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まだ、間に合いますか。

作者:真田くう
耳が聴こえない“わたし”と、“彼”は、静けさの中で心を重ね合った。
指先で、目線で、夢を語り合った日々。
彼の夢は、宇宙飛行士になること。
――無音の宇宙なら、自分たちにも怖くないから。

その夢は、現実になった。
彼は、音のない星へと旅立ち、そして…戻らなかった。

彼の死を受け入れられず、“わたし”は命を絶ち、天国へと向かう。
そこで再会した“彼”は、穏やかに微笑んでいた。けれど――もう彼は、わたしのことを忘れていた。
隣には別の女性がいて、彼は彼女の手を握り返していた。

名前を呼んでも届かない。
触れても気づかれない。
わたしは、もう“この世界”にすらいられない存在だった。

その絶望の中で出会った不思議な少年に、「ひとつだけ、やり直す方法がある」と告げられる。
――“すべてをやり直すこと”。
そのためには、壊してしまった想い、見ないふりをしてきた過去の断片を、すべて乗り越えなければならない。

少女は、“彼の夢を信じてあげられなかった自分”と向き合い、
“たった一言、届かなかった優しさ”を拾い集めながら、時間をさかのぼる旅に出る。

これは、ひとつの後悔と、祈りの物語。
もう一度だけ、“愛してる”を伝えるために。

――もしも、たったひとことで、誰かの未来が変わるのなら。

まだ、間に合いますか。
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