入学式のあと
校門の外で凄く大柄で体格の良い男と優男が並んで校舎を見つめている。
『いよいよ始まるな。』
大柄な男が言う。
それに返答するように優男が答える。
『気合を入れるのは良いが、まだ入学式終わってないから、せめて放課後まで待てよな。』
そう言いながら、学園の中に入っていく。
この日を境にこの物語は始まりを告げる。放課後のチャイムを境に。
偉歴200年。世界は滅んでしまった。地球温暖化などの影響を経て誕生したウイルスにより、世界は数千人を残して多くの人類は滅んでしまった。
この時を境に生き残った人類は大きな力を有しているものが誕生し始める。
『頸力』
この力は、身体に眠る力を引き出し、圧倒的な特殊な力が使えるようになる。
初めはこの力は多くの人類を救うきっかけとなるがその後、文明の再生とともに戦争への利用が行われるようになってきてしまう。
世界的にも研究が行われるようになり、その戦士を使った戦争が当たり前になる。それによる犠牲が多すぎることを懸念しこのままでは、世界は再び滅びかねないことを危惧し、戦争ではなく、武術大会により縦列をつける事を決定した。
そのため、若者の育成が重要になるため、日本では見習い・研究機関として国立武闘学園が存在する。
特殊な力を持った戦士を育成する機関。この学園を卒業すると軍の機関もしくは超有名企業などへの就職が決まっている。
国立武闘学園は国には五箇所あり、東京、大阪、宮城、広島、熊本があり、東京から数字の1〜5の番号が振り分けられている。
この学園に入る条件としては①特殊な力を有していること、②今後として国のために使うこと、③子孫を残す事が条件になっている。
入学対象者に関しては、基本的に15歳以上であり、年齢制限はなし。年齢制限はないのだが、スカウトする場合は大概は若い時から声かけをしてるために年齢が高い人が入ることは非常に稀である。
偉歴500年の4月。国立武闘学園第一高等学校の入学式が終わり多くの新入生が帰る頃、掲示板に人だかりができている。
掲示板にはこう書かれていた。
自分達を倒すことのできる先輩方は放課後校庭に集合お願いします。
1年 E組 チアキ、ロン