壱時‐群青の空‐
朝、夜と冷え込みますので体調管理気を付けて下さい・・・。あと、火事にも・・・。
電車を降りて歩き始めて1時間30分が経ったぐらい、日もだいぶ高くなり太陽の光で少し暑いような気温になった。
『暑いし・・・風強いな・・・』
自分は下を向いて歩いていた。
すると、頭上から声が聞こえてきた。
『なあ‼』
自分は声のする方を見ずに、立ち去ろうとした。
すると、また
『おいお前‼‼』
頭上から声がする。
自分はつい・・・
『なに。』
と答えてしまった。
すると、背の小さい男の子が自分の前に現れた。
『君、小学生??』
そう尋ねると、その男の子は
『はあ⁈なんだお前‼喧嘩売ったな⁈』と言った。
『え。いや、ごめん。そういうつもりじゃなかったんだけど』
『ほんとに悪いと思ってんのかよ!!!』
自分はこの時、なんで男の子が怒っていたのか理解していなかった。
『まあ、いいけどっ!!
ってか、お前どこからきたんだよ?』
『別に、どこでもいいでしょ。』
そう言うと、男の子は少し頬を膨らましてすねた。
自分は『じゃあ、自分は急ぐから。』と言ってその場を離れようとすると
『・・・急ぐって、こんな田舎のどこに急ぐってんだよ‼何なら、そこまで案内してやるけど?』
そう言った。
『いや、大丈夫だから。』
『そんなこと言わずに~・・・あっ!!わかったぞ!!お前、俺が嫌いだろ!!だから、かまってくれないんだ!!!!』
と、いきなり泣き始めた。
でも、かまわず置いていこうとすると、もっと大きな声で泣かれた。
そうすると、すぐ近くの家住民が、さすがに何事だと家から出てきて焦った。
『違う‼違うから‼わかった。遊んでやるから、もう、そのウソ泣きやめてよ・・・』
『いよっしゃあ‼じゃあ、あの坂の上まで競争な‼よーい‼どんっ‼』
その時に、走るふりして逃げることも出来たのに、自分はなぜか素直に走ってた。
すると、『おい‼そんな下ばっかりみてたら、いろんなもの見逃すぞ‼』と言われて『一体なにを見逃すっていうんだ・・・』と思い、まだ下を向いていると、『おい‼』と少し怒られた。
『わかったよ・・・!』と仕方なく前を見ると、灰色のコンクリートが広がっていた。
驚いて上を見ると、空までずうっと坂道が続いていた。
その時、強い風が自分めがけて吹いた。
そうすると、澄み渡るような群青に染まる空が顔をのぞかせた。
自分は、暫く立ち尽くしてハッとすると、一目散に坂道を駆け上がった。
坂を上り切ったその先には、群青に染まる空がめいっぱいに広がっていた。
これから、どう恋愛に発展していくのでしょう・・・?