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スキル<クトゥルフ>しか選べないって酷くない?

新参者ですが、見よう見まねで小説を書いています。

いろいろとアドバイス頂けたら嬉しいです。



「ん...。なんだ、いったいどこだここ。」


 気が付くと目の前広がる、がらんとした見渡す限り真っ白な空間。自分一人だけ。

 そこに不釣り合いなほど真っ黒なテーブルが一つあった。


「....俺はいつも通りに起きて、いつも通りに会社に行って。」


 突然、心臓発作になって倒れて。

 駅のホームで突っ伏してそのまま意識を失ったところまでは覚えている。


 『君はそのまま死んだんだよ』


  声がした方に顔を向けると、真っ黒なテーブルの椅子に人形が座っている。

 

 『どうしたんだい?驚いた顔して。ああそうだった、僕は今人形だったね。』


 どう考えても人形がしゃべっているように見えるが、ともかく冷静になろうそんなはずはない。

 多分夢だ、絶対夢。じゃなきゃ、こんなわけのわからない場所に居るはずがない。


 『そろそろ落ち着くと思ったんだけど、おかしいな。んーそうだ!僕は君たちの言葉で言えば神と言えばわかるかな?

  まぁ、僕は神の中でちょーーーーーーーっとだけ()()()()()けどね。笑』


 どう考えても夢です。はい、ありがとうございました。

 いやいやいやいやいや、まっていきなり現れた人形に 〈自分神なんで。あ、ちなみにあなた死んだで。〉と言われて信じる人がどこにいるねん。変な薬でも飲んだのかしら。


 『もー!信じてないなぁー!最近の子たちは「流行りの転生っすか!」とか「自分スキルよりステ振り重視なんで!」とか言ってくれる適応力の高い子ばかりだったのにー。

  まぁ質問とかは一切答えれないけどね笑

  話が進まないんで手っ取り早くスキル獲得いっちゃうねー!とは言っても僕の場合スキルが()()()()んだけどね。笑』


 スキル獲得?とりあえず夢の有無はおいといて、事実だったら人生を左右するシーン超重要なシーンなはず。しっかり聞いておかないと、即詰みましたってのもありうる。


 「ちょっと待てよ。スキルが選べないってどういう事だよ、普通こういうのってスキルを選んでください~ってのが定石だろ?」


 『そのツッコミを待っていたよちみ!

  もちろん他の神々達なら、いろんなスキルを選んじゃいーのステータスモリモリーの出来たはず!

  しかし!神は神でも邪神の僕はそんな選択権ありませーん。』


 今、邪神って言ったぞこいつ。


 「怖っ、転生するのにスキル選べないステータスいじれないとか、●ねって言われてるようなもんじねーか!」

 

 『だーかーらー、僕の与えれる最大限のスキルをちみに与えようって言ってるんじゃないか!

  もちろん遠慮はいらないよ!まぁ遠慮したら、それこそ・・・即終わっちゃうかもだけどねーケラケラ』

  

 とりあえずこいつが性格が最悪最低なことは、よーくわかった。


 「ああ。現時点で、お前の機嫌を損なうのはよくないというのはよくないな。

  とりあえずスキルを与えるって言ってたがどんな能力なんだ?」


 『うんうん、素直で空気の読めるいい子は僕大好きだよー。

  スキル名は<クトゥルフ>だよー!唯一無二の超々ウルトラレアスキル、いやーちみは運がいい!

  とは言ってもこのスキル利用者がたまーに精神崩壊と発狂しちゃうヤバいスキルだから取扱注意してねー笑』


  はい、終わった。精神崩壊?発狂?なにそれおいしいの?

  このままスキルを受け取るだけで話を終わらせたら、本当に詰む。

  なんとかして、デメリットを回避もしくは無効ぐらいまでしないと。


  内心焦り気味だが、こういう手合いは焦るのを見せたら絶対にいけない。

  むしろ冷静に自分の有利に話をもっていくことが重要だ。

  -長年の社会人経験で培った処世術だ。


 「クトゥルフ?なんだそれ聞いたことないな。

  こういう時は攻撃力上昇とか、詠唱無効とかそういうのじゃないのか?」


 『ちっちっちー。そんなおもし...普通のスキルじゃつまんないだろー?

  スキル<クトゥルフ>はすごいぞー、詳しいことは使って自分の力で理解していってねー。

  僕はそれをじっくりとここから見ててあげるからさ。いっぱい僕を楽しませてくれたまえよー。』


 こいつ今面白いって言いかけなかったか?


 「すごいのは分かったが、使ってて発狂するスキルって欠陥だらけじゃないか。

  スキル獲得はともかく、使って発狂して終わっちゃいました、じゃお前も面白くないんじゃないか?」


 『おーなかなかいいところを突くじゃないか。そうだね、確かにすぐに打ち切りになったドラマほどつまらないものはないからね。しかし、僕を楽しませようとはいい心がけじゃないか!

  なら、邪神らしくダイスの目の数でどんだけ獲得できるかを決めようじゃないか!』


  というと、急にテーブルの上にくるくると回転したサイコロが出現した。


 『出た目の数だけ、君にスキルをあげようじゃないか!

  さー多い数が出るように祈りたまえよ!』


  あかん、マジで●りたくなるこいつ。

  ただ今はいい。頼む、多い出目よ出ろ出てくれ!

  全身に力を入れ、食い入るようにサイコロの出目を見つめる。


  出目は....3。


 『うっわ、こらまた絶妙な数字だなぁ笑

  よし、じゃあ君には3つ<精神汚染無効><SAN値減算無効><クトゥルフ言語理解>を進呈しようじゃないか!』

  

  詳しくはわからないが、どうやら精神崩壊と発狂はしないでも済みそうだ。

  ほっと気が緩み、安心した顔を一瞬出してしまった。

 

  突然自分の眼前に人形が移動し、ドス黒く絡みつくような声を出す。

  

 『ただし。つまらない結果に終わるようなら、覚悟しておいてね。

  君の生死は全て僕次第なのを忘れないように。』

 

 そう言われた瞬間、自分の心臓を握り潰されるような感覚に陥り。

 続いて焼きごてを押し付けられたかのような熱さと激痛に襲われた。

 

 「ぎゃあああああっ...!!!!!!」


 『しばらくしたら痛みも治まる。

  それは邪神との契約の証。

  血も、魂も、狂気も、快楽も全てを捧げる証。』


 痛みで意識が遠のく...、痛みと感覚が真っ白になって....。

 最後に、一言だけ聞き取れて俺の意識は途切れた。


 『『『さあ、君は()()()かな?』』』



次回は...1週間後程度に上げます。

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