「まだ…きなの?」

「は?」

「まだ、好きなの?」

「なっ、う…あ、」

うまく声が出せなくなった。“それ”はもう何かも分からないほどに歪んでいたから。

「わりぃ、帰るわ」

「あのさっ、俺じゃさやかみたいに優しくできないし、頼りないかもだけどっすうくんが大好きだから、なんでも頼ってよ…分かってるから。かなわないのはさぁ。」

友人にここまでさせてしまっている事実がなんとも言えなかった。

そして、最後の敵わないってのはさやに程は優しく無いっていう裏付けなのかなんなのか、それを聞ける気力も体力も、今の俺にはなくて、とにかく一人になりたいと思った。

まだ小兎は何かを言っていて、ただ俺には届かなくて、俺は迷わず耳栓をはめてもう何も聞きたくは無いと思った。

ーーーーーー

「すうくんまた賞取ったんでしょ?流石ですなぁ」

「当然だろさやか。すうく…すうは俺のなんだから」

「誰がいつ小兎のもんになったんじゃ」

「「「あははは」」」

そう、この頃は好きだのどうのは無くて、3人で何時間でも過ごしていた。

ーーーーーー

「さや…」

小兎と別れたあと自室で制服のまま寝ていた。今日は先生の出張で昼には授業が終わったのだ。

当然親も帰ってないし、眠ってしまったせいで喉が渇いていて体もこころなしかダルイ。

睡眠というのは適切な時間に適切に眠ることによって疲れを癒すものなのだ。

何かやろうという気力は回復してなかったので仕方ないのでまた布団に戻り眠った。

ーーーーーー

「すうくんって響きなんか可愛いね」

いきなり女の子が俺らのそばに来て話しかけてきた。

「「えーと」」

俺らはまだ保育園生で小さかったし、二人で遊ぶという世界しか形成されてなかった空間に女の子が話しかけてきたということに二人はあたふたするしかなかった。

だって何話せばいいかも分からないし。

すると

「私はね、一之瀬さやか!すうくんってのはどっち?」

と彼女は話を振ってきた

「すうくんは俺だよ。名前は佐々田数、いちとか2とかの数字の数でかずっていうからすうってあだ名。」

「なるほど、じゃあ、そっちは何君?」

「望月小兎。」

そうだった。今こそコミュ力お化けの小兎も小学校低学年までは人見知り全開だった。

ついでにすうくんと呼び始めたのは小兎でさやがすうくんと呼び始めると小兎はすうと呼ぶ様になったんだ。

俺と小兎に後からさやが加わって今までの「ことくんとかずくんはいつも一緒」から「さやちゃんと3人で元気ね」と3人組という印象がつよまっていったのだった…

ーーーーーー

「起きろ、あほ息子!」

俺にあほかばかを付けないと会話できない呪いでもかかってんのか?と冗談めかしく処理しつつ、このまま朝まで寝過ごさない様しっかり晩飯に叩き起こしてくれる母さんには感謝してる。

そこから飯食って課題して風呂に入ったりしていたらもうすっかり寝る時間になっていった

――――

流石に一日に3回も夢見たら昨夜は夢を見る事はなかった。

「…はぁ」

昨日は散々だった。

昔の夢は見るわ、変な時間に寝たから体がダルいわで本当に最悪だった。

これで今日も散々だったら俺は神に見放されたのやもしれない。

そんな冗談じみたことを考えてると小兎がやってきた。

「…はよ」

小兎にしては冷たいなと思いつつ

「おはよう」

と返した。

こういう時は素直に聞く方がいい。

「なんかあったか?」

「別に」

100%俺に怒ってる。

小兎は、他の人に怒ってる時はなんとでも誤魔化すのに俺に怒ってる時はいつもごまかしはしない。

「俺が、さやの話するからか?」

「っ、すうの馬鹿!!」

というと、小兎は走っていってしまった。

「やっぱりな」

そんな中俺は一つの確信を持っていた。

――――――

「こt…」

クラスメイト(伊藤くん)ちょっといい?」

避けられてる…どうすっかな。

とりあえず落ち込む(フリ)事にした。

「……。」

よし、作戦が上手くいってる。

無視はしつつもちらちら見ながらこっちを心配してる。

なんだかんだ小兎は優しいからな。

「ねぇ、すうくん…」

お、予想より早かったな。

「………なに?」

「えと、なんかあった?」

「別に何も」

「う〜。ごめん、俺が悪かったから」

「じゃあ俺の話聞いてくれるか?」

「う…。うん。」

「じゃあ、放課後うちきて」

「分かった。」

――――――

「おじゃましまーす」

「おー、思ったより早かったな小兎。」

「で、話って?」

「いきなりくるか…。ちゃんと聞いてくれよ?」

「うん、」

あ、ちょっと不機嫌そう。子供扱いされるの嫌がるからな。


俺は重たい口を開けて話し出した。

「なあ、正直俺はさやのことどう思ってると思う?」

「何その質問、恋愛対象として好きなんだろ!?すうは!」

「違うよ」

俺は小さな子どもを諭すように言った。

「俺の好きな人はね、ずっとただ1人かわんないだ。」

「……。」

今、小兎はどんな気持ちなんだろうか。

怖いけど、言うしかない。

「ことだよ。」

一瞬小さい頃の俺に戻ったような感じがした。

「え、俺のことがすき、なの?」

「嗚呼。キモイだろ?」

分かってる。この先小兎が何で言うかなんて、でも俺は、俺の中の何かを守ろうとしてるのかも知れない。

「そんな訳ないじゃん!!俺ずっとすうくんが大好きだったのに!!俺もキモイの!?」

「こと、落ち着k」

「分かった!俺の事騙そうとしてるんだ。すうくんは絶対さやのこと好きだったでしょ?ねぇ、すうく」

流石に我慢ならない。

「俺が、どんな気持ちでいたと思う?」

「だから、さやが好きで…」

「小兎の事好きだったのに、周りの事気にして伝えられなくて、唯一理解してくれたさやにしか話せなかった、頼らなかったのに、それが大好きな人を苦しめてるって知って、どうすればよかった?」

「ごめ、すうく」

「小兎の事大好きなのに何で我慢しなきゃいけないの?“さやちゃんのことが好きでしょ?”お前ら大人は何見てやがる。俺の事勝手に決めつけんな。おれ、は…」

もう、言葉が出ない。代わりにボロボロと涙が出てきた。

「すうくん、ごめん、ごめんね。」

違う、俺が悪い。でもやっぱり声は出ない。

そのうち小兎も泣き出した。

――――

2人で思う存分泣き終えた。

「すうくん、」

「ん?」

「本当に俺の事好き?」

「大好き。」

「じゃあ、俺とつk」

「俺と付き合って下さい!!」

俺はその台詞だけはあげないと早口で言った。

「なっ、すうくんズルい!!」

「返事の方はどうでしょう?」

「う、全く。すうくんもお子ちゃまだねぇ。ふぅ、こちらこそよろしくね、かず。」

「え、は、ちょっ///」

「あはは、真っ赤じゃん、かーずっ。」


きっと、これで幸せなんだろう。


―――

「2人とも元気してるかな?」

私、一之瀬さやかは今、小さい頃からの2人の親友とは遠く離れた場所にいる。

なぜなら、父が担当していたプロジェクトが大成功し、新しく出来ると言われたこの街の支部の責任者を任される事になったのだ。

それに伴い、私は大好きだった、あの場所を離れた。

父は、2人のことを知っていたので、辛い思いをさせてしまうと、私にギリギリまで隠していたため、結局別れの挨拶は出来ずじまいだった。

でも、あの両片想いさん達はきっとうまくやってるだろう。

数くんの気持ちに気づけた人、いますか?

※追記

数くんのこじれたとかなんたら言ってるさやへの気持ちは、黙って引っ越しちゃったこと、大人にも友達にも相談できなかった小兎くんのことで相談に乗ってくれてた親友で好きとかそーいうのです。

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