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出会い
低い声が聞こえ横を向いた。
「あぁ、ミケ屋の店長さんか。どうしたんですか、こんな時間に。」
いつも通りの少し汚れが目立つ青色の作業着を着た男性が視界に入る。
僕のバイト先であるミケ屋。
様々なロボットの販売から修理まで請け負っていて
子供の頃はよくラジコン等を直してもらっていた。
古くからの付き合いだが、基本的に店に居ることが多く
出掛け先で会ったことがない。
今回が初めてだ。
「人型ロボットを引き取ってもらえんか。」
「え?僕がですか?」
突然の言葉に動揺をかくせず少し高めの声が出てしまった。
店長は首をかくと苦い顔をする。
「色々あってな。お前さんに引き取ってもらいたい。」
隣に立っている人型ロボットを指さした。
女性にとがたロボットだ。
僕は興味本位で近づく。
見た目は綺麗でボディに傷一つない。
特に問題はなさそうだ。
「じゃあ、任せたぞ」
「え、ちょっと。」