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第一話:念願の転生?

 中二病が最近ネットでネタにされる。

 アニメのキャラで余りにもイタイ中二病演出のせいで現実世界にまでその影響が出た。

 ……まあ、隠れ中二病である俺には全く関係のないことだけどね!


「よう不知火、相変わらず六法全書か? 高校生なのによく読むなぁ」

「将来は弁護士になりたいからな。今のうちから勉強しとかないと」

「さすがは学年主席の生徒会長様! 将来を決めてるとか強すぎだろ!」


 嘘、真っ赤な嘘である。

 本音は法律を勉強しているということに快感を覚え、相手を言い負かす妄想が絶え間なくできるから読んでいるだけだ!

 学年主席なのも、強いキャラは頭がよかったりすることの方が多い!


 そう何事もカッコよく、できることならアニメのセリフもタイミング的には言いたいとき多々ありという中身はどうしようもない夢見勝ちボーイなのだ。

 そう、どうしようもない。

 世の中は異世界に行けることもなければ召喚されることもない。

 この世界はつまらな過ぎるのだ。


 そう考えると階段を上る足取りも重くなる。

 あぁ、誰でもいいからこの退屈から俺を開放してくれぇっ!


 その時だった。

 たまたま前を見てなかったひとりの生徒が俺に当たり、バランスを崩す。

 俺はそのまま落ちていき、自分の骨が折れていくのを感じた。

 これは、死んだな。

 このままいけば俺は最後に頭を角にぶつける。


 どうせこのまま死んでしまうなら……!


「我を讃えよっ! この凡愚どもがぁぁぁ!!!」


 俺が愛してやまない司○懿のセリフに似た何かを叫んだ所で俺の意識は途絶えた。



 ……ここはどこだ?

 たしか俺は階段から落ちて……?

 よくよく服装を見れば、学生服ではなくて中世の人たちが着ていた……というより素材感が綿のシャツにダボダボのズボン、そして俺がもっとも憧れる黒ローブだった。


「いやね? うれしいんだけどさ、神様に会ってないよ?」


 そう、こういう時にはテンプレで、間違えて殺しちゃったテヘッ! とか、好きな能力を授けよう、とかの展開あるはずなんだが。

 とりあえず辺りを見まわしてみると俺のそばに置いてある巻物と大鎌があった。

 巻物には羊毛紙で高級感あふれる素材で、肌触りも最高という一級品であることが俺の中の不安を興奮に変えてくれた。


 不知火 伸之 殿へ


 突然の事で驚きだと思いますが、あなたはあなたの世界での活動を無事終えることができました。

 手違いや不慮の事故というわけでなく、あなたは無事に不知火伸之としての人生を全うすることができました。

 つきましては、善行を行い続けてきた伸之殿には生前から望まれていた転生を行いました。

 残念ながらちーと? と呼ばれることはできなかったのでご了承ください。

 ですが、この世界はあなたのような想像力豊かな人材にはきっと生きやすい世界です。

 ぜひ、第二の人生を楽しんでください。


 第三世界 管理統括兼天の川銀河管理責任者 神 より


 ふむふむ、俺は天寿を全うして良いことやったから転生させたよってことか……。

 チートないじゃん!!


「はぁ……、『この鎌が七つの大罪みたいな能力があればいいのに』」


 それは単純なつぶやきだった。

 だってチートのない世界は結局平和ボケした俺みたいな人間は生きていけないのだから。

 しかし、この神が言った生きやすい世界という意味を知ることになる。


 つぶやきに呼応するかの如く緑色に光りだし、銀色の大鎌が緑と黒色に染まって見るからに禍々しくなっていった。

 や、やべぇ! めっちゃかっけー!!

 こうこう、こうだよ神様!

 分かってるじゃん!


 続



昨日投稿した小説によって嵐ファンを名乗る人から殺害予告が来たのでそちらを削除して新たに小説を書くことにしました。次回は来週更新になります。是非ブックマークや評価をポチポチとしてください。

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