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第70話 目的の物

 女性二人を仲間・愛人にする事になったので、最低限しておくべき調整やレベル上げを行いに狩りに出るようです。

 それだけではなく、得たい戦利品があるからと言うのもある様ですが、どうなるでしょう。

 さて、どうするか。


 街道を西に向かって走りながら考える。


 出来れば、今日中に色々と強化・準備しておきたい。


 同行者が出来たら、戦闘中は経験値増加スキルはOFFにするつもりだから。


 だって、経験値増加スキルは隠すべきスキルなのに、同じパーティで経験値を分配しあう訳だから、取得する経験値が異常に多い事で絶対に気が付かれるだろうし。


 となると、今日、色々と頑張っておきたい。


 なので、今日は街道の北側へ行くつもりだ。


 と言っても、北の森は目指さず、街道から5~10キロ程度北側を西に向かって移動しようと思っている。


 幸い、先読みもそれが危険だとは知らせて来ない。


 無い事に偽装、秘匿、隠形、身体強化、魔法障壁、時々魔法障壁を防具に付与等をして、都市が見えない程度に西へと進み、そこから街道の北側へ。


 強めの魔物を探しながら移動していると最初に引っ掛かったのは、魔大熊。


 なんて言うか、もうCGの怪獣だな。


 幸い俺は見つけられていないので、多弾化した魔力矢16個同時に首を目掛けて打ち込む。


 首の周りを破壊され、凄い形相で周りを睨む魔大熊。


 ああ。やっぱり怪獣映画だ。


 いや。周りに涎とか血をまき散らしているからCGよりは汚いし、臭いも酷いので、さっさと倒したい。


 幸いダメージは与えているし、未だに俺の位置は分かっていない様なので、そんな事も考えながら攻撃を続ける事に。


 もう一度、多弾化した魔力矢を同時に首に打ち込むと、首廻りを破壊され倒れ込む魔大熊。


 戦利品処理をすると、魔大熊の魔石C、魔大熊の皮になった。


 職業経験値を得て転職出来るようになったので、隠密に転職する。


 これで、最低限の転職は終わった。


 次は、魔虎が居た。


 こちらを見つけて地面の起伏や岩などの遮蔽物を利用して隠れながら近づいて来るが、こちらも気が付いている。


 しかし、中型トラックよりでかい体なのに、良く隠れられるモノだ。


 隠密技スキルとかは、遮蔽物を使った隠れながらの移動とか指導・指示してくれるのだけど、魔大虎もそう言うスキルを持っているのかな。


 そんな事も推測しながら、魔大熊と同様に、多弾化した魔力矢十六発を首めがけて打ち込む。


 しかし、魔力矢の殆どが避けられる。


 あれだけでかくて動ける事に恐怖を覚えながら、心を奮い立たせ、対策を考える。


 魔力矢をもう一度十六個発生させ、必中撃とも念じて、首を目掛けて打ち込んでみると、今度は全弾命中。


 首から血を流しながら、凄い形相でこちらを睨んでいる。


 だけど、最初の魔虎の様に、魔力矢を撃ちこんでもダメージを与えていない訳ではない。


 しかも、俺のステータスもかなり成長した。


 襲い掛かってくる魔虎を戦斧でかわしながら、再度多弾化した魔力矢で首を攻撃。


 白騎士で手に入れた受け流しスキルも、奴の爪や牙の攻撃に対し有効なスキルの様だ。


 全体的にステータスは上がっている上に、俊敏向上スキルの恩恵まであるので、巨大な魔虎より動きが早く余裕をもって戦えているけど、恐怖心が凄い。


 もっと、接近戦も経験すべきか。


 しかし、魔力矢の攻撃で首を負傷した魔虎が出血や酸欠で動きが遅くなるかと思ったが、動きは悪くならない。


 避け回りながら、しつこく首を魔力矢で攻撃していると、息も出来なくなった上に出血で、ついに動きが遅くなってきた。


 動きが遅くなったのが罠でないか注意しながら、襲い掛かってくる魔虎の脳天に付与魔法で強化した戦斧をたたき込むと倒れ込んだ。


 ふう。


 魔法の攻撃力をもっと上げたいな。


 と思いつつ戦利品処理をすると、魔大虎の魔石B、魔大虎の牙4本、魔大虎の肝、魔大虎の皮となった。


 Cランクの魔虎の中で大き目の固体だと思っていたんだけど、初めてのBランクの魔物だったか。


 3級職の隠密とは言え、転職したばかりのLV1で戦うべき魔物じゃなかったな。


 今日は強めの魔物を倒すからと無視していたオークとか倒して最低限のレベルアップをしておくべきだった。


 今後、注意しておこう。


 しかし、流石Bランクの魔物。


 一匹倒しただけで、レベルが上限になり転職可能になった。


 でも、転職はせず、レベル上限の開放を幾つかしておくことに。


 生産系はすべて開放しておくことにして、料理、裁縫、木工スキルのレベル上限を開放。


 戦闘系は、身体強化スキルを。


 魔力系は、魔力回復、魔力節減、魔力倍化、魔力操作スキルを。


 感知系、隠れ偽る系は、察知と隠形スキルを。


 魔法は、幻影魔法と生活魔法を。


 魔力矢が多弾化出来たので、Bランクでもなんとかなるのか。


 いや、魔物は個体差も大きいし、同じBランクでも色々いるだろう。


 油断はダメだなと思いつつ、全て亜空間収納に入れ次へ。


 次は、オークの上位種のハイオーク。


 6匹いたので、多弾頭化した魔力矢を首に打ち込んで倒した。


 戦利品は、ハイオークの魔石D6個、鋼鉄の剣2、鋼鉄の斧2、鋼鉄の槍2本、魔獣の革鎧6セット。


 ハイオークになると、鋼鉄製の武器と魔獣の革鎧を装備するようだ。


 ここで、また転職が可能に。


 隠密から狩人に。


 次は、オーガが4匹。


 大鬼、人食い鬼と言っていい、角の生えた大きい人型の凶悪な魔物だけど。


 これも隠れたまま魔力矢の集中攻撃で首を破壊して。


 すると4匹の内1匹が宝箱に代わる。


 初めての宝箱だ。


 魔物の骨と筋をベースに作ったのかと言う感じの宝箱。


 罠探索スキルによると罠は無いようなので開けると、オーガの魔石C、オーガの角2、銀貨10枚、大銅貨10枚、下級エリクサー1個、中級MP回復薬1個、成長の雫2個だ。


 やった。


 成長の雫があった。


 これと職業経験値が目当てで強めの魔物と戦ったのだけど、本当に手に入れられた。


 下級エリクサーも指の欠損くらいなら治せる治療薬だから、一本あるだけでも安心感は出て来る。


 なお、宝箱について少知に聞いた話だと、通常ダンジョンで手に入れる物らしい。


 強い魔物を倒すと、その死骸や生命力やMP及び世界に満ちている魔力であるマナを使い世界の理で作られる戦利品とされている。


 なので、マナの濃いダンジョンでの入手が確率は高いとなるのだけど。


 それ以外の場所でも手に入るが、ダンジョンと比べた場合、その確率は10分の1になるのではと言う程、滅多に出ない。


 ダンジョンでもDランクの魔物を数百から数千匹倒して1個。


 Cランクの魔物でも数十から数百匹倒して1個出て来ると言われているからだ。


 つまり、ダンジョン以外のこういった場所では、Cランクの魔物を倒しても数百から数千匹に1個出て来るもの。


 しかし、俺は戦利品向上及び幸運スキルがある。


 なので、と思って今日はDランク以上の魔物を狙ったのだけど、本当に出てくれた。


 世界の理で宝箱になったオーガ以外の3匹に対し戦利品処理をすると、オーガの魔石C3個、オーガの角6本、鋼鉄の槌4本となった。


 ここで、またレベル上限になり転職可能となった。


 でも、これ以上欲張ると命にかかわりそうだから、この程度で帰ろう。


 こういう強めの魔物狩りは、もっと強くなってからで良いだろう、と決めたので、回復魔法のレベル上限を開放して都市に向かって帰る事に。

 目的の物は、成長の雫。

 以前書いた通り、これを使えば1時間、取得経験値が10倍になる。

 これがあれば。

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