理想と現実
高校に入り、同じ中学にいた子はほぼ0。
わたしは高校デビューという波に乗ろうと決意した。
縮毛矯正でヘルメットのような髪型を(あだ名はカリメロ)パーマをかけ、真っ黒な髪を明るい茶色や、金髪に染めた。
つけまつげにメザイク、カラーコンタクト、今でも女の子の必需品とされているものには変わりないが、ナチュラルさなんて何ひとつない目の周りを真っ黒にしたギャル。
わたしの入った学校は女子高だった。
周りの影響を受けやすいわたしは
化粧は次第に濃くなり、香水がきつくなる。
今思えば、勘違いでしかないが、当時はそれが正解だと思っていた。
だが、わたしの入った学校は女子高。
恋愛マンガや青春ドラマのような素敵さや純粋さはなかった、、笑
女子高はもはや男子校と同じくらい荒れている。
体育に着るのは洗われていないジャージが当たり前。
大人のエロマンガを堂々と読む生徒。
授業中注意されるのは、腕や足の無駄毛を抜くな。という謎の注意が毎日。
そんな環境にいたわたしはすっかりそこがわたしの居場所になり、わたしも段々と純粋さは消えていった。
高校1年をむかえるころには、中学生のときのわたしを知る人から整形疑惑を噂され、小さな田舎の小さな世界に生きていたため、ネットの地域掲示板にすぐに整形してるって名指しで書かれた。
当時彼氏ができても、その噂を信じられ、昔の卒業アルバムなんかをもってきては見比べられドン引きされる。
まぁ、実際本当にしていないが、10年以上経った今でも整形だと思われ続けている。
これは、高校デビューの成功なのか失敗なのかは未だにわからない。
男性とはなんとなく付き合って、なんとなく別れて、その繰り返しをすることになる。
いつの間にか夢だった恋愛ストーリーも、現実にはないということを感じていたんだとおもう。