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魔法はじめました

なんやかんやで思い出してから3日が経った。


貴族の令嬢ってお淑やかにが基本なので

暇で暇で干からびそう。

よく今まで耐えてたなぁって、いや耐えてたのかな。


家庭教師の勉強もそこそこ楽しいけど

淑女のマナー講座って、

父と兄達の剣の訓練を横目に優雅にお茶とか、息がつまる我慢の限界だ。


5歳児って遊びたい盛りのはず

いろいろやりたくなるのです


ユアナは兄達の生き生きした姿をみて羨ましく思うと同時に自分も何かしたくなっていた。



まあ単純に閃くよね、

魔法!魔法なら一人でもはじめられるって


ユアナは一緒にお茶をしていた母に声を掛けて、早速屋敷にある図書室に向かい

『初期魔法』の本と『魔法全集』、ついでに横にあった『聖魔法』と『闇魔法』に特化した本、あと『生成魔法と薬草』の5冊を持って部屋に戻り、初期魔法からじっくりと読み耽る。


そこから丸3日、オタク気質な前世の性格も相まってかユアナは食事もそこそこに集中力の鬼となり本を読破したのである。


5歳児が難解な本を読破するとか普通なら信じられないことだ。ユアナが持っていった本の何冊かは有名な魔術師が研究を積み重ねて発表した専門家でも読み解くまで時間のかかるものだ。それを読むだけでもすごいことなのだがヒューバ家は優秀な人材の宝庫で子供が大人みたいなことをしても不思議でない環境である。


面白い!魔法って組み合わせでいろんな事ができるのね

とりあえず水だしてみよ

グラスに手を掲げて集中

全身の気の流れを指先に集めて水をイメージして念じる

ああ、温かい


コポッ、、、ゴポッゴポッ

グラスに水が並々と溢れてきた


成功!魔法ってイメージなのね!

ああ、何て面白い!もっといろいろ試したい


ユアナが興奮していると落ち着かせる様に

扉をノックする音が聞こえてきた

コンコン

「お嬢様」

サーラだ


「そろそろ、出て来てくださいませ」


ここから度々、篭城するのだが記念すべき一回目は


ユアナが部屋から出てこないと屋敷中がパニック

家族が心配で行くと追い出されて入室拒否されるという反抗期扱い。

まぁ拒否していたのはうるさかったのが理由だけど。


明るかった屋敷内が暗黒の世界になり

皆、意気消沈し何もしなくなる事態に

いよいよやばいと執事が思ったときに

ティールームにひょっこり顔を覗かせて、家族の顔をみてニッコリ笑って、トコトコ歩いてカイとスイの間に座って置いてあったケーキを食べるという

家族と屋敷の従業員から天使が舞い降りてきた、と語られる不思議な幕引きとなった



また、この時にユアナが魔法を披露したため

ヒューバ夫妻は早々に魔法の家庭教師をつけた。










ユアナの父親

ユイ・ターナ・ヒューバ公爵

現ヒューバ公爵の主人でテルニーナ帝国近衛騎士団四団の総団長

ユアナの母親

リルア・アーナ・ヒューバ公爵夫人

現魔法省所長

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