#4 総長
「僕は、そう言う人たちには何か事情があると思ってるから」
「そう言うところが、また良いんだよね。これからどうするのかは、大輝くんに任せるけど、でも無理はしたらダメだよ」
「うん、分かった」
「よし、今からシャワーで洗う前にあたしも大輝くんにキスしていい? 」
「うん、良いよ! 」
すると夢嫁は、恥ずかしそうにしながらもいきなり舌を出してくる。
「大輝くんも舌出してくれない? 」
「夢嫁、そんなことされたら抱き締めたくなるから」
「それなら今から抱き締めてくれない?その方が気持ちいいキスが出来ると思うから」
「うん、分かった」
そして僕は、舌を出しながら夢嫁を優しく抱き締めていく。
すると夢嫁と僕の舌が、上手く絡み合って、夢嫁が甘い声を漏らしていく。
「うんっ、ううんっ! 」
それから夢嫁は、もう一回僕のお腹を舐めまくってからこう言ってくれた。
「大輝くんのお腹のアザが早く治りますように」
「ありがとう、夢嫁」
「ううん、そんなのぜんぜん良いわよ。あっ、今日は最高のひとりえっちが出来そう! 」
「夢嫁… 」
そして夢嫁は、僕の身体を優しく丁寧に洗ってくれたのであった。
確かに夢嫁は、えっちな気持ちになると、すごくえっちな女性になるが、普段はすごく良い教師でもある。
それから明後日僕は朝、教室につくと、一昨日に夢嫁と裸のお付き合いをしたことを思い出してしまい、危うくえっちな気持ちになるところだった。
そして休み時間になり、僕は松田さんに、この間の件について話し合いをするために優しく話しかける。
「松田さん、ちょっと話したいことがあるんだけど良いかな? 」
「はぁ?お前、この間二度と近づくなって言ったけど!あんたバカか? 」
「うん。僕はバカだね」
「ウザいな!もう二度と近づくな、そして話しかけるな! 」
そして今度は、右の頬をつよく殴られてから、松田さんは、怒りながらまた逃げ去っていった。
中々上手く話せないな。どうしたら良いんだろう。
僕がそう悩んでいると、その日の夜、家で寝ようとすると、大音量の怪しげな曲を鳴らしながら複数のバイクが家の前付近を走行しており、僕は目が覚めたため通過する瞬間をみてみると、そこには松田さんの姿が確認できた。
こんな夜遅くに何してるんだよ。
まぁ、取り敢えず通過したことだし寝よう。
その思ってから僕は、再び眠りについた。
そして翌日、下校しようとすると、廊下で知らない女性から偉そうに話しかけられる。
「おっ、あんたが山田大輝か? 」
「はい、そうですが… 」
「うちは、姫川由衣だ。松田総長の同じ族だ。あんた、ひつこく総長に話しかけてるみたいだな! 」
「ひつこくってただ僕は、少し話をしたいだけなんです」
「あんたひつこすぎるんだよ、このクズ! 次、総長を困らせたら刺すからな! 」