第4話 ??は死を求める
門番?男が腰に指していた剣を抜き、無駄のない動きで飛びかかってくる
それはいい
肝心なのは、男が言った言葉だ
生かしちゃおけねぇ、死にやがれ?
「素晴らしいじゃあないか」
男は野蛮な言動とは異なり、無駄のない綺麗な剣閃で僕の首を狙う
「ただ悲しいのは」
その剣は僕の眼に簡単に捉えられるが、
僕は無抵抗で受け入れる
「君にその実力が伴って居ないってことかな」
剣が首に触れた瞬間、男の首が刎られた
死んだことにも気づいていないのだろう
その表情は未だ闘志に溢れていた
やがて、首を失った男の体が地面に崩れ落ちる
溢れる血が地面を紅く染め上げていく
それを冷ややかな目で見ながら僕は言う
「あーあ、相手が僕じゃ無ければ君はきっと優秀な人材だったろうに……少なくとも、こんなところで死んでしまうような人じゃないと言うのにさ」
あぁ、悲しい
また1人、僕に挑んだ者が死んで逝った
「……ま、君が死んだことは君の頭に伝えておくよ。何とも哀れな最期だったって。じゃ」
それが僕なりの優しささ
まぁ、あわよくば頭さんが殺しに来てくれないかな、なんて思ってみたり
だって、このままじゃあ、ただ僕が道を間違えた挙句、一人殺して帰るだけになるし
それに、盗賊ならお金を回収しても文句を言われないだろうしね♪
「さ、そうと決めたらさっさと、壊滅させようか」
僕のためにも……ね?
抵抗してくれると嬉しいな