クラス
まだ額が痛い。
そう話しながら2人は教室に向かってる。
2対1であったとはいえ十傑の力は圧倒的であった。
こちらが頸力を使わないことはばれており、眼をつぶりながら全てを避けられてしまった。
攻撃に関しては、デコピンでの一撃。
それも非常に重い一撃であり、2人とも倒れはしなかったが数十メートルは吹き飛ばされてしまったのである。
まだまだ楽しませてくれる。
そう思い、期待を感じながら学園に向かう。
この武闘学園は1年から3年まであり、クラスはS、A、B、C、D、Eの6クラスある。
もちろん、Sの方が序列は良いに決まっている。
チアキ、ロンは互いにEクラス。
所謂落ちこぼれクラスである。
問題が起こしすぎたため、Eクラスに配属となった。
落ちこぼれクラスだからといって舐められることには釈然としない、力はあることを示す必要があり、初日の放課後の行動となったのである。
クラスに入ると人数の少なさに驚きを感じる。
基本的に40人1クラスのはずであるが、もうすぐ開始というのにまだ10人程度である。
2人は中央の前の席に腰掛ける。
視線を感じるのは昨日の今日じゃ仕方ないな。
席に着くと直ぐにチャイムがなる。
しばらく経っても人が来ない。そう思ってると後ろの席で酔い潰れていた女が前に歩いていく。
教壇に立つと
『えーっと。担任の榊カナリアだ。先生は面倒いのが嫌いだ。言うことを聞かない奴はどうなるか分かってるよね』
そう言いながら、カナリア先生は黒板のチョークを壁に投げつけ、三文字を書いていた。
コロス
この三文字を。