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05 歪な心

長い間に投稿しなくてもすみませんでした。コロナに引いた、手術を受けた、色んな事が、つい。

あ、でも大した病気じゃなくて、豊胸手術と去勢手術な事です。(正しい用語かどうか分かりません)


まだ日本語を勉強中で、練習としてこの物語を書いているので、おそらく多くの部分が間違って書きました。どの部分が間違っているのか、どこにもっと良い伝え方があるのか、教えていただければ嬉しいです。




(もちろん、物語に対する感想のコメントもいただけるとありがたいです。)

「美月さん、刹那さん、待ってください!」


私たちがギルドを後にしたばっかりけど、なぜかチュチュさんが追いかけて呼びました。


「チュチュさん? もしかして、私たちが報酬を受け取り過ぎたのでしょうか?」


「いえいえ、そんな事ないっす! 実は、あたいのシフトが終わったばかり。 今から夕食に向かいますね? いい店を知っているから、一緒に行きませんか? ご馳走するっす。 良い初仕事のお祝いで、この世界への歓迎もっす」


「一緒に行くに構わないけど、ご馳走なんて受け取れません」


「いえいえ、大丈夫っす」


「いえいえ、そんなー」


すごく大きな音が鳴り響いた。皆が原因へ向かった。せっちゃんのお腹でした。


「「「…」」」


「悔しいー」


せっちゃんが自分の赤らめた顔に手で覆った。


「ドンマイ」


「そういったらもっと恥ずかしいよ! 笑いなさい!」


「まあ…」


「何で… 元の世界にこんな事ないのに…」


「ビースト族になったからかな?」


「ビースト族は他の種族より食欲旺盛っす。え、前の世界にビースト族じゃないっすか?」


「ええ、あの世界には人間だけがいます。私も前には人間です」


「あ敬語はいいっす。あたいそういう喋り方苦手っす。仕事中に我慢っすけど、今は仕事モードじゃないので」


あれは我慢なのか? 仕事中の喋り方はあれだけど、ね。


「とにかく、焼肉へ行こう! 冒険者は肉が重要っす!」


「行こう、せっちゃん」


「でも」


「今日せっちゃんはいっぱい頑張ったよね? 報酬はいいし、いっぱい食べよう」


「あたいがご馳走するもっす」


「そんな、チュチュさん」


「アドミニストレータがお世話にお願いしたから、受け取ってくださいっす」


「そう言えば…」


「レッツゴー!」


チュチュさんが町の通りを案内する。店に近づいたら、いい匂いが浮かんだ。色んな人が鉄格子もちのテーブルに座った。


「本当に焼肉だわ…」


「垂れの匂いも同じ…」


それぞれのテーブルはベンチ2台があった。 空いているテーブルを見つけたら、せっちゃんと向かい合って座った。急に、チュチュさんが私の隣に滑り込んでくっついてきた。これって、近づきすぎてるかな? それともこの世界では普通? 考えると、前にせっちゃんが友達といるとこういう距離感よね? 今は女子だから、これぐらいでいいかも。でもなんか、せっちゃんがイライラした。


給仕が来るとチュチュさんは注文した後に、私に向かってきた。


「二人に狩ったブラックボアを食べられるならいいっすね!」


「ブラックボアは食べられるですか?」


「そうっすよ。冒険者たちはたまに自分で料理するっす。この店もギルドからの素材を買う」


「面白いね、せっちゃん。自分に狩って、自分に食べてって」


「それな。前の世界全然狩り事がないし」


「まあっすね、でもここで自分に狩った物を食べる可能性が低いから、絶対にしたいなら肉を保って自分で料理するか、誰かに頼むの方が確実っす」


あごに触れて首を傾げたせっちゃん。ぴくんぴくんと狐耳が動いた。興味がありそうわね。


「料理のレッスンを少し受けた。装備あったら、次回ブラックボアを狩ったら調理してみたいな」


「ええ? せっちゃんが料理教室にいたなんて、意外だわ」


「まあ、ブライダルレッスン、っていう、感じ、いい嫁になりたい、結婚の準備、とか…」


席の上で左右に揺れて指を弄んでる、珍しい乙女顔のせっちゃん。


「へー、真剣だね、せっちゃんがそんなにロマンティックな乙女な… え?」


待って。待って待って! 前に、せっちゃんの、結婚したいの相手、まさか、え、あれって、私のことじゃないの?! はーーー?! 


胸の中に熱い情感がわいてきた。鼓動が加速する。すごく赤面して、ドキドキが止まらない。


せっちゃんと目合わせたら、恥ずかしさを誤魔化すように、せっちゃんが眉をひそめて、テーブルの上に叩いた。


「ナニ見てんの! 将来の準備って、誰でも普通でしょう? 美月と関係ないからね? 関係ないから!」


今更言っても、ね。


チュチュさんが小さくほくそ笑んだ。


「刹那さん意外と可愛いっすね。美月さんは? 嫁とかなりたいっすか?」


チュチュさんの顔が近づいた。視線の真ん中のまつ毛が長くて、キレイ。


「あの…」


横からに見えた、せっちゃんの怒った顔。


その時、注文が届いた。


チュチュさんが早速に給仕を手伝ってテーブルをセットして、お皿、ソース、飲み物を配った。すぐに色んな肉をグリルに置いた。


チュチュさんの飲み物はビール、せっちゃんにはほうじ茶、私にはコーラ。


「コーラの味も同じか…」


「ほうじ茶も。異世界の神というより、ただの欲望の神じゃない。注目したのは食べ物ばっか」


「注目というか、そのままコピペかな」


「それもそうな」


「は~い、できたっすよ~ どうぞ、刹那さん、美月さん!」


チュチュさんがどんどん肉を私とせっちゃんのお皿に配って、さらにもっと焼く。


「チュチュさんも、食べてください」


「大丈夫っす、今宵は二人のためっすから! あたいに気にしないで、後ちゃんと食べっす」


チュチュさんは人の面倒を見るのがすごく得意に気付いた。いつも皆の皿、ソース、飲み物とかを補充して、会話を引いて、常にニコニコした。


せっちゃんはチュチュさんに苦手そうだけど、それでも二人がよく喋れる。


「刹那さん、足早いっすか?」


「前に陸上部に入ったね」


「陸上部?」


「あ、走るとかの行動の組、っていうかな」


「いいっすね! 体力と速度は役に立つっす!」


「この世界の体は少し違うけど、まだ早く走れると思う」


「それに比べると、私は足手まといわ」


「美月ももっと早くになればいいな。いつもウルフに追いかけされたし」


「そうよ、なんでだよ! せっちゃんの方がビースト族、私はただのエルフだわ!」


「弱いエサみたいから?」


「グーーー」


その雰囲気で、楽しい夕食が続いて終わった。前にいった通り、チュチュさんがご馳走してくれた。店の前にチュチュさんが明るく微笑みで、ぱたぱたに振る両手と、別れた。


せっちゃんと二人きりの帰り道。ただの宿だけど。


「人の面倒を見るのがいいわね、チュチュさんは」


「まあ… そう認める」


せっちゃんは少し微妙な表情を浮かべた。


「まだチュチュさんに苦手なの? いい会話ができたようなのに」


「そうけど、あいつ、美月に近づく過ぎてじゃね?」


「せっちゃんは友達といる時もそうじゃないの?」


「雰囲気が全然違う」


「そう? でも、せっちゃんの面倒もよく見てくれたでしょう?」


「そうだけどな…」


「私はね、人の悪意にセンシティブだわ。こっちに来て前に、周りには敵ばかりだから」


「敵…」


「でも、チュチュさんから、全く悪意を感じなかった。だから、せっちゃんはチュチュさんを嫌いになって欲しくない」


「あいつは悪い人ではないって、よく分かってば。でもなんか、チュチュさんが美月を好き過ぎるって思ってた」


「そんな事じゃないとおもう。ていうか… せっちゃん、まさか、嫉妬?」


雷が背筋に走ったみたいに、せっちゃんはピクッと。尻尾が真っすぐに立った。


「そうじゃない! そんなこと… ないって… 女の子だから。女同士だ…」


妙な静寂が私たちを覆った。私の中にも、色んな妙な感情が混じった。


暫く歩いて、宿に近づいた。


「あ、そうだ、美月。お金が増えたから、宿の部屋はどう? まだ同じ部屋?」


オドオドにせっちゃんを見た。


「せっちゃん、一緒に泊めてのはイヤなの?」


「そうじゃなくて!」


せっちゃんの顔が真っ赤になった。


「だって、女体化漫画やアニメって、主人公が新しい体を…探りたい…よね? だから、自分の部屋が欲しいかなってさ」


「あいいうのも見たのか?」


「特に探したわけないけど。たまたまに見ただけ」


「私の大好きなジャンルだわ。 当たり前のことだけどね。まあ、したくない、って言ったら噓だね… むしろめっちゃしたい」


「ヘンタイ」


「聞いたのはそっちでしょう?!」


猫みたいにせっちゃんへシャーした。そしてため息をつく。


「そんなことしたいけど、それより、せっちゃんから離れたくないの。この世界にまだ安心感がない。安全な所はせっちゃんのそばだけ、みたいな。朝に起きた時、せっちゃんに見えないなら、多分慌てるだろう」


「そう…」


せっちゃんが止まった。少し静かに。そして。


「実は、うちも。美月がいるから心地いい。だからうちも美月から離れたくない。美月がいないと、怖い。いるから、大丈夫って感じる」


「ありがとう、せっちゃん。とても嬉しいわ」


せっちゃんに満面の笑みを見せた。せっちゃんがこっちを見つめて、目を見開いた。そのまま動かず、頬がどんどん赤くなった。そして慌てて目をそらした。





それから一週間経った。毎日朝からギルドに行って、いい依頼があったら取る。ないなら、リコリスの周りを探索して、狩りながら地域に慣れておく。薬草の依頼ほどに稼げなかったけど、少しずつお金が貯まる。


今日は気分転換にピクニックに行った。まあ、町外の依頼に取った時の昼食はいつもピクニックもけど、今日にピクニックはメインで、いい場所にたどり着いた。チュチュさんからのおすすめ、リコリスの東に少し遠いミニ滝。


東の森の中にある小さな空き地。低い崖から川の水が落ちて、地面に池になって、そしてまた川になった。滝の水しぶきがたまに虹に映る。明るいけど、水と風のため、とても涼しい空間。鳥の鳴き声もきれいに響いた。池の隣の果樹の影に細い毛布を広げた。


「素敵な景色だね。せっちゃんが色んな場所みたいでしょう?」


言いながら座った。


「うん、こういうの気に入った。綺麗だな」


「良かった」


アイテムボックスからお弁当を出した。今朝、せっちゃんが宿の台所を借りて、昼ご飯を作った。前に狩ったブラックボアの肉を使ってカツ丼っぽい弁当を用意した。


「「いただきます」」


滝を見ながら食べた。


「すごく美味しいよ、せっちゃん」


「サンキュー」


「絶対にいい嫁に慣れるわ」


「ちょっ! からかわないでよ!」


「本心ですけど~」


「も! その話し、忘れてよ!」


「うふふ」


赤面で目をそらしたせっちゃん。可愛い。好き。


青い鳥が池の向こう側に舞い降りて水を飲んだ。絵画みたいな場面を見ながら私たちは沈黙したまま食べた。


「思い出した、兄はカツ丼が好きってさ」


「しゅうにいのこと? そう言えば、長い間見たことなかった」


「あ、美月が最後に会ったのは中学のころぐらいよね。あいつ今何しているかな。何とか無事だって事を伝えたい」


「家族に会いたい?」


「まあね。この世界にもう一週間いたぐらいだから。美月は?」


思わず唸った。


「あの獣め。死んでも構わない。むしろ自分の手で殺したい」


せっちゃんが空いた弁当を地面に落とした。呆れ顔でこっちを向いた。


「な… 何それ…」


「ああ、せっちゃん知らないよね」


「何を?」


パッとあの青い鳥が遠くに飛んでた。


心の中の闇はもう抑えられなかった。低い声でせっちゃんに伝えた。


「高校に入る前に。新しい制服が来たので、試した。男子の制服って」


「…ん」


「もちろん女子の制服を買えないから、こっそりと母の同系色スカートをシャツと上着の同時に試した。でもあのクソババが見えた」


「…何を言われた?」


「直接なら、何も。でもクソジジに伝えた。後でいっぱい殴られた。家族の恥って。穢れって。数日間にあまり動けないぐらいに」


「そんな!」


「殴られた時、あのクソババは何も言わず、ただ虚ろな表情で見つめられた」


なぜか、せっちゃんが泣いてた。慌てて私のところに駆け寄ってきて、両手で肩を握られた。


「それだから高校に入った時に美月は落ち込んでいたの? 何でうちに何も言わなかったよ! 友達でしょう? ずっと一緒でしょう? なんでだよ!」


空笑いをした。


「なんで? だって、あの事があったら、もう誰にも信じられないから」


「うちも信じられないの?」


「せっちゃんはこの世界に初めて私を見たのリアクションは?」


「それ…」


せっちゃんが目を見開いて怯えた顔で、のろのろに私から離れた。そうよね、怖いでしょう。


醜い感情がどんどんあふれだした。


「自分の家でそんなに否定されて、死にたかったわ。あのクソどもに勝たせたくないけど」


:スキル 歪な心 が習得しました:


「ほら、このウインドウに見ろ、歪な心って。ハハハ、そう、私はもうとっくに壊れた」


「違う」


「この一週間は楽しかったけど、結局世界への恨みがごまかせない」


池の水面に映る私の顔を見た。まるで死体の顔。女エルフの可愛いさがなくて、ただ恨みと憎しみに混じった死んだ魚の目。胸の中には、ただ歪な苦しさと悔しさばかり。


「せっかく綺麗な景色に来たのに、この醜い私で腐って、ごめんね」


「醜いなんてない!」


せっちゃんがまた駆け寄ってきて肩を握りしめた。せっちゃんの零れ落ちた涙が私の胸に流れた。


「醜いわ。だって、私はただのニセモノだもん。この世界に来ても、この身体に貰っても、中身はただのニセモノ」


「偽物じゃない! 自分で何回も言ったのに! 美月は女の子って! 男なんて呼ばないでって!」


歯を食いしばった。


「他人に言われたら強がりで宣言できるけど、心の中にまだ不安だよ! いくら何回鏡を見ても、その不安が消えないの! 永遠に、消えられないかも!」


頭から足まで震えた。頭痛が強くてまるで視線が真っ黒になる。心臓が燃えてるみたいな痛みが沸き起こる。地面に向かう。


「どんな世界に行っても、このニセモノは苦しめられるだけ」


「そうはさせない!」


「なんなの」


せっちゃんが私の頬を握って、無理矢理に目を合わせた。


「もうだれも美月を傷つけることはさせない! 絶対に!」


「でも私はただの穢れ」


「そんな事じゃない! 美月は、素敵な人! 立派な女子! 本物の女の子!」


「そう言っても」


「美月の心も体も、守るから! うちは守るから! 美月の全て、絶対に守る!」


ダメよ、せっちゃん。そんなかっこいい目で、真剣な言葉で、私はもう、溶けちゃう。


「見て」


せっちゃんがアイテムボックスから何かを出した。


「これは?」


「食料品に買った時、見つけたの」


せっちゃんの手の中には、茶色のカチューシャ。左上に金色の眉月の飾りがあった。


「文字通り美月ってね? だから買った」


「せっちゃん…」


「前に美月に色んな酷い事を言った。ごめん。うちは、美月の事、ちゃんと女の子に認めた。これはその証。だから、美月も、自信をもって、ね? うちもそばにいるから。守るから。約束する」


せっちゃんが優しい動きで、私の頭にカチューシャをつけた。親切な笑顔を見せた。柔らかい指で、私の髪も、頬も撫でた。


「あと、"私"より、"あたし"を使えば? 美月に似合ってるとおもう」


「…いいの?」


目から涙があふれだした。前の滝みたいに零れ落ちた。その空き地は、あたしの泣き声とすすり泣きに満ちていた。


「好き」


「えっ」


「何も言わないで。ただ、あたしを言わせてくれ」


せっちゃんの手を取って、両手であたしの額に当てた。


「ありがとう。好き。あたしは、せっちゃんの事、好き。大好き。こんなに優しい、可愛い、かっこいいせっちゃん、愛してる」


このシーンが前に考えたけど、重いので、書きにくい。ちゃんと気持ちを伝えられるかな。

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