表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

俺の転生

作者: 鼎ロア

これもとあるdiscord鯖で作った短編です。

お題は「猫」「霧」「実」です。


目が覚める。

そこは真っ暗闇でなにも見えない。

そう、ただの空間だった。

自分がそこに居るのか居ないのかさっぱりわからない。


と、そんなとき首元に噛まれる感覚が走った。


これは確実に現実、そうわかった。

そして空中に浮く感覚も。

足をじたばたさせてもなかなか着地できず底無しだった。


(くっそ、どうなってんだよ)


暴れ回っているとやがて足に地面の固さが伝わった。

やっと降りれた、そう思ったのもつかの間すぐにまた持ち上げられる。



5分ほどするとまた下りることができた。

そのあとはさっきみたいなことはなく、ただ時間が過ぎていくだけだった。


するとまた異常が起こった。

急激な眠気。

目は開かないものの、だんだんと体中の感覚が消えていく。

そして俺は意識を失った。





朝おきると今度はしっかり目の前が見えた。

明るい朝日に照らされ体が暑い。


(寝る前こんなに暖房付けてたか?)

そう思うくらいに。


やがて本当に暑くなってきた俺は見えにくい視界でリモコンを探そうとする。

手を前に伸ばし手元を見やる。


(───)


俺の手は小さく、もふもふになっていた。

あまりの光景に言葉がでない。

俺が呆然としているとでかい影が視界に写った。

その影の正体は「猫」だった。


「にゃあ」


その猫は巨大で、俺の体の二倍程あった。

またも驚く。

声を発してしまう程に驚いているはずだ。

だがなぜだろう。

声がでない。

そのことに気づきおっきな声で叫ぼうとした。

すると

「みゃあ」


とかわいらしい鳴き声が聞こえた。


「みゃあみゃあ」


数回聞こえたあたりで気がついた。

その声の正体は自分だって。

なぜかって?

猫が俺に反応し木の「実」を持ってきたからだよ。

底の無い沼にはまってもがいているかのように絶望感に浸っていた。


「みゃあ」

「にゃあにゃあにゃあ」


巨大な猫は俺に木の実を渡してくる。

どうしようか、そう考えている暇もなく俺はその木の実にかぶりついていた。

甘い食べ物を口にした。


正直、おいしい。

とってもおいしかった。

そして全て食べ終わるとまた急激な眠気が襲ってきた。

やがて意識は途絶えるのだが俺は最後にその猫の顔をしっかりと見る。


「霧」がかかったかのように見えにくかったがその猫の顔は親のようにかっこよく、正義感のあるような顔だった──

Thank you for reading!

この短編作るのって制限時間設けていたので結構雑なところもあったかもです、、、(25分)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ