表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/37

17.真緒くんをいじめるな~!?


「真緒君、いい加減首を縦に振ってくれないかな?」

「そう言われても、すでに彼女……のような存在がいますし……」

「生意気な後輩くんにはお仕置きが必要のようだね」

「――えっ、いやっ、それは……」

「うりゃうりゃ~うんと言うだけだぞ?」

「いたたた……先輩、肘とか、胸とかヤバいですって!」


 姉貴に呼ばれたので教室に来てみれば、桃未の友達とかいう苺花いちか先輩が近付いて来た。


 挙げ句、彼氏候補にしてあげるとか上から目線で言われながら、ヘッドロックをかけられている真っ最中だ。


「ギブギブ……」

「付き合うよな? 苺花と付き合うって言いなさい!」

「そ、それは……」


 姉貴のクラスがそうなのか、先輩がそうなのかは分からないけど、大胆かつ強引な先輩が多いのは勘弁して欲しい。


『こらーー!!』


「「あっ……まずっ」」


 苺花先輩と同時に恐れてしまった声の主は、もちろん桃未なわけだが、怒りながら向かって来る姿も可愛すぎるのは、反則だ。


「あたしの真緒くんをいじめるでない~!」

「え~? やだなぁ、桃の彼氏くんをいじめるとか、無いよ? ねぇ?」

「そ、そうなんすけど、せめて腕を離してくれると……」

「あ~うん」


 そう言いながらも、完全に決められている。


「う……うーうーうー!!」

「え、桃、泣くとかじゃないよね?」

「うーらーやーましー! 真緒くんにめちゃくちゃスキンシップとか、ずるいじゃないか~!」


「「そっち?!」」


 姉貴も含めて、その友達にも彼氏のフリとかいいのか悪いのか。


「真緒くんはあたしの彼氏くんなんだから、苺花に好き勝手なんてさせないぜ! さあ、真緒くん! あたしに甘えて来いや!」

「い、いや、ここ、教室だから……」

「苺花には甘えさせて、あたしにはさせないとか、そんなのはズルいぞ~!」


 これはもしかして、ヤキモチなんだろうか。


「桃はいつも甘えているでしょうが!」

「て、てやんでえぃ! 足りねえぜ、チクショウ」


 姉貴の愛情表現はすごく嬉しい。


 でも、TPOはわきまえて欲しい……駄々こねも含めて、男子人気が高いんだなと分かった……今日はそんな日。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ