表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作小説倶楽部 第6冊/2013年上半期(第31-36集)  作者: 自作小説倶楽部
第35集(2013年5月)/「5月病」&「映画」
47/63

01 ぼうぼう 著  映画 『映画館ラブストーリー』

 内容はチェックしたのだ、確かに。しかしー。

 手に感じる湿気が汗だとわかるぐらいには、まだ正気ということか?「祥子?」

 汗ばんだ手を彼が握った。伝わってくる困惑が全身を駆け抜けた。

 理解しようとしてるーでも…映画館での初デートはこれで何回目だろう?

 映画館に誘うのは「試す」ため…。そして今まで一度として祥子に答えた彼はいなかった。だから、今度もそうだとー祥子はいつものように映画に誘ったのだった。祥子は映画館を出て快斗と握っていた手を離した。

 戸惑う快斗に、同じ状況で幾度目かのリフレインの言葉を躊躇なくー

「ごめんね、私、あなたと付き合えない…」

「え?」

 これで終わりーいつものこと。別れる辛さより、映画館という空間から開放された安堵感の方が強かった。振り出しに戻っただけー祥子は快斗に決別の笑顔を向けた…はずだった

「え?」

 祥子が笑顔で振り向いた瞬間。

 快斗が祥子を引き寄せー祥子に間を与えず引き寄せると二人の唇が重なった。

「ごめん…」

「あ、謝るなら、キスしないでよっ」

 快斗の言葉に反射的に快斗の体を押し離し祥子は叫んだ。「キスしたことが、君の不本意なら、謝る」

「え?」

「違うならー前言撤回」

 想定外ー快斗の二度目キスに祥子は混乱したーあぁ、手のひらが汗ばんだままだ。動揺がひかない。手が震える。いやー体の震えが止まらない!

 快斗が祥子を抱きしめた。

「なっ何をするのっ!?」

「震えが止まらないら、落ち着くまでいつまでもー」

 快斗の声だけがー雑踏のざわめきがどこかにいったー抱きしめられながら快斗の声だけが再び響く。包まれる安堵感?祥子は包まれながら小さく尋ねた。

「閉ざされた空間が苦手なのー閉所恐怖症ってやつ?」

 自虐気味に祥子は続けた。

「だからー付き合う為に試すーあなたを試したの」

 困惑する快斗が掠れ声で尋ねた

「今、君を抱きしめてるのはダメ?」

 祥子ははっとした。この空間は…ダメじゃない!ダメじゃない!!祥子は体の力みがぬけるのを感じながら、受け止める快斗に身を委ねた。

 再び祥子を抱きしめながら快斗はその耳元でささやいた。

「映画館にこなくてもみることは出来るから、ね?」

(終わり)

ぎゃーーーラブストーリー書いてしまった~~っ、ぎゃぁぁぁぁ!!!凹●


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ