プロローグ
「どんなことを書いてしまうか分からねえ……」
そんな厨二野郎ですが、どうぞよろしくお願いします。
雨が降っている。
昨日からずっと降り続けている。
多分、止むことは無いだろう。長い長い雨だ。
まるで、地球が人間達の行動に怒りを感じ、感嘆の声を上げて泣いているようだ。
木々が、枯れている。
細い枝が雨に打たれ折れそうだ。
降り続けている雨が枝にあたり、「ぱちん、ぱちん」と、彼の耳には不快と思わせる音が鳴る。
彼は立っていた。
止まない雨が降る大地に、立っていた。
彼の目は、つり上がっていた。怒りを感じているのだ。
彼の目尻は、濡れていた。雨の所為ではない。
そう、彼は泣いているのだった。
手のひらを血がにじみ出るほど握りしめ、歯をくいしばり、体中を震わしていた。
彼は、死体の前に立っていた。
その死体の主は、彼の母だった。
胸の部分から、真っ赤な血を流している。
彼女の物で動いているものは、流れ出る「血」のみだった。
心臓は、既に…止まっていた。
全く動かない自分の母を見つめ、彼は「うん…。」と、口にした。自分でも、なぜこの言葉を発したのか分からなかった。
そして、彼は自分の母親の死体にくるりと背を向け、歩き出した。
何をすべきか、分からなかった。
だが、しなければならないことがあるのは分かっていた。
「絶対に許さない。」
彼はその言葉を口にしたとたん、走り出した。
母親の死体から逃げるように。
今ならなんでもできる気がした。
「うあああああああああああああああ!!!!!!!」
叫びながら、彼は雨の中に姿を消した。
「彼」については以後分かります。




