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第78話 隠れていない状態での戦闘

 朝食後、軽く近接戦闘系のスキルを使い訓練をしていたら、クトリアに教える事になりました。

 それを終えて、今日も魔物を狩りに行くようです。

 その前に、冒険者ギルドにも寄るようですが。

 朝食後、クトリアと一緒に軽く訓練をした後、冒険者ギルドへ向かった。


 張り出してある依頼を一通り3人で見て、受付へ。


 買取を依頼する為に、いつもの様に裏に行きオーク12匹を出す。


 「今日は、オークだけですか?」


 と何時もの猫人族の受付嬢が聞いて来る。


 「ああ。オークだと自分で解体して魔石だけ納品した方が良いんだよね?」


 「そうですね。

  他に売れる部位はありませんから」


 と、何時もの受付嬢はこの程度の事は常識と言う感じで返答をしてくれる。


 「なら、戦利品の解体の研修があるなら受けたいのだけど、ここだとあるのかな?」


 「ありますね」


 「研修に何日かかる?」


 「半日です。

  ただ、解体用の小剣とか、皮手袋とか、冊子を渡すので、かなり高めな金額なのですけど」


 「幾らなの?」


 「一人、1万GAUです」


 10万円か。


 確かに高いけど。


 俺は常識とか情報が欲しいから、申し込んでおこう。


 「なるほど。3人で申し込みたいのだけど」


 「有料の研修と同じで、依頼と言う形で、明日からでも出来ますが」


 そう聞かれたので、彼女達の意思を確認し。


 「明日の9時からでお願いします」


 「はい。ではこちらで依頼書を」


 と言われ受付で依頼をして、前払いで金貨3枚を払った。



 そこからは、昨日と同様に狩りだ。


 今日は西門から出て30分ほど走り、そこから南下を始める。


 俺だけなら隠れながらの移動だけど、彼女達には出来るだけ力を隠したいので姿を現したまま。


 なので、俺も怖いので慎重に移動する。


 最初に見つけたのは、魔トカゲ。


 こちらを見つけて突っ込んできた処を火壁で足を止め火矢で倒す。


 次は、魔熊。


 これも立ち上がり、こちらを見つけたなと思ったら、凄い勢いでこちらを襲いに接近してくる。


 二人の脅えが伝わって来たけど、悲鳴を上げたりはしない。


 流石に、冒険者か。


 俺がCランクのオーガも倒していると知っているのもあるか。


 あれ?


 俺も隠れたまま魔法で倒すだけで、魔熊に真面に対峙するのは初めてだったかも。


 いや、それよりも最近は多弾頭化した魔力矢で倒していたけど、一発づつの火矢と魔力矢の連続攻撃で倒せるのかな。


 内心焦り気味で、火壁で足を止め、火矢と魔力矢を連続して放つ。


 空いていた口を狙い、そこから脳を破壊する感じで撃ち込むと、火矢や魔力矢が口の中で爆発し、苦しそうに叫びながら、立ち上がったりこちらに突っ込んで来ようとしたりするが。


 火魔法もLV12を超えて、LV2で取得する火壁は同時にレベルの数使用できるようになっているから、嫌がらせの様に火壁を多重化したり、向かった方向に出したりして魔熊の動きを阻害する。


 イラついて咆哮した魔熊のその頭に、何度も火矢と魔力矢をぶつける事で何とか倒す事が出来た。


 まだ、数十メートルは離れていたけど、結構怖い。


 ダメなら魔力矢の16連弾で倒せばいいのだけど、そこまで彼女達に見せる決意はしていない。


 まあ、魔法障壁を見せたから、ある程度高いレベルの魔力魔法スキルを持っているのはバレテいるのだけどね。


 と言うか、『魔力障壁を使える事からも魔力魔法スキルのレベルは高いのは分かるでしょ』って自分で言ってしまったか。


 その事を反省していると、カトレインが聞いて来た。


 「どうして火矢が爆発するのですか?」


 「ああ。魔法は術者のイメージである程度変えられるんだ」


 「でも、爆発するなんて」と、何故か必死な感じで聞いて来る。


 う~ん。


 常識はずれ過ぎる事をしているのかな。


 誤魔化さないと、と思いつつ会話を続ける。


 「カトレインの知っている魔法使いは出来なかったんだ」


 「確かにイメージで変わるとは言っていましたけど、それ程大きくは変わらないから、命中させる部位を考えるべきだって」


 「まあ第一歩目は、そんな感じだね。

  今頃、言っている事が変っているかもよ」


 と誤魔化してみるけど。


 まだ、ちょっと変だとは思われている感じだな。


 あそこまで魔法を変化させるには、魔力操作のスキルが必要なのかな。


 そう反省していると、次は魔狼が18匹突っ込んでくる。


 火壁で動きを阻害しながら、火矢で首を破壊し仕留める。


 二人は、と見ると何とも言えない顔かな。


 「これじゃあ、君達の戦闘訓練にはならないか。

  もしゴブリンが居たら、二匹を残して倒すから、戦ってみるかい?」


 「はい」と、やるしかないと言う感じのクトリア。


 「ええ」と、決意を秘めたようなカトレイン。


 では、俺はその彼女達のフォローをしないと。

 ゴブリンとクトリア・カトレインを戦わせるようです。

 無事に勝てるでしょうか。

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