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1-4おなかすいた。

 うん、腹が減った。

 調子に乗って魔法の練習をしちゃったのもあるとは思うんだが、ゆかりさんを待たせないために家から直ぐ出たので、朝から何も食べてない事が効いているんだと思われる。

 俺には魔法があるのだから、狩りとかは楽だと思うんだが。

 問題があって、俺にはグロ耐性があまり無いと言わざるを得ない。

 ぐちゃっとかびちゃっとか、音を聞いただけで震えちゃう位。

 ベア兄貴にきみたいに虫を食うのはちょっと簡便して貰いたい処ではあるのだが、食わざるを得ないんだろうか。

 魚ならまだましと思い、川を見てもほんとに小川で、小指程度の魚しか見えないんだよねぇ。

 それでも量あれば腹も膨れるだろうが、それほどいなさそうって言う。

 さっきのスライムが魚を取ってたのかも知れんな。

 くそっスライムめ。

 魚以外にカニでも居ないかなと探しても見つからず、仕方ないので得物を探しに出かける事にしよう。


 出かける前に拠点として此処を使う事にする。

 それまではキャンディーでごまかす。

 ほら、帰ってくる場所が無いと不安にならない?

 俺はなるのでとても重要なんです。

 川と言っても小川なので、氾濫の心配などいらない。

 なので川べりに拠点を築いていく。

 ちょっと上流に行くと段差になっている場所があり、小さな滝が出来ていたのでその場所に拠点を作る事にする。

 土魔法で柱を作り、高床式住居をイメージして床を作っていく。

 柱には返しを作って蛇やらスライムやらが登れない様にしてっと。

 床は木のほうが良いよねという事で、そのあたりに生えている直径一メートル程の木を倒し、縦に切り裂いて板を作る。

 一本の木から結構な数の板が採れたので満足だ。

 と言うか、余った。

 まあ、他で使えれば良いだろうと小屋の中に入れておく。

 小屋の中央に囲炉裏を作り、暖を取れるようにしてみた。

 ああ、火魔法で炭を作れば良いかも知れない。

 炭焼きで魚の塩焼きとか、良いな。

 そうか、さっき板用に切り倒した木の皮が有ったな。

 燻製のチップに使えるかも知れない。

 これは燻製小屋も作っておかなくては。

 小屋を後回しにして燻製小屋を作りにかかる。

 小さめの高床式住居ぽく作り、チップを焚いてみたら煙が良い感じで出ていた。

 肉を釣るための棒は木で良いか。金属部品は作れん。

 落ちても平気なように、金属網とかも作りたいんだけどなー。

 因みに俺、燻製とか作った事無いです。

 全部ネットの知識って奴だったりするので、上手くいくかはやってみないと判らない。

 ダメなら試行錯誤するのみよ。

 勿論、失敗したとしても後で美味しく頂きますよ。


 燻製小屋がある程度満足いく出来になったので、本来の小屋に戻る。

 残りは壁と屋根か。

 ちゃっちゃと土魔法で壁と屋根を作り、材質は三和土みたいに水をはじく様にしてみた。

 中には鉄骨も竹骨も無かったので、しなやかそうな細い木で代用。

 木の繊維に期待だ。

 ダメなら作り直すだけだしな。

 屋根瓦作っても良かったんだが、そうすると屋根に上って瓦を置いていかないといけないじゃないか。

 足場の悪い高い所怖いので無理です。

 あ、ちゃんと足場がシッカリしてたら耐えられるんだよ。


 出入口は木の扉で良いのかな、もっと丈夫な素材が有れば良いんだが、森の中でそれを探そうとするならやっぱり鉄の鉱脈とか無いと無理じゃね?

 川を浚ってそれっぽい石が無いかを見てみたけど、鉄鉱石がどういう物かを知らないので諦めた。

 そう考えると鑑定魔法持ちってチートだよな。俺も欲しい。

 仕方ないので円柱状に削った棒に木の板を取り付けていく。

 細心の注意を払い、ミリ単位の隙間もなく扉が完成した。

 ちょっとでも湿気で膨張しようものならこれ開かなくなるかも知れん。

 ゴムとかあればもうちょっと隙間開けても密閉できるのに。

 そうか、ゴムってゴムの木の樹液だったっけ。

 それに炭素?を混ぜて強くしたのがタイヤの元とか聞いたような。

 炭素って事は炭で良いんだよな。

 ゴムの木も探してみるか、あれば良いけど。

 なんか、作れば作るほど色んな素材が欲しくなるな!

 現代日本ってどんだけ優遇されてたんだと感心してしまうわ。


 うん、手元の時計で午後三時。

 因みにソーラー充電なんで、壊れなきゃ当分使えるだろう。

 いやいやそんな事よりだ。

 やべえ狩りに行かないと食う物がないよ!


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