第一話:ツナマヨ出生
―ある日のある時間―
ココは日本の首都、江戸の病院。
高級感と清潔感が交わる空間。そしてほのかな薬の香り。
病院独特の香りだ。
ソコの廊下に一人の中年男が見たものが引くほど泣いていた。身なりもよく、体格も良い。顔も紳士的で立派に蓄えられた口髭は威厳を感じさせその男が只者では無いことを感じさせる。それもそのはずこの男。
徳川家第461代将軍徳川マグロである。一応この国で一番えらい。
そんな男が引くほど泣いているのだ。なんと奇妙な光景であろう。実は苦節15年やっと子宝を授かったのだ。ここまで来るのは大変であった・・・
家臣達からは「殿ぉ・・もうチョイ頑張りましょうよ。バイアグラ行っときます?(笑)」
大奥のコギャル達からは「将軍マジ使えねー(笑)ウチらから腰砕けって呼ばれてるし(笑)見た目倒し(笑)」
とさんざん罵られてきた。そこにはもはや将軍の尊厳、威厳などは微塵も感じられない。マグロのメンタルはもはやブレイク寸前であった。
そんな折、長男が生まれるとの吉報を聞いたのだ。
マグロは名前を決めていた。命名徳川ツナマヨ。
ある家臣が「なぜツナマヨという名前を付けられたので?」
と聞いたところ。
マグロは「ワシさぁ・・最近のコンビニのツナマヨおにぎりのクオリティの高さに感動を覚えたんだよねー。だからだけど?」
と恥ずかしげも無く言った。そのある家臣はその日から週二でハローワークに通っている・・・
とにもかくにもコレが徳川幕府第462代将軍、そして徳川家最後の将軍となる
徳川ツナマヨの生誕であった・・・