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何も無い現実

作者: 石川 瑠佳

 幻でもいい。手を繋ぎたかった。

 そうすれば、こんなにヨロヨロになんか、ならなくてすむ。心が落ち着かなくて、アレコレ悩んで、それで疲れてしまったり、していたからだ。

 片思いなんだよ、結局。どこまでいったって、一人きりの自分がヨロヨロなっているだけ。馬鹿みたい。

 嫌だよ、こんな、きりのない人生。

 たとえば、能力が上がれば、至らない精神の自分を補えるってことになってくれるかもって、想ってたとこもあったのに、能力は安心出来るほどには、上がらない。結局、精神が成長しないことには、どうしようも無い。その成長も、ルートは見えない。

 癒しになるとしたら、恋愛の順調が救いになるかもだったけど、それも難しい。何だか僕は、駄々っ子みたいだな。欲しいものが手に入らなくて騒ぐ。子供なら、まだ可愛いところもあるけど。大人だと、可哀想な感じだ。この状態がもし身近な人なら、助けてあげたいけど、大人の欲しいものなんて複雑過ぎて簡単に渡せないよ。

 でも、いいんじゃないだろうか。幻なら、安全に叶うんだから、まずは。それは、切ない現実を振り切って未来を愛することに繋がっていくことだからその分、可能性が増えるのだ。



              終

愛してくれる人はきっと、いつか見つかるはずだけどね。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 幻じゃいかんでしょ 現実じゃなきゃ 大丈夫だって(^^)!!
[良い点] 葛藤を抱えながら人は生きていますね。 それでも光を見つけて前を向いて進むしかありません◎ 素敵なお話をありがとうございました☆彡
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