第16話「飛行術&転移術」
私はロックウェル湖で飛行術の練習をしていたのだが、風魔術の揚力と衝力を使って体を空中に置くのが主な飛行術だったが、複数の魔術を駆使するため、精神的な負担はかなり大きかった。
まるで脳で飛行機械をコントロールしているようなもので、空気の流れをコントロールできないと、湖に落ちてしまいます。
「あなたって本当に才能がないのね! ライト! 」
宙に浮いたアリアは、湖に浮かぶわたしに向かっていった。
「やってみて成功するわけないでしょう? 」
「あなたの曾曾曾祖父、康はやってみれば成功するわよ!どうやら戦闘機のパイロットらしい!」
「戦闘機ですか? 」
「見る? かっこいいよ! 」
違う違う!松平康って500年前の人ですよね?江戸時代の人間ということですね?なぜ戦闘機を操縦したのか?
「アリア私の曾曾曾祖父は500年前の人でしょう?どうして戦闘機を操縦したことがあるのか?」
「ほうお!やっぱりちょっと違いますね?あなたの魂は、わっちには見えていますよ!30 ~ 40代のぽっちゃり男子。」
「え? 魂が見えるの? 」
ということは、彼女は私の前世の姿を見ることができるのでしょうか?
「湖に寝転がるのはやめて、戦闘機を見せてあげよう」
わたしは〈技〉を使って湖から飛び立ち、ゆっくりとバランス感覚をとって陸地にもどった。そこにはすでにアリアが待っていた。
「でも、ずぶぬれになって帰ったら凍死するかもしれないわよ!火の精霊よ!この人の服を乾かそう!」
瞬時に生温かい気配が全身を襲い、服の水気が一瞬で奪われた。
「あのね!あなたに魂の姿が見えたら!私は子供じゃない?」
「わっちにとちても子供だよ!わっちは千年生きたエルフだぞ!」
「私がこの世界の人間ではないことも知っているでしょう? 」
「それは今聞いたばかりですよ!たまにあっちの世界の人がこの世界に来て、あっちの世界でこれを神隠しと言うでしょう!」
「そっちの世界に戻る方法はあるの? 」
「ありますか、ないですか。秘密にさせてください。」
彼女は口元で秘密のジェスチャーをして、私に魅力的な笑顔を見せました!中身は千歳を超えたおばあちゃんだぞ!
それから、水車小屋の門を通ってアリアの動く城に戻り、窓から外を見ると、外はもう雪がやんでいた。
それから彼女のあとを追って格納庫まで行くと、そこに戦闘機が見えました!
「零戦! 零戦じゃないの? 」
「かっこいいでしょ!あなたの曾曾曾祖父はこの飛行機に乗って異世界からこの世界にやってきたのですよ!」
「まだ飛べるのか? 」
「もともとガソリンを食べていたんですが、化学の研究でガソリンを作りました、しかし今は魔石食いに変わった。操縦してみませんか?」
「こんな貴重な骨董品を壊してしまったらどうしよう」
「かれが操縦してきたのは、わたしの城にぶつかったときに壊れてしまっていたのよ!これはもう複製品です。欲しければあげてもいいよ!」
「そうか!操縦してみたい!操作説明書はありますか?」
「そんなものがあると思いますか? 」
「ないわよ! 」
「自分で使い方を模索してみろ!格納庫のドアを開けてくれ。」
壁のスイッチを押すと、格納庫の扉が開いた。外は北の野原で、見渡す限り雪が降りしきっていた。私は戦闘機に乗り込み、コックピットに入って窓を閉め、映画で見たような手順でエンジンを始動させた!
戦闘機のプロペラが回り始め、車輪が滑り始め、降りると雪の上を進みました、それから操縦桿をゆっくりと持ち上げて、飛行機をゆっくりと上昇させました!
スピードはどんどん速くなり、やがて空に向かって突き進んでいきました!それは私が知っている零戦のスピードではありません!
「早すぎる! 早すぎる! 」
そのとき、機内インターフォンから声が聞こえた。
「早!早ですよね!わっちが改造したんだから!魔気流ジェット零戦!見た目は零式戦闘機のようだが、魔術で飛んでいる!魔力でつないでみてください!自由に空を飛んでいるような気分になりますよ!」
「魔力のつながり? 」
「魔力を操縦桿に入れるのです! 」
そうしたら、急に空中にいるような気分になりました!宙返り、急降下、上昇、急カーブ!そしてアリアの動く城の格納庫に戻ってきた!零戦が終わると戦闘機から降りた。
「どうです?素晴らしいでしょう!この零戦!スピードは飛竜より速いぞ。!」
「アリア、曾曾曾祖父ってどんな人? 」
「あいつは!大日本帝国統治下の台湾人である!」
「彼は台湾人ですか? 私も台湾人です! 」
「ええ、でも、自殺という形でアメリカの軍艦に戦闘機をぶつける任務を与えられたんですけど、海で嵐にあってそのままこの世界にやってきて、それでうちに戦闘機が突っ込んできて、そして奇跡的に生き残った。」
「神風特攻隊ですか? 」
「わっちは彼の怪我の世話をし、まだ魔術が発明されていなかった彼の前で魔法を使いました。」
なぜか涙が出てきたのは、あの時代にはどれほど多くの台湾人が、日本政府によって、自分が参加すべきではない戦争に派遣され、故郷の外で死んでいったかを思い出したからだ。
「なんで泣いてるの? 」
「大丈夫、目に砂が入っただけ。なぜ勇者と呼ばれるようになったのか?」
「それは教会の預言によるものです!確かあの時の予言はあの世から来た勇者が鉄でできた飛竜を駆って東の大陸にやってくるというものだった。」
「賢者と聖女は? 」
「賢者は実はわっちの魔法弟子で、もともと孤児だったのですが、わっちが町で買い物をしているとき、魔法を習いたいと言ったので、わっちは彼を引き取ってわっちのために城を掃除し、彼に名前をつけました、ライト。そういえばあなたもライトだったな。!」
「うん、賢者ライトの名前だ! 」
「聖女は当時中央大陸に存在した天神教会が異世界から呼び寄せた女性であり、現在の教会は天神を信仰せずに聖女を信仰している。」
「では、なぜ創世の三英傑なのか?どうしてアリアはその中に含まれなかったのだろう?」
「わっちがエルフ族だからかもしれない?かつて亜人種は差別される存在だったが、これも教会改革によって改善された。」
「そういえば私はアリアの血を引く子供なんだ、どうして長い耳を持たないの?」
「あっ!これは要するに、異世界人間は遺伝子が強すぎるから、生まれてくるのはみんな人間なんだよ!エルフ族は子供ができにくいと言われているのに、私は3人も子供を産んでしまったんですよ!しかし、彼らはすでに一歩先んじて亡くなってしまったのです!」
「アリアは寂しくないの?こんなところに一人で住んでるの?」
「寂しくないっていうのは嘘でしょ?もともと勇者王国があった頃は、子供が生まれるたびに見舞いに行っていたので、ライトわっちはあなたが生まれた時に会っていますよ!わっちはその時、なぜこの赤ちゃんの内なる魂は大人なのだろうと考えました?」
「すみません、大人です! 」
「何を申し訳ないというのだ?わっちにはまだまだ子供にしか見えない!」
「アリアの動く城の目的地は? 」
「ただ歩き回るだけ!だから私たちが出会えたのは本当に偶然だったんですね。!」
「そんな偶然があるか?あなたは私の行動をずっと見ていたでしょう?」
「え?そんなことがありますか?私たちはお昼ご飯を食べましょう。午後は魔法と魔法を教えてあげましょう。」
彼女が何かを言っているのは明らかだったが、私はそれ以上深く追求しなかった。
昼食に久しぶりに白いご飯とカレーソースを見て香りを感じました。
「この香りはカレーライス! 」
「やっぱりこの料理知ってるのね!康の好きな料理です!」
嬉しそうにおかわりを食べました。
「アリア、どうして白いご飯を持っているの? 」
「白米は魔大陸で購入しました」
「魔大陸に米はあるのか? 」
「うん、あるよ!そしてこのカレーを作るスパイスもそちらで買っています。」
「そういえばあのドア、いろんなところに通じてるんだっけ!何か魔法や魔術を使ったのでしょうか?」
「転移魔術よ! 習いたい? 」
「私も学べますか? 」
「あなたはブラックホールとホワイトホールの魔法を学んだのではありませんか?原理はほぼ同じですが、空間を移動するときに物体が圧縮によって破壊されないようにすることが重要です。だから高強度の防衛魔術が必要です!」
「私には防御魔術の適応性なんてないわよ!これでは、どうしようもないではないか?」
「わっちはあなたに空間魔術で作られたシールド、略して空間シールドを教えます。」
「空間シールド? 」
「そういえばアリア、あなたが使える魔法属性と魔術形態は何種類あるの?」
「全部よ! 私は千年生きたんだから!もともと苦手だった属性や形式を把握する方法があります。」
「すごい! 教えて! 」
「あなたは今、学ぶことができない!それには何十年もの努力が必要です!」
「空間シールドってこんなものですか? 」
私は異空間から水筒を取り出すと、四角い格子の小さな空間に入っていた。
「どうやらあなたは基礎をマスターしたようですね!ではこの水筒に複数の空間シールドをかけて見せてやろう!」
「うん。」
それから、水筒の上には何層もの空間シールドが張りめぐらされているのが見えた。
「じゃあわっちは水筒をブラックホールに放り込んでホワイトホールから取り出す。」
それから私の水筒は、彼女が魔術をかけたブラックホールに放りこまれ、もう一方の手のホワイトホールから出てきた。
「あなたならやってみろ! 」
「おう! 」
私はそのとおりにしたが、やかんにかけられる空間シールドはせいぜい三重になっていて、ブラックホールに投げこまれると、ホワイトホールから出てきたやかんは溶けた鉄のかたまりになってしまった。
「失敗した! アリア! 」
「複数のスペースシールドは非常に複雑です、わっちは空間シールドを作り、あなたはこのシールド用の陣式を複製するために魔術の知覚を使用してみてください!」
それから私はアリアが使っていた魔術陣を懸命に再現し、異空間に存在する大量の小さな石のような、小さなものを転送した。
その技がまだ身についていないので、城を出てロックウェル湖のほとりで練習していたが、ときどき失敗して流れ星となって撃ち出され、湖水が大きなしぶきをあげた。アリアは?彼女はそばでお茶を飲みながら本を読んでいた。
かくして私は曾曾曾曾祖母アリアの門下で魔術と魔法を学び始めた。
そういえば、ひとつ言い忘れていたことがある。 ドラゴンボール・レーダーを使って、これまで行ったすべての場所を探索したのだが、ドラゴンボールの位置がわからなかったのだ。
