ダビスタ
最近ゲーム機買ってない。
スイッチでダビスタの新作が出たらしい。
やりたいなんてもんじゃない。
でも買ってしまったら、廃人並みにやり込んでしまうだろう。
やはり好きなやり込み要素は『安定Cの大爆発』だ。
強い繁殖牡馬をつけて強い馬が出来るのよりも、血統に凝って安定Cの大爆発にかける・・・それこそが私のダビスタのロマンだった。
実は最初に書いた小説はダビスタのプレイを巡って、従姉妹と揉めた事に触発されてだったりする。
私の大学には獣医学科があった。
なので研究馬になったサラブレッドが頻繁に来た。
研究馬とは獣医の卵に解剖される馬の事だ。
よく『馬肉になる』などと言うが、脂身の少ないサラブレッドは食用にはならない。
獣医学科の一階広間には日に日に解剖されていくサラブレッドを見る事が出来た。
こういう解剖されるサラブレッドは「活躍出来なかった馬」だ。
大きなレースに勝てないと繁殖牡馬にはなれないし、最悪でも乗馬になるには重賞を勝たなくてはならない。
つまり、大きなレースに勝つ事が、その馬が老後の生活を送れるかどうかを決める事になるのだ。
話はダビスタに戻る。
従姉妹が「勝てる可能性が低いから大きなレースには出さない」と言った。
私は「可能性は低くても勝てるかも知れないんだから、大きなレースに出してあげよう」と言った。
「このレースに勝てるか勝てないかが、この仔の将来を決めるかも知れないから、大きなレースに出さないのは可哀想だ。小さなレースでいくら勝っても研究馬になる運命は変わらない」と私。
「勝てる可能性が限りなく低いレースに出さされるのは可哀想だ。」と従姉妹。
私も馬の気持ちなんてわからない。
ただ、一生懸命生きようとしてるんだから、私は少しでも生きるための選択肢を残してやりたい、そうありたいと望む。
だから、出来るだけ大きなレースに出してやろうとする。
条件戦、ハンデ戦の方が勝てる可能性が高いし、儲かるから、なんてこちらの都合だろう。
「可哀想だ」という従姉妹の言いぐさを聞いて、「そんなの人間の勝手な思いじゃん!馬が『そうしてくれ』って言ったの一言でも聞いたの!?。」
・・・という思いを込めて、異星人に侵略を受けて人間が愛玩動物として飼われる話を書いた。
今読んでも、気持ち悪い話だ。