表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王の暇潰し  作者: 福神漬け
7/17

雨と雲

何千年前、いや何百年前、

世紀最大の争いが歴史の中に記されている。

2つの強大な一族の戦い。

それは一方が絶え、

もう一方が英雄となる事で収束が着いたと言う。




アリア「…とりあえず、敵じゃ…ないのか。」

セイフラント「そのゴーグルかっこいー!」


構えた武器を下ろし、とりあえずホッとする。

セイフラントに関しては、

レンガで出来た壁にもたれかかっている。


カンナ「へぇ、改めてよろしく。カンナ・クラウドだ。

君達に用事…もとい願いがあってね。」


とりあえず…と言うアリアの提案に乗じて、

3人は宿に移る。

…宿と言っても、雰囲気はジャズ風で、

オレンジ色の灯りがほんのりかかり、

まさに《BAR》と言ったところだ。


アリア「クラウド家…聞いたことある様な…ない様な……」

セイフラント「出身どこー?!」


アリアはまだ少しの警戒を解いていないが、

セイフラントは全くの別だ。


カンナ「へぇ…セーフィアだよ。」

セイフラント「一緒だあああ!

改めてよろぴー!カンナちゃーん!」

カンナ「へぇ、テンション高いね…

セイフラント君…だっけ。」


セイフラントでいいよぉー!

と、お酒が入っているからだろう。気さくに答える。

流石に高い酒を飲み過ぎた様で、

もうアリアがストップをかけている。そして、


アリア「思い出したぞ!クラウドってあの、

雨雲戦争あまぐもせんそうの英雄…だよな!?」

カンナ「へぇ…祖先が、ね?」

セイフラント「なんだねその、雨雲戦争…とは?」


へぇ、と

癖であろう前置きを入れてからカンナが説明する。

雨雲戦争とは、2つの民族戦争のことで、

大昔セーフィアで勃発した争いである。

クラウド家がその勝利を掴み、

名を出せば大抵の人が関連出来るほどの知名度なのだ。


カンナ「…と、まぁ、大体想像は付いたかな?」

アリア「全く…監禁されてた俺でも知ってるんだぞ…?」

カンナ「へぇ…監禁されてたんだぁ」


そんな会話を聞きながら、暫く考え、

セイフラントは口を開けた。


セイフラント(酔い)「よぉく分かったよ!

んでもさぁ、絶えた一族可哀想だろ!

そこまでしなくていいだろ!んにゃあ!

…とーこーろーでー!…絶えた一族の名前ってなによ

セイフラント、気になっちゃう!雨雲戦争でー!

雲がクラウドだからぁ…雨はレイン?

って事だったら僕と一緒らなぁって!!」


「「!?」」


アリア、カンナによれば明らかな問題発言だ。

なぜなら、2人はその絶えた一族を知っている。

特にアリアは、

なぜ気づかなかったのかと、自問をする程だ。


アリア「お…おい、セイフラント、お前、両親は?」

セイフラント(酔い)「んぁーと、いない!

覚えてない!!」


アリア「どーやって生きてきた!?」

セイフラント(酔い)「養子としてー、

セーフィアの政府にーぃ、引き取られたの!」


アリア「念のためだ…念のため、固有家継…なんだっけ?」

セイフラント(酔い)「ハンドルらよハンドル!

…物質操作と書いてハ・ン・ド・ル!」


アリアの問いに、酔ったセイフラントは威勢良く答える。

すると、


カンナ「オイ…

セイフラント(酔い)「なにぃ?」


カンナ「願いがあるといったが、アレは無しだ。」

セイフラント「なんでー…」


カンナが武器を持つ。

一瞬でセイフラントの酔いが覚める。

ケンカなら外でやりな、と宿主の声も聞こえず、

やめろ!落ち着け!と焦るアリアの声も聞こえずただ


カンナ「俺はカンナ・クラウド!生き残りだ!

クラウド家の世継ぎだ!!」


忙しくぶつかり合う金属の音が、

宿中に広がるだけであった。

みなさんこんにちは

福神漬けです。

書き貯めは20話くらいまであるのですが、

ちょっとずつ改正してるので

投稿は多くても1日2話かなぁ、と思ってます。

まぁ、少なくても中2日は開けませんよ!

…と、今日は注訳もないので1つ笑い話?を…


書いてる時、人物の状態や顔を意識しながら、

セリフを書いてるんですけど、

酔っているシーン、あれは想像して酔って、

足滑らせてドックフードに突っ込んじゃいました。

…それでは!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ