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第89話 魔牙大狼と魔法障壁

 大き目の都市、ニクロス市で魔牛を売り各種指導書を買って、クトリアとカトレインの待つ借家へと帰ることにしたようです。

 人口40万人の大都市であるニクロス市から家を借りているロダン市に帰る事に。


 更に東に進んだ先にあるホルスト市とかベイルミト市とかも大きな都市なので、指導書探しと肉の販売の為に行ってみたいのだけど、帰る為の時間と街道に出ると言う盗賊にどう対処するか決めかねている事もあり帰る事に。


 商会では『問題なく倒せる』なんて感じで言ったけど、魔物の跋扈する世界で活動している盗賊達を今の俺の力で皆殺しに出来るかどうか・発見されずにやり過ごす事が出来るかどうかには疑問もあるから。


 帰る為に必要となる時間も、空間魔法の転移で帰れば直ぐなんだけど、走って帰ろうかなと思っているから、早めに出発したいし。


 何故走るかだけど、あれだけ討伐した魔牛の群れが復活しているかとか、気になる事があるから。


 結果は、数十頭単位で行動していた魔牛は、一グループも復活していなかった。


 それに対し、一頭から数頭単位で居た魔豚、魔イノシシ、魔鹿は、行きと同じ程度存在した。


 なる程ね。


 どのくらいで魔牛の群れが復活するのか知りたいところだけど、それはまた今度かな。

 

 それで、帰りの狩りをどうするかだけど。


 転職を繰り返して、転職時に加算されるステータスによりステータスが例え1級職の村人であっても、それなりになった。


 しかも、都市に入る前にトラブルを懸念し、今現在は3級職の戦闘士に転職しているので戦闘に対しても不安は減ったので、帰りは魔狼も狩る事に。


 最初の敵は、魔牙大狼、魔大狼4、魔狼22匹の大きな群れ。


 3級職の戦闘士でいる間に、強めの敵と戦っておこうと思ったからだけど。


 しっかり隠れているのに、群れのボスには見つかったようで、凄いスピードで近づいて来る。


 しかも、ボスの指示なのか、ボスが見つけた敵は全員が見えるのか、ボスと思念伝達でも出来るのか、流れる様な連携でこちらに向かって来ている。


 その魔狼の群れに対し、LV17になり17発同時に打てるようになった魔力矢を、喉を破壊する様にイメージして撃ちこむ。


 魔牙大狼と魔大狼には避けられたが、残り12匹を仕留める。


 もう一度、魔矢(魔力矢)と念じて撃ち込むと、残り10頭の魔狼は倒せたが、やはり魔牙大狼と魔大狼に避けられる。


 次は、必中撃と念じた後、魔矢と念じて魔牙大狼に5発、魔大狼に3発撃ち込むと、魔大狼4匹は仕留める事が出来た。


 しかし、ボスである魔牙大狼は必中撃を付加した魔矢すら素早く避けて俺に飛び掛かってくる。


 その動きを確認し、俺の前に半透明で長方形の壁である魔力壁を張り、それに足を着いて飛び跳ねながら回避した魔牙大狼との距離を取りながら、亜空間収納より鋼鉄の槍を取り出して、奴を睨む。


 反応速度が早い。


 無様に魔力壁にぶつかってくれれば、その隙に魔矢で止めをと思っていたのだけど駄目だった。


 警戒しながらこちらを見ている奴と、改めて向き合うと。


 え~と。


 相手は、中型のトラック位ありそう。


 噛まれると痛そうな大きな牙を持った狼。


 しかも、体の大きさに対し動きも遅くなっていない。


 なのに、俺は接近戦をあまり鍛えていない。


 だから魔法でけりをつけるしかない。


 いや、まあ、近接系スキルも色々と手に入れているけど、まだ経験不足だからこんな魔物で近接戦闘はしたくない。


 と言う事で、槍は牽制程度にして魔法で倒す事にしたけど、問題はやつが魔力壁や魔力障壁を破る程の攻撃力を持っているかどうかか。


 先程のやり取りでは、魔力壁は破られなかった。


 でも、あれは奴に対処する余裕を与えていない状況だったから、次どうなるかは分からない。


 後は、防御の切り札として無色透明で張ってある魔法障壁が、バレているかどうかだけど。


 隠れている俺を見つけている時点で、俺の周りに球形で張りっぱなしにしてある魔法障壁にも気が付く能力があると思った方が良い。


 奴は動きを止めず、走り回りながら俺のスキを探っている。


 でも、もう既に1匹だけだから、正面に捉えながら攻撃のチャンスを狙う。


 必中撃と念じ魔矢と念じ、奴に打ち込む。


 その魔矢に続き連続して火矢と水矢と念じて、更に奴を狙う。


 魔矢を避ける為に体制を崩した奴に火矢と水矢が襲い掛かる。


 火矢は避けられたが、水矢が奴の右足に命中。


 足を切り落とす事は出来なかったが、傷付ける事は出来た様で足を引きずる。


 なら、『必中撃』『魔矢』と念じた処で、奴が差し違える事を狙ったかのように飛び掛かってくる。


 攻撃途中だったので魔力壁は間に合わない。


 奴は、やはり魔法障壁に気が付いていた様で、前足で魔法障壁を破ろうとするも、失敗。


 狼の最大の攻撃は噛みつきだろうから、噛みつき辛い大きな球状の魔法障壁とは相性が悪かったと言う事だろう。


 弱点の腹を晒したところへ魔矢が襲い掛かる。


 喉や腹に刺さった魔矢が爆発。


 内臓と血をまき散らすと言う惨状だけど、それは無視して更に喉に致命傷をと魔矢を撃ち込むと、それが致命傷となった。


 直ぐに戦利品処理スキルを使用し、アイテム化する。


 この戦いの戦利品は、魔牙大狼の魔石C、魔大狼の魔石D4個、魔狼の魔石E22個、魔牙大狼の牙4本、魔牙大狼の皮、魔大狼の牙12個、魔大狼の皮4枚、魔狼の牙65個、魔狼の皮22枚。


 ふう。


 思ったより怖かった、と言うか危なかったかな。


 壊れるまでは何も通さない魔力壁と異なり、魔力障壁は、俺に関連するモノや自然な状態の土や空気も遮らない。


 そう言う便利な力である魔力障壁と言う防御を得られている事に改めて感謝だね。


 キッチリ、スキルを起動しているタイミングを狙われ対処できなかった事実もあるのだから、これが無かったら、あれだけ動きの良い魔牙大狼相手だと、勝敗がどちらに転んだか分からなかったな。


 それに、魔牙大狼に魔力障壁を破る能力があれば、また結果は分からなかったか。


 まあ、俊敏のステータスが高いから何とかなった気もするけど、不整地で敵に対峙しながら、4本足の魔物に対しどれだけ早く動けるかと言うのもあるしな。


 まあ、不整地での動きなんかも、戦闘士技スキルや先読みスキル等の各種スキルがフォローしてくれるけど。


 そんな事も考えながら、次の転職を決める。


 魔牙大狼がCランクの魔物で、大量の経験値を得られたからだ。


 3級職の職業としては10種類目。


 未だ就いていない職業は、魔物使い、錬金術師、鍛冶師だ。


 幸い、どれも転職条件を満たしている。


 う~ん、魔物使いになっておくか。


 と魔物使いに転職。


 これで従魔が得られるなら戦力アップだけど、その辺の知識を全然得ていない。


 多分、スキルに教われるだろう。


 だけど、今は必要ないかなと思いつつ、帰路につく事にした。

 魔力障壁は、便利な防御魔法です。

 でも、今回の魔狼が魔角大狼で、その巨大な角で突かれていたら魔法障壁は破壊されていたかもしれない。

 敵との相性で比較的楽に勝てたと主人公は分析した様です。

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