第65話 幾つかの生産
主人公は順調に強くなっているようですが、生産系を鍛える事も生存率を上げられると、朝から何かを造るようです。
宿での朝食を終え、同じ部屋でもう一泊すると5000G前払いし、一度部屋に戻り生産をする事に。
強くなる為には、死ぬ危険を減らす為には、生産系の力も重要だと思って生産職に就いて及び少能で生産系のスキルを取得しているのだから、鍛えておくべきだろうと思ったから。
まず最初は、薬師技のスキル上げの為に、紙を造る。
スキルに教わったのだけど、薬包紙も高レベルで作成すると、魔力による刻印がなされ1年薬が劣化しない様に保存できる薬包紙が作成できる。
更に、10年、100年、1000年劣化しない効果を付けた薬包紙も作成できるようになる。
まあ、MP(魔力)を大量に消費するらしいけど。
だけど、どうせ造るのなら薬が劣化しない薬包紙の方が良いだろう。
現状、亜空間収納なら劣化はしないけど、人に渡す物とか売りに出すのも考えると、1~10年程度の保存が出来る薬包紙が良いのではと言う結論になった。
しかし、ただの薬包紙を大量に造っても、後々使わないかもしれない。
前造ったのが100枚程そのまま残っているし。
また、スキルに聞いた処、薬包紙ではなく普通の紙も造れるそうだ。
と言うか、普通の紙も薬師技で生産できる選択肢の中にあったのに見逃していた様だ。
なら大き目に作ってルーズリーフ代わりにしたり、メモ帳代わりにしたり。
それなら1000枚単位で有っても、無駄にならないだろう。
と言うか、冒険者ギルドに受付前に張り出してある依頼書なんかも奇麗な紙だったし、薬師技で作った物なのかもしれない。
なお、通常の薬包紙だと湿気対策がしてあり、インクとか鉛筆とか弾いて書けなさそうなので、それが無い状態を確認する為に一枚造ってみた。
紙の厚さとかも確認し、前世の工業品の紙と同等以上に丈夫で長持ちしそうとも確認して、ルーズリーフ代わりにする紙。
薬包紙程度の大きさで、メモ帳代わりの紙を造る事に。
材料は、大量に集めて亜空間収納に入れてある木の葉や草等。
毎回造る度に細かく設定しなくても、一度設定した後は、薬師技スキルにより表示されるメニュー内の作成を選択と念じるか、『同じ物を造る』と念じるだけの半自動で作成できたので、大き目と、通常サイズを1000枚ずつ、亜空間収納の中で作成する。
紙は通常より厚めで丈夫にしておいた。
多分、前世より過酷な環境で使う事になりそうだから。
サイズを変えたり、質を変えたり、厚さを変えたりしたからMPを多く使うとのスキルからの忠告があったが、まあ必要だろうと大量生産。
目的は、紙の入手だけでなく薬師技のレベル上げだし。
しかし、2000回も『同じ物を造る』と念じたり、薬師技スキルメニューの作成を選択と念じたりするのは面倒ではあった。
上がっている知力や俊敏スキルのお陰で思考が早くなっていて、思っていたほど時間は過ぎていなかったが。
そう言えば、量産と言うスキルがあった。
あれって、幾つ作ると指定すれば、その数一度に作れるスキルだったりするのかな。
次、物を大量に作る時は、取得するかどうか考えよう。
また、途中で薬師技がLV10となったので、経験値を無駄にしない様にレベル上限を開放する。
100万も職業経験値が減ったけど、今なら余裕だ。
これで薬師技がLV11を超えたので、魔生薬を生成する用の薬研と薬研車を亜空間収納内の岩とトレントの材木で造る。
うん。これで魔生薬が造れるけど、薬草が貴重だからね。
魔生薬は時間が有ったら挑戦する事にして、今はここまでにしておこう。
次は、裁縫。
これも、木の葉や草を原料に、繊維質を纏めて魔力で変質させたり丈夫にしたりした上で糸にして織る。
道具や機械無しで全部、スキルとMPで麻の糸が出来、それから生地が出来た。
試しに亜空間収納内ではなく部屋の中で造ってみたのだけど、凄い勢いで糸玉が出来たかと思うと、それを織って生地になる様は蛇やミミズがのたうち回っている様にも見えると言うか不自然な動きで気持ち悪い風景だ。
生地になったら、スキルが教えてくれる型通りに切って、糸で縫い、肌着の上下と上下のありふれたデザインの服を造る。
麻の生地だから、チクチクするかと思ったけど、スキルで丁寧に魔力多めに造ると大丈夫だった。
そう言えば、麻の種類で肌触りとかは全然変わるのだったかな。
全部5枚ずつ造る。
次は革鎧。
亜空間収納の中で、裁縫スキルを使い魔熊の皮をなめし、毛の処理をし、化学変化もさせて丈夫にして亜空間収納から取り出す。
それをスキルの教えてくれる型通りに切り、折り目を入れたり、接着させたり、魔蜘蛛の糸で縫ったりし、魔獣(熊)の全身革鎧と革鎧の2着を作った。
細かく言えば、頭、上半身、下半身、両足、両腕の7つかな。
手は手袋に。足具は靴代わりになる。
次は木工スキルで、木を細長く切り出し炭化させ、不純物を取り、粘着力を持たせる。
鉛筆の芯が出来たので、先ほど造った紙に書いてみると、鉛筆替わりにはなりそうだ。
まあ、木のカバーを付けてないので手が汚れるなどと言った改善点はありそうだなと思いつつ、10本ほど造り、今日も宿を出て冒険者ギルドへ。
昨日の受け取りを渡し、320200GAUを受け取る。
魔イノシシの肉や魔狼の皮とかのお陰で、それなりの金額。
期待したDランクの魔大狼関係については、魔石が1つ2500GAU、牙が一つ4000GAU、皮が一枚2万GAUと、それなりの金額になる。
まあ、目をつけられるので、今後は売れないけどね。
魔アリ10匹、魔蜂11匹、魔トカゲ2匹、魔豚1匹を倉庫に出して、受け取り証をもらう。
さて、昼過ぎてしまったけど、狩りに行くかと西門へ向かう事とした。
32万GAU(320万円相当)程度の収入がありましたが、その収入金額を主人公は『そこそこの収入』と思えるようになったようです。
順調なのかな。




