表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

.1 プロローグ

 ハッ、と目を開く。


「は? なにここ?」


 僕は、今見えている景色に困惑する。

 石で、若しくはレンガで出来た家。広くはないが、家よりある庭。綺麗に飾られた花壇。その隣には小さな畑も見える。

 普通の景色だ。どこをとってもおかしくない。


 だがおかしい。

 決定的に、自分の家(・・・・)じゃない。


「どうなってんの?」


 震える全身を抱え、必死になぜこんな状況に陥ったかを考える。


 ダメだ、思考が纏まらない。

 昔の記憶ばかりが蘇る。

 これが走馬灯なのか?

 寒い。視界が霞む。

 僕はこのまま死ぬのか?

 

 どんどん重くなっていく体を、せめていきなり倒れないよう、地面に寝そべる。

 これで、顔面から倒れることはないだろう。


「ああ、これ僕の記憶なのか」


 たった5年分しかないがしっかりとした記憶だ。


「父さん、母さん、シャー姉、ルー姉、ロイ兄、ごめん、僕死んだかも」


 愛想を尽かしたように体の力が抜けていき、視界ももうほとんど見えてない。

 走馬灯の終わりがとうとう見えかけた時、僕は目を閉じた。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ