第9話「回り始めた運命」
この世界というかこの国というか、城の外に道のないところには魔物をはらいのける結界柱がないので、そういうところに魔物が生息したり、森や洞窟などがある。
第二次世界大戦後の世界に近い発展を遂げた技術文明にもかかわらず、人々は安全な城壁の中で暮らしており、外に出るには通行証が必要だ、冒険者証はパスポートです。
冒険者とは、この世界に存在する職業の一つで、主な仕事は魔物の狩猟と護衛。ただし冒険者証の他に、一般旅行証、商人証、魔導器職人証、貴族証、国家級魔術師証、世界級修道士証がある。
そして、私ライト.キングスマン(10歳)は、この世界級修道士証を取得しようとしている。なぜなら、この修道士証を取得すれば、魔界大陸以外の国々を渡り歩くことができ、入城税を払う必要がなくなるからだ。
「ライト!魔導器の職人に頼んで作ってもらったドラゴンボールレーダーがようやく完成しました。!」
教室で話しかけてきたのはリナ・カーマイヤーだった、カーマイヤー家の末娘であるカーマイヤーには2人の兄と1人の姉、ガイとレーニンとソーヤーがいる。
「はい、できましたか? 」
「このマークを見てください、4星ボールがある場所を示しています、あなたはレーダーを持っていて、私は4星ボールを持って移動します。」
彼女はそう言ってレーダーを私に渡し4星ボールを持って立ち去った。
縁があったというべきだろうか?それとも?2年ごとに変わる小学校のクラスで、私は彼女と同じクラスになり、4歳から数えると6年の付き合いになる。
リナの家によく行ってた、 リナの父親のダヴィッド.カーマイヤーは、国家級魔術師シュラ.ティヴィアを招聘したは、彼女の魔法と魔術の指導師として、ついでにシュラ先生の教えも受けていた。
手にしたドラゴンボールレーダーに目をやると、いちばん近いドラゴンボールが動いていることが表示されていた。その横から飛び出した数字は表示距離で、レーダーには東、西、南、北の四つの方位が表示されていた、上下の高さや深さまで表示されている。移動している光点はリナの持つ4星球だろうか?
そういえば彼女はどこまで走って帰ってくるのだろう?画面上の距離はすでに50メートルを超えている。やがて数字が下がり始め、彼女は戻ってくるのだろうか。
数字が5メートルも残っていないとき、リナが教室に入ってきて、私の席に来るのが見えました。
「すごいでしょう?このドラゴンボールレーダー!これでドラゴンボール捜しに行けるぞ。!」
「うん、すごい」
リナがドラゴンボール探しの旅に出られるわけがなく、彼女は将来、カーマイヤー商会の経営を助けるために見合いの貴族としか結婚しないだろう。
「ライト!あなたは興奮していませんか?まだ初めての試作品ですが、探索できる範囲は限られています。原理的には、そこに加えられた魔力によって発せられた魔力の電波がドラゴンボールの魔力に反応するというもので、魔力を注げば注ぐほど探索できる範囲が広がる。」
「そうですか? 」
「ライト!様々な願いを叶えてくれるドラゴンボールが見つかるレーダーですよ!」
「わかってるわよ! 」
「もう少し魔力を込めて探索してみると、次のドラゴンボールのありかが見つかるかもしれませんよ!」
「わかった! 」
このレーダーに大量の魔力を注入し、探索スイッチを押すと、探索時間と探索距離を示す、魔力波が発射されました、あっという間に電波は1キロ以上の距離を探索し、僕は魔力を失い続けた。そして100キロに近づくと、機械は魔力の電力に耐えきれず、クラッシュした。
クラッシュした瞬間南方99キロの高度何というところに光の点が見えた!
「クラッシュした瞬間、もうひとつのドラゴンボールの位置が見えた! 」
「レイテはすごい!このレーダーはまだ改良が必要ですが、ドラゴンボールを見つけるために使用することができます!」
「君のレーダーをこわしてすみません」
「いいのよ!これは試作品1号だから、ロムおじいちゃんは気にしないよ!」
「どうやら魔力の受容量を増やさないといけないようで、 世界中を探索する方法があれば、 旅の方向や行き先を決められると思います。」
リナは嬉しそうにレーダーをしまった。
午後の放課後、またリナの家に遊びに行った。
「ティヴィア先生、参りました。」
リナの家の庭でお茶を飲んだりお菓子を食べたりしているティビア先生は、見た目は20代の美人で、しかもこの国で最年少で国家級魔術師クイズに合格した魔術師、彼女が合格したのは16歳のときだったと記憶している。
「先生なんて呼ばないでください! 」
「シュラお姉ちゃん! 今日は何の授業? 」
「レナ、今日は防御魔術のマルチシールドを教えるぞ! 」
「もうすぐ30歳になるのにお姉ちゃんと呼ぶなんて、先生は先生だよ! 」
「フローズンマジック! 発動! 」
先生、いきなり魔術をかけてきたけど、名前を呼ばれたのですぐに対応しました。
「空間魔術! 呑魔空間! ブラックホール! 」
本当は名を呼ばなくてもいいから、習慣的に言ってみるだけ!先生の魔術は私の魔の空間に飲み込まれてしまった。
「ライトか!あなたの魔術タイプはかなり希少なタイプなので、私が教えられるのはとっくに終わっているでしょう?あなたが今使っている吞魔空間もあなたオリジナルの魔術でしょう?」
「そうなんですね!でも、先生に呪文の書き方や陣形の描き方を教えてもらわなければ、この魔術は作れなかった。」
「じゃあリナ、私が今かけたマルチシールド術でライトの攻撃を防いでくれ、これは陣形図だからすぐに記憶してくれ。」
先生はポケットから陣形を描いた絵を取り出してリナに渡し、リナはああ!目を離さない能力を持ち、わずか一瞬で陣形の図を書き留め、そのまま図面を使わずに魔力を使ってこの魔術を行った。
「シールドは全方位展開できますが、それはかなり魔力を消費しますので、攻撃を受ける前に展開するシールドに集中してください、それでは実戦練習を始めてください。ライト拳でレナの盾を突き破ってみろ。」
「行ってきます! レナ! 」
「ちょっと待った!やっと覚えたばかりなのに、シールドはすぐに破られてしまう!」
ああ!この会話、なんかエロいな!レナの初めてを奪ってやる!シールドを壊してやる!
そしてリナにパンチを食らわせると、リナは即座にシールドを呼んで私の攻撃を防いだ!
「え? 邪魔だよ! 」
私が地面を踏んだ瞬間、自分に加速術をかけ、すぐさまレナの後方に回り込み、パンチを繰り出し、俺の目標は胸だよ!一瞬でパンチを出す手を撫でる手に変えて、彼女の胸を撫でる。まだ発育途上なのに、リナの胸はかなり小さくて可愛い。えへへへ!
うまくいくと思ったら、レナが一回転して蹴りを入れてきた!私はすぐにその蹴りをかわした。
「なんだかライトに何か悪い企みがあるような気がするな!あのエロい顔はいったいなんだ?」
こいつの龍人族の勘に気づいたのか?
「わたしは... ... .私は...私はちょうどあなたの後ろからちょっとした奇襲た!」
そういえば今は術式に安全策を入れているから、加速術を使い切ってもめまいや嘔吐はしない。これではスピードに多少の制約があるし、時間も長くは持たないだろうが。
「ちゃんと練習しろよ! ライト! レナ! 」
「はい! 先生! 」
「はい! シュラ姉さん! 」
その後は加速ではなく、自分のスピードで連続してパンチを繰り出してリナを攻撃するようになり、リナはすぐに連続してシールドを発動して攻撃を受け止める技を身につけた。
「一時停止! 」
「ふっ、ふっ、ふっ」
「はっ! はっ! はっ! 」
私たちは激しい運動をしたように、お互いに息を切らしていた!リナが喘ぎながら顔を赤らめて恥ずかしそうにしているのを見て。ああ!私は勝った!何が勝ったのか、視聴者の皆さんご自身で想像してみてください!
「レナ、次は攻撃魔術に加わって導力砲でライトを攻撃しろ!」
「おいおい!先生、もし導力砲に当たったら体に穴が開きますよ!」
「ブラックホールじゃないの?命中したときに魔術を吸収すればいいじゃないか!」
「お気楽におっしゃってください、もしものときは命がけですからね!」
「じゃあライト、行くぞ! 導力砲! 」
通常の導力砲は直線にしか撃たないが、先生の訓練を受けたリナは導力砲を旋回させて標的を追う方法をマスターした。片手を上げて、ブラックホール魔術で導力砲を吸い取り、次にホワイトホール魔術で、吸収したばかりの導力砲を空中に放つ。
「レナは本気で戦って欲しいのか? 」
「うん! 」
「補助魔術、自作界王拳術!2倍界王拳! 燃えろ私の魔力!」
全身の筋肉に巻きついた赤い魔力が爆発し、一瞬のうちにリナに迫り、シールドを一撃で砕き、リナに殴りかかろうとした瞬間、私は手を止めた、腹を指でつついただけだった。
「ライト、その気になれば私のシールドはいつでも簡単に破れるぞ!」
「そうだけど、これじゃ練習にならないでしょう」
「ライトはあの体を強化する技は禁止!レナは練習を続ける!」
「はい、先生! 」
それから何十分も練習を続け、途中で何度か立ち止まり、先生はリナのシールドが生み出す量と想像力が生み出す硬度の増強を指導した。レナの魔力が尽きるまで練習しよう!測ったことはないが、今の私の魔力の総量は相当なものだろう?
修練を終えた私はリナの家で夕食をとった。さすがに大商家の晩餐は豪勢で、腹いっぱい食べた。ステーキ、ロブスター、ホタテ貝、カニがあり、夕食をすませてから車で修道院に戻った。入る前に、レニー姉さんに呼び止められました。
「ライト!あなたは王都の教会に手紙を送りましたか?獵魔修道士の試験に参加したいって?」
「ああ、返信しましたか? 」
「なにを考えてるんだ、この子は?| 獵魔修道士は危険な職業だぞ!」
「手紙には何と書いてある? 」
「ライトはまだ10歳で、一般修道士になる資格も12歳ではないから、冒険者から始めてB級冒険者になってから応募するよう書いてある。」
「そうか!じゃあ今日から小学校行かないで冒険者になるわ。」
「何言ってんだよ!あなたはまだ10歳ですよ!修道院があなたを外に出してくれる年齢ではありません!」
「手紙ください。」
開封された手紙をレニー姉さんの手から受け取り、部屋に戻ります。
「ライト、ちょっと待って! 小学校終わらせて! 」
「学校で教えることは全部できる! 」!でないと上級試験を受けるから、合格したら文句ないでしょ。」
私は部屋に戻り、ベッドに座って手紙を読み始めました。だいたいお姉ちゃんの言う通り、まずはB級冒険者になるの?F級から何年かかりますか?早くアップグレードする方法はありますか?
しかし、まずは小学校の上級試験を受けなければなりません。この世界の義務教育は、わずか6年間です。上級試験に合格すれば小学校卒業に相当し、中学の試験を受けることができる。
