第二話「リグレット部」
「ああまずは自己紹介だね。」
と帽子を被った少年が言った
「僕の名前は黒瀬透真。」
「トウマと呼んでくれ。」
「次は私の番。」
と初対面だから少し緊張しているが、ワクワクしているのがわかる。
「私の名前は御影玲。」
「レイって呼んでちょうだい。」
「はあーお前らなあー」
と諦めた声で喋りながら、
「俺の名前は白石境。」
と椅子に座り、いかにもリーダー感を出しながら、
「ごめんなこのバカが、
同じ能力を持っている奴に、
会って興奮しているんだ。」
「いててて引っ張るなよ。」
と頬をつねられている。
少しだけざまぁと思ってしまった。
「あ、あの!!」
と急に横から大きな声が聞こえた。
「私の名前は雨宮紡です。
よろしく、ゴニョゴニョ」
僕と同じでコミュ症なのか?と思ったが、
「ツムギは過去の記憶がなくてさ
少し話すことは苦手なんだ。」
「まあ自己紹介はこの辺にしといて」
「この部の紹介をしよう。」
とキョウが言った時、
「あーちょっと待った。」
とトウマが話に割ってきた。
「そもそもこいつが入るのが、
まだ確定してないし、
こいつの頭の中を覗いてみたら、
こいつの妹も能力者みたいだ。」
『妹も!?』
と驚いた3人の声が部屋中に響いた。
「仲間が増える(ワクワク)」
「ちゃんと私話せるでしょうか?」
と何故かもう入る前提で話が進んでいる。
トウマの奴め勝手に頭の中覗いたらベラベラ喋りやがって。
「それは本当か?」
「あー本当ですよ。隠したって意味ないですし。」
僕はチラッとトウマを睨んだ、
トウマはわざとらしそうにテヘとした。めちゃくちゃ腹が立った。
「それなら明日ここに来てくれ。」
とレイが言ったが僕は来るつもりがなかった。
こんなとこに居たら命が幾つあっても足りない。
幸い僕の能力は自動で使ったりしないから、
何か起きない限り大丈夫なのだと考えていた時、
「ねぇ耳貸して」
「君の能力や過去コイツらにも話さないから、もしも部に入らなかったらわかるよね?」
「.....」
「それじゃあまた明日。」
僕はドアの前で立ち尽くしていた。
高校生活1日目弱みを握られ部活に入る事も余儀なくされてしまった。
トウマの能力が能力なので、
僕の能力も意味がなく....
僕は廊下でだだ1人上を見上げていた。
*
帰って早々に今日のことを妹に話した。
「はあー能力と中学の話バレたって!?」
「本当にごめんって」
「何してんの!?しかも私の能力までバレてるし!」
とドンと机を叩いた。僕は何も言い返せず、シュンと落ち込んでいた。
「はあーとりあえず明日私も行くから、くれぐれも変な事するんじゃ無いわよ。」
と妹いや女神様が言ってくれた、ああこんな私めに慈悲をかけてくれるなんて、
「あんた今気持ち悪い事考えてない?顔がキショいわよ。」
前言撤回僕の妹は邪神だった。
*
そして次の日、僕らのクラスの人達は縄で縛り付けられていた。
いかにも屈強そうな、銃を持った人達が2人、
そうしてまた僕は上を見上げ、
「どうしてこうなった。」
とため息をつかずにはいられないのであった。




