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麗、入学する。
人外モノもっともっと流行れ!
麗らかな春。満開の桜とともに、わたしは高校生になりました。憧れの女子高生。輝ける青春の第一歩。
「はぁー・・・。来ちゃったぁ・・・」
立派にそびえる校舎、門扉の側の塀にはわたしが三年間通う『陣内高等学校』の名前が金色に輝いています。
「とうとう高校生かぁ・・・早いもんだね」
別に今周りに友達がいるわけではないのですが。単なる独り言。だけど嬉しくて声が出てしまいます。
「よぉーっし!頑張るぞー!」
わたしは校門をくぐり、校舎に向かって走りました。
少女が駆け抜けていった校門横の塀。『陣外高等学校』の文字が鈍く光り輝いていた。