#1 とんでもない幕開け
今日から僕にとっては、高校最後の一年が始まろうとしている。
僕は、山田 大輝。
なんの取り柄もなく、ごく普通の高校生である。
ちなみに中学までは東京に両親と一緒に住んでいたのだが、新しい一歩を踏み出すために僕は、東京から引っ越してきている。
しかしここまでは、彼女が出来た訳でも無ければ目立つような記録を残せたわけでもない。
でも高校1年からずっと同じ女性の担任である上原 夢嫁先生とは、仲良くなることが出来ている。
学校では、胸が大きいため『巨乳先生』とも呼ばれており、僕の事を気にかけてくれて、個人的に勉強を教えてくれたり、抱きつかれたこともある。
そのおかげで僕は、ここまで来ることが出来ていると言っても過言ではないだろう。
そして今日からは、高校最後の一年になるため悔いのない日々を送っていくため始業式を終えて教室に戻ってくると夢嫁が生徒にこう言う。
「みなさん、今日からは高校最後の一年と言うことになります。悔いのない日々を是非過ごしてくださいね。それでは今からプリントを配っていきたいと思います」
そして夢嫁は、生徒一人一人にプリントを配っていく姿を見ながら僕は、こう思っていた。
やっぱり夢嫁は、可愛いな。
でも今年が夢嫁とも最後になってしまうんだって思うと寂しいな。
この時僕は、夢嫁のことばかりを考えているが、このあと、とんでもない展開が待ち受けてる事を全く思ってもいなかった。
そして休み時間になって僕が少し休憩しようとすると近くで、男子生徒と女子生徒の松田さんとの喧嘩が始まる。
「おい、松田!この間未成年なのにタバコ吸ってたらしいな」
「はぁ?わたしタバコなんて吸ってないけど!あんた、私に喧嘩売るつもり? 」
「嘘つくなよ、このヤンキー女が! 」
「あんた誰に向かってそんなこと言ってるんだよ! 」
ここで松田さんが、喧嘩を売ってきた男子生徒の顔面を殴ってお腹を何度も蹴っていく。
さすがにこれは危ないと判断したため僕は、松田さんを止めにいく。
「あの、松田さん。これはちょっとやり過ぎだと思いますが… 」
「はぁ?お前まで男子の味方する気か! 」
「別にそういう訳じゃないけど、かなりお腹を蹴られた影響で声が出にくくなってるから」
「そんなん知らんわ!私に喧嘩売ってきたのは、そっちじゃないか」
「でもこれはやり過ぎだと思うよ」
「やり過ぎ、やり過ぎってウザいな! 」
すると松田さんは、すごく怒りながら僕のお腹を10回くらい蹴られていき、そのまま僕は、倒れていく。
「お前も二度と私に近づくなよ、このクズ野郎! 」
そう言ってから松田さんは、怒りながら逃げ去っていき、とんでもない状態で高校最後の年が幕を開ける形となった。
そして下校する時に夢嫁が、すごく心配そうな表情をしながらこう言ってくれた。




