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100日後の百瀬さん  作者: かるきはる
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「槍が降る」1日目


百瀬さんは突拍子もない。


初めての席替えで百瀬さんの隣の席になった僕は、彼女と良く話すクラスメイトの1人となった。


遠巻きに(とは言っても同じクラス内だが)見ていた時とは違い、その話す内容にしばしば驚かされることもあった。





それは、4月も終わり、桜も散りつつあり、緑の葉っぱが茂るようになってきた頃のことだった。


「珍しい出来事に対して、『槍が降る』って言ったりするじゃない?」


「・・・え?」



咄嗟に返せなかったのは、その話が英語の授業のペアワーク中にいきなり始まったからだ。



「槍が降るって、一体どこから『槍』って例えが出て来たんだろう?」


「うーん・・・ありえないものの例えとしてなのかな・・・。」



その時の僕は返事をしながらも、この会話の正解がなんなのか必死に考えていた。

そんな僕を察してか、百瀬さんは独り言のように「不思議だね。」といって、再び目線を教科書に移した。





その日の放課後、2階の渡り廊下で剣道部が竹刀の束をぶちまけた。

1階からその光景を見ていた人は、まさに「『槍が降る』ようだった」と言った。







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