第1章第4話「護衛試練2」
レン「あの滝までおよそ50mか......」
ベルツ「せいぜい負けないように頑張れよ」
ベルツはすぐ側にある椅子に腰掛け時計のような魔道具を起動した
ベルツ「では試験開始だ!」
レンは合図と同時に走り出し滝へと向かっていく
滝への道のりの途中に巨大な崖があったがレンは幼い頃から鍛錬を積んでいたのでこの程度の崖は何の疲れも無しに走ることが出来るのだ
レン「さてと、滝まで着いた訳だが」
レンは辺りを見回すと剣を構え自分より少し大きい赤色の龍に狙いを定める。
するとレンの気配に気づいたのか龍は突然飛び上がりレンに襲いかかった
レン「閃光斬り」
レンは剣を逆手に持ち直すと地面を強く蹴り宙に飛び上がる
そして瞬き1つする間に龍の首を切り落とし角を頭から取ったのだ
レン「さてと1匹倒した訳だがさすがに切り落としたのはまずかったかな」
レンは返り血を全身に浴びながらも剣を布で綺麗にしていた
残りの龍も同じように首を切り落とし角を剥ぎ取りベルツの元へ戻った
レン「これで合格か?」
ベルツに6つの角を渡しながらレンは帰りの支度を始める
ベルツ「ああこれで合格だぞ、どうだった?」
レン「あの龍達かまあそこそこの強さだったな」
ベルツ「いやぁでも君みたいな少年が龍を倒すなんてな」
レン「ははっ全然少年じゃないですよ」
レンはそう言い残すと部屋から立ち去って行った
試験会場
アラン「よくぞご無事で」
レン「次の試練はなんですか」
アラン「そう急ぐな、まずは休め」
アランはレンを部屋に案内すると紅茶と食事を出した
アラン「どうだね私が入れた紅茶の味は」
レン「とても美味しいです」
アラン「そうかそうか」
レン「あとこの......えっと」
アラン「あぁこれですかこれは花園という茶菓子ですね」
レン「なるほどやはり貴族はすごい......」
アラン「私の手作りだよ」
レン「えっ?」
試験2日目
アラン「いつまで寝てるつもりですかレン君」
レン「うっ......うん?あっアランさん」
レンは久々に技を使ったせいか寝坊していた
試験会場
レン「次の相手は......」
アラン「第7の騎士マルティ・ガウェイン」
レン「あっアランさんいつの間に」
アラン「通称炎のガウェイン」