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#29 クリームシチュー

 この時、お互いえっちな気持ちになっていたのだ。


「夢嫁、すごくかわいい… 」



「大輝くんもすごくかっこいいよ!もう、いきそうだからいく前に晩ご飯作ってくるね」


「うん、分かった」



 それから夢嫁は、クリームシチューを作ってくれてリビングで一緒に食べようとすると、夢嫁が恥ずかしそうにしながらお口を空けてくる。



「大輝くん、一口で良いから食べさせてくれない? 」



「僕がそんなことして良いの? 」



「もちろんだよ!あーん! 」



 夢嫁は、ものすごく可愛い表情をしながらお口を空けてくるため、僕が食べさせてあげる。



「おいしい? 」



「すごくおいしいよ! 」


 この時僕は、夢嫁がもし自分の妻だったらって言うことを考えてしまった。


 こうして僕は、夢嫁と大切な時間を過ごしたのである。



 それから1ヶ月間僕は、毎日プレハブ小屋で、莉乃たちに逢って楽しく会話をしたり、遊んだりしていた。

 そして僕は、プレハブ小屋で莉乃たちに質問をしてみることにする。



「莉乃、ちょっと話したいことがあるんだけど良いかな? 」



「いきなりどうしたんだよ大輝」



「もし僕と急に逢えなくなったらどうする? 」



「いきなり変なこと言わないでよ!それに私たちと逢えなくなる日なんて来ないでしょ? 」



 莉乃が笑いながら言うと由衣も同じような事を言ってくる。



「大輝くんは、うちたちの事を気に入ってくれてるんだから、逢えなくなる日なんてこないから。桜もそう思わない? 」



「私も由衣と同じでそう思うよ」



 僕は、紗綾だけは違う事を願いながら質問する。



「紗綾は、どう思う? 」


「これだけ毎日逢ってて今さら逢えなくなるなんて、それはないだろうっ! 」



 なんとツンツンタイプの紗綾まで、みんなと同じ答えだったのだ。



「どうしてそこまで自信満々なんだよ」



「大輝は、私たちのこと好きだから、これから先も自ら離れないと思うから」


「そうなんだね。莉乃はどうなの? 」



「私も紗綾とほとんど同じ理由かな。だってここまで私たち仲良いんだから、逢えなくなるなんてないよ」



 この時僕は、決断することが出来た。



 確かに莉乃と由衣と桜と紗綾の4人は、僕がいなくなったら、また暴れたり悪いことをしてしまったりするかもしれない。


 だけど僕は、同じ質問でも悪い意味で、自信満々になっている莉乃たちとこれから長い目でみて一緒にいたいとあまり思えない。それなら僕は、強がっている夢嫁とこれから先ずっと一緒にいたいと思った。



 それから時間が流れていき、1学期の終業式が終わって夢嫁は、僕以外の誰にも2学期から教師が代わることを伝えなかったため、お別れ会も開催されなかった。


 しかし僕は、心の中では決めていても、まだ夢嫁に返事が出来ていない。

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