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勇者始めたけど横からのブーイングがうるさすぎる!  作者: なみかる
始まりの町ヴィルバング編
3/5

仲間1

俺は昨日のことはあやふやの状態でしか覚えてない。

いきなり女神の声が聞こえ、スキルSi○iや勇者の称号を貰った。

ついでに俺が死んだのは偶然でなく、神サミンが引き起こした必然にすぎなかった事も判明した。

昨日はスキルも貰ったことや異世界に転生したことで浮かれて実はいい神なのかもとか思っていたが、よく考えたら俺を殺すように指示したのはあの神だしなんか腹が立ってきたな。

神は神なりの考えがあるのかもしれない…。

でも流石にこれはないだろ…。

冒険者カードをもう一度見る。

そこには新たに得たスキルや称号が載っており昨日の出来事が本当だったことが見てとれた。

でもなってしまったことは仕方ない。

実際、転生して少し嬉しさもあるし…。

「よいしょっと」

ベッドから起き上がり外に出る準備を済ませる。

とりあえずやることが決まっていないのでギルドへ行こう。

会計などは昨日したのでその辺はしなくてもいいだろう。

外に出ると昨日雨が降っていたのか水たまりがあった。

何気なく周りをキョロキョロすると、ふと視界に水たまりが写った。

正確には水たまりに写った俺の顔だ。

俺の顔を見るとあまりの衝撃に絶句する。

異世界ではめずらい黒目、黒髪の特徴を持っていて、その目は人を魅了するかのように美しい。

身長も伸びており、感覚的には170後半ぐらいだと思う。

それだけでなく鼻は筋が通っていて、唇はプルプルだ。

それに、そこまで分かるぐらい視力が上がっていた。

正直ここまでくると本当に俺かと疑うレベルだ。

分かりやすく言うとレオンとは別の良さがあり、多分負けず劣らずなのでは?と思えてくる。

しばらく、ぼーっと見つめていると背後から声が聞こえた。

「おい、どいてくれ。邪魔だ」

声の主はマリナだ。

マリナもこの宿に泊まっていたようだ。

「すいません」

俺がそこをどくと、マリナは何も無かったかのように行った。

昨日から思っていたが少し俺へのあたりが強くないか?まあ、毎年神が降りてきているのに、今年はよく分からない奴が来たのだ。

そうなるのも無理はないのかもしれない。



ギルドへ行くとみんなの視線が自分に向けられているのが分かる。

その視線は様々で邪魔と言わんばかりの視線もあれば、恨みに近い視線を送る者もいた。

俺は少々その視線が怖いと思いつつ、いつものようにギルドのお姉さんの元へ行った。

お姉さんは俺が来たのに対して一瞬微笑むと、改まった顔をしてこちらを見た。

「カイさんにお願いがあります。詳しい話は中でいいでしょうか?」

と真剣な顔で言った。

「はい。分かりました」

少々戸惑いながらも承諾する。

多分、俺のことについてだろう。

噂もあるし、みんなからの俺を見る目なども考えて1度取り調べをすることにしたのだろう。

元々ここの住人じゃないとなれば尚更だ

お姉さんは手招きをして誘導する。

俺はそれについて行った。

奥の方へ行くとソファが向かい合うように並んでいてその間にテーブルがあった。

お姉さんが俺に

「どうぞ、おかけください」

と言うので言葉に甘え座った。

お姉さんはどこかへ行ったがすぐに戻ってきた。

だが、よく見ると初めて見る人もついてきた。

「私はギルドマスターのヨハンと申します」

と言いヨハンさんはかしこまった感じで一礼した。

まさかのギルドマスターの登場だ。

びっくりして思わず立ち上がり

「わ、私は先日こちらのギルドで登録をさせて頂いた海と申します」

と、自分に似合わぬ挨拶をしてしまった。

これが条件反射か…。

「そんなにかしこまらなくても大丈夫ですよ。今日はお願いがあって来て頂いたのですから」

ヨハンさんはこういっているが小心者の俺にはそれは無理な話だ。

神サミンが「貴方は小心者じゃないでしょ」って言う声が聞こえた気がしたが気のせいだろう。

とりあえず俺は席に座った。

その俺を見て安心したようにヨハンさんも座り突然俺にこう言ってきた。

「今日はカイ殿にお願いがあって来ていただきました。隠す程のことではないがこの国は魔王に支配されようとしている。そのため魔物が急激に増え困っております。先日神託で新たな事を聞きました。その内容が魔王を倒す可能性がある勇者を派遣すると。多分ここまではカイ殿も知っておられると思います」

「はい」

そりゃあそこまで噂されたら当の本人である俺が知らない方がすごいと言う話だろう。

「本題はここからでその勇者の名前が問題なのです。その勇者の名前はカイ・ナカタニです」

うん俺でした!

「そこでカイ殿の名前をフルネームで聞きたい」

これ自分の名前を言ったら色々面倒になるよね…。

でも漫画通りの状況ならここの国かなりやばいんだよ。

あの漫画に出てくる魔王って他の漫画の魔王よりも強かったし、謎に主人公に使っていた手が細かく絵描かれてたんだよな。

今考えたら大魔王用に送り込んだ俺への資料なのか。

勝機があるのかは分からないけど複数の女神が俺の体に強化を施したわけだ。

それに目の前に国というレベルで困っている人がいる。

俺が役に立つのであれば見捨てる訳には行かないよな…。

仕方ない、協力するか。

「…俺の名前は中…カイ・ナカタニです」

おっと危ない。

日本人のくせが出るところだった。

それを聞いたヨハンさんはすごく安心した顔をしている。

多分頼りにしているってことだよね…?

すごく嬉しい。

「やはり貴方様が勇者様であられたのですね!であれば敬称など不要です。それではこれからのことについて話していきます。と言っても強制は出来ないのでお願いという形になりますが…」

「あぁ、その辺は大丈夫だ」

ヨハンさんはまたもや嬉しそうな表情をした。

正直ギルドマスターに敬称なしで話すのってすごく抵抗あるな。

いくら勇者(?)といえども流石にこれは落ち着かない。

「御協力ありがとうございます!それでは今後

、ギルドのカイ様への対応をお話します。まず冒険者ランクですが、今の実力に見合うAランクにします。なのでこれからはSランクの依頼も自由に受けれます。そしてステータスがSランクに見合うようになればポイント関係なしに、すぐにでもSランクに致します。けどこちらに関しては約3件のAランクの依頼を達成したらSランク相当の実力になると思います。そして私たち国の者からするとこれが1番大事で、緊急事態が起きたらぜひ協力をして頂きたい」

え、そんなことでいいの!?ってなってしまった。

もっと苛烈な内容を想像していただけあって、内容的にはすごくいいものに感じた。

てか、実際すごくいいものなんだろうな。

「分かった。そんなことでいいなら俺も協力を惜しまないよ」

俺がそう言うと本当の意味でヨハンさんやお姉さんも喜んでいる。

「ありがとうございます!」

目の前にいるヨハンさんとお姉さんが一礼をして受付へと戻って行った。

俺はお姉さんについて行き受付へ戻った。

「では冒険者カードを更新しますのでカードをお預かりします」

そういいお姉さんは更新しに行った。

しばらく待っていると戻ってき、俺にカードを渡すと

「あの、武器などはもう買いましたか?」

と質問してきた。

俺は買っていないので良かったらオススメの武器屋を教えてもらうように頼むと

「それではこの街1番の武器屋があるんです!そこは質も良ければ値段もいいですのでオススメですよ!」

と言ってくれた。



お姉さんの助言を受け、俺は武器屋に来ていた。

何気にこの街に来てから武器とかも買ってないので、かなりワクワクしている。

特に店内にはお客さんはいなかった。

壁一面に盾や剣、杖などといった武器があり、防具はマネキン(?)や机などに飾られていた。

鉄を打つ音が裏の方で聞こえている。

俺は善し悪しが分からないので武器屋の人に武器について話を聞いた。

「あの、魔法使い用の武器でオススメはありますか?」

と大声で叫ぶと奥の方から優しい顔をしたおばさんが出てきて

「あら、もしかして今噂になっている勇者様かね?」

と、言ってくれた。

ここの街に来て街の人に勇者と言われたのは初めてなので凄く嬉しい。

「はい、多分それは俺のことだと思います」

そういうとおばさんが手を頬に当て嬉しそうに

「てことは、杖を買いに来てくれたのかね。勇者様に来てくれるだなんて嬉しいね」

と言ってくれた。

本当に嬉しすぎて泣きそう。

「はい。ギルドの職員からここがこの街1番だと聞きました」

「そうだったのね。杖だろう。ならこの辺りがオススメだよ」

俺はおばさんが教えてくれたのを見たらなんとびっくり、高純度の魔石で作られている杖やエンチャントが施されているローブだった。

そこで一際目立つ感じの赤い魔石の杖とセットになっているローブがあった。

「おや、それが気になるのかね?」

値段はそこそこするが性能はバッチリだろう。

今の俺ならギリギリ買えるし、宿代も2日程なら残る。

「はい。この杖とローブをください」

「お目が高いね。これは店主の力作らしいんだよ。なんでも威力上昇や耐久力のエンチャントが着いてるらしくてね。エンチャントではないけど杖の形が形で魔力の循環効率がよくてね、魔法の発動までの時間が早いのさ」

「そんなにすごいものなんですか!?でも一体なぜこんなにも安いのでしょうか?」

「見ただけじゃ性能は分からないだろう。解析スキルを使えば話は別だか、そんなのしたら営業妨害だからね。買わないでアイディアを盗む同業者もいるんだよ。だから対策をしてあるのさ。そんなこともあって見た目が派手なのや雰囲気での武器選びが主流なのさ」

確かにこの杖は強そうには見えない。

俺は味が出ているこの感じが好きなんだが冒険者にはそういう人は少ないのだろう。

つまり安くしないと売れるものも売れないというわけだ。

「そういう事なんですね」

おばさんは俺からお金を受け取ると杖とローブを渡してくれた。

「そうだ。せっかくだからうちにある魔導書を持っていくといいよ」

と言ってくれた。

「いや、そんな大事な物受け取れませんよ」

と言ったが笑いながら

「これは勇者様に持っていて欲しいんだよ。それにうちの力作を買ってくれたんだ。かなり魔法の発動時間が上がっているだろうし、威力も上がっていると思うよ。だからその本に載っている魔法を使いこなして欲しいんだ。聖属性や闇属性などあまり使い手がいない魔法も載っているしね。まあ、もう知っているだろうし、杖がなくても勇者様の魔法は一流だろうがね」

え、杖なくても魔法使えるの?

でも杖かっこいいしいいか。

「ははは、では有難く頂きます」

おばさんは俺に魔導書を渡した。

かなり分厚いけど俺習得できるかね?

とりあえず腹減っては戦は出来ぬという言葉もあるので酒場に行こう。

ギルド運営の酒場もあるらしい。

ギルド運営の酒場に行く途中俺は魔導書を読んでいた。

ちなみに杖は収納に入れておいた。

勉強を熱心にしているし途中までは良かった。

だか、途中から熱心に勉強していた俺を欺くように

《風・水・火・地属性その他属性の魔法を習得しました。尚、これらの魔法は上級まで使用可能です》

と言ってきた。

いや、おかしいでしょ。

俺さっきまで必死に勉強してたんだよ。

それがこれかよ…しかも魔法を習得するのはまだいい。

なんで申し訳なさそうに上級までしか使えない…的な感じに報告するわけ!?

上級の上に神級って言うのもあるけど、あれは伝説や奇跡と言われるぐらいすごい魔法なの!

ていうか現代に使い手がいるかも不明なの!

もう、意味が分からん…。

しかもさっきまで使い方が全く分からなかったのに、使い方が手に取るように一瞬で理解出来たんだけど…どういう事ですかね。

もういい!飯だ飯!



酒場に到着し入ると1人の獣人が俺につかかっていた。

「お前もしかして災厄さんかァ?」

と獣人は言ってきた。

その獣人は赤い目に白い髪の猫耳をつけた獣人だ。

この人を見た瞬間こう思った。

色んなアニメとかの人気ポジションをぶっちぎって取る系の人だと。

特に女子人気がヤバイ系の人だと。

元の俺より身長が低くて170もなさそうなのも世の中のポイントの1つなんだろうな。

しかも猫耳とかギャップがすげえ!

獣人もいるってことはエルフやドワーフもいるのだろうか…?

いやいるな!だってこの世界は俺の好きな漫画の元となった世界だ!いない訳がない。

「おい、オレに向かって無視とはいい根性だなァ?」

「い、いや。無視したつもりは無いんですよ。ただ、その災厄ってのどうにかならないか、な…と」

目の前の獣人はそんなこと知らねぇよという目で睨んでくる。

「そういやお前勇者ってギルドから言われていたよなァ。じゃあ、俺と勝負しろよ。勝った方がお互いの言うことを聞くというのはどうだ?」

いきなりだがやっときた!こういうザ冒険者っていう感じのイベントが!

昨日は裏路地とか暗部とか物騒すぎるんだって…。

俺が望んでいるイベントはこういうやつなんだよ!

「いいよ!その勝負受けてたとう!」

この言葉を放った瞬間周りが騒がしかっくなり、どっちが勝つかで賭けまで始めている。

マジすか。

負けたら俺にかけた人損するじゃん。

そういうのは他でやって欲しい。



ご飯を食べてないから勝負は食べてからでいいかと提案したらイライラした顔を見せながらも了承していた。

普通に良い奴だった。

ご飯を食べ終え街の外に賭け事を始めた他の冒険者と一緒に出て、勝負の内容を確認した。

内容は自分のできる事を行使して相手を倒すというもの。

倒すというのは相手が降伏するか戦闘不能、つまり気絶などの継続不可能となるまでだ。

自然回復不可能になるような怪我をさせたら怪我を負わせた方の負けという内容だ。

しかし問題が発生した。

もしものために聖属性の上級回復魔法を覚えていると言ったら、内容を自然回復不可能な怪我させるのもありに変わった。

上限は上級回復魔法のセイクリッド・ヒールが通用する体の1部破損までだ。

つまり気絶となる可能性が減ったということだ…。

俺、何か悪いことしたのかな。

みんな忘れているかもしれないが俺が怪我をしたら俺の治療はどうするつもりなんだろうか?

当然様々な冒険者の目の前でそんなこともいえずに戦う寸前まできているのだがな…。

先に仕掛けてきたのは相手の方だ。

殴りや蹴りなどを得意としているのか近距離まで一気に詰めてきた。

その瞬間右手を引き下げ殴ろうとしているのが分かった。

「トラスト・シールド!」

瞬発力には自信が無いのでとりあえず魔法の詠唱をし、相手を観察した。

「これを防げるのか。じゃあもっと本気を出してもいいってことだよなァ?」

と言い、こちらに向かって走ってきた。

「フリーズ!」

急いで氷属性の初級魔法を使い地面を凍らせ逃げた。

杖の威力上昇は伊達じゃなく初級魔法でも中級魔法ぐらいの威力を発揮した。

相手は足場の関係上、分が悪いと思ったのか引き下がる。

今まで攻撃をしていないのに相手は何故かピリピリだ。

「インパルス・サンダー!」

今度は俺が詠唱をする。

広範囲系の雷属性の魔法だ。

相手に当たり、痺れてくれるといい弱体化になると思うんだが…。

「お前!オレの体が痺れて動かなくなったらどうするんだよ!」

とか言っているので多分効いていないだろう。

「え、戦闘不可能にするのありじゃないですか!」

と言ったら顔を赤くして無言で蹴りにかかってきた。

さっきよりも速くなっており反応出来なかった。

「グホッ!」

人生で感じた中で1番痛い。

これでも痛覚耐性で少しは痛くないはずなんだが。

こうなったら逃げながら強化魔法を使うしかない。

反射速度を上げたり筋力増幅、魔法威力上昇、謎の滑舌を良くする強化魔法を使った。

逃げてばっかりなので相手はご立腹だ。

「おい!チマチマ逃げねぇで戦いやがれ!」

「準備が整ったので今から攻撃を開始します!」

そういうのと同時に技を仕掛けてきた。

横蹴りを腹部にしようとした。

だが、俺だって滑舌を良くする強化魔法を使ったのだ。

引き下がりながら詠唱をして少しでも時間を稼ぐ。

これぐらいなら詠唱もギリギリ間に合う。

精一杯の魔力を込めて詠唱をした。

「ブレイク・クラック!」

だが、発動と同時に蹴りをくらってしまった。

吹き飛ばされ急いで前を見ると大きな穴が地面にできていた。

覗いてみるとそこがギリギリ見えるというとてつもない深さだ。

「チッ。おい!ここから出せよ!」

と言っているが周りの冒険者はザワザワしている。

それもそのはず。

相手がこう言うってことは降伏に繋がるからだ。

多分本人は気づいていないだろうが。

「俺の勝ちにしてくれますかね?」

と言うとキレた口調で

「このザマで諦めない方が負けだろ。いいからさっさと出せよ」

と言っている。

「分かりました!ブロウ・ウィンド」

といい風属性魔法で獣人の人を引き上げた。

周りの賭け事をしていた人はかなりの割合でかなりの額を相手にかけていたらしく、ほとんどの人は逃げて俺に賭けた人が追いかけている。

つまりこの人を引き上げる頃には2人きりだろう。

すごいイライラしているような顔で上がってきて

「負けは負けだ。俺に願いを言え」

とすぐに言ってきた。

この人口調は怖いが、かなり律儀な性格をしている。

願いか…。

俺は目を閉じ願いを考える。

今お金が欲しいがこれを言うとカツアゲみたいだし、正直クエストをすれば稼げるのでそんなに困ってない。

強いて言うなら冒険仲間が欲しいぐらいだ。

この世界に来てから知り合いという知り合いはいない。

「じゃあ、俺とパーティーを組んでくれませんかね」

声が震えないように言ったが上手く言えているのか?

すごく不安だ。

相手はすごい嫌そうに

「チッ、たく分かったよ。ただし俺は面倒事は嫌いだから面倒事を引き起こすな。それと1年契約だ」

と言ってきた。

ほんとに律儀だな。

それも1年もパーティーを組んでくれる。

そこまではっきりと言われると嬉しいの一言に尽きるな。

「ほんとに!いいんですか!?」

「ああ、でも敬語はやめろ。お前が俺に敬語使われるととイライラするからな」

「分かった。これでいい?」

無視をされた。

辛い。

「そういや名前なんて言うんだ?」

「あァ?もしかしてオレの名前知らんのか?オレはベレス・ファルグだ」

もしかして有名人だったのだろうか?

そこそこ強かったしAランクはあるんだろうな。

「う、うん。昨日ここの街に来たばかりだからね」

「お前、Aランクなのに冒険初心者の街、ヴィルバングにわざわざ来たのかよ」

ここの街ヴィルバングって言うんだね。

初めて知った。

「うん。ちょっとあってね」

「チッ、まあいい。さっさとクエスト見に行くぞ」

仲間になったベレスはそんなに不満そうな顔をしてない。

対する俺は仲間ができてすごく嬉しい。

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